21.サービス業【10.情報通信サービス】セクターまとめ

情報通信セクターの中でも「サービス業」は、デジタル技術を使って人・組織・社会の課題を解決する実務型ビジネス領域です。
コンサルティング、DX支援、人材・教育、BPO(業務代行)、医療・福祉、空間設計など、多様な分野でデジタル×サービス融合が進んでいます。

生成AIやクラウドの活用によって、効率化・付加価値化を両立する新しいサービスモデルが次々に登場。
一方で、人材コストや採用競争、業務請負の利益率低下などの課題も残り、労働集約から知識集約への転換力が問われています。

21.サービス業【10.情報通信サービス】セクター

最終更新:2025-11-14

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いまの概況

2025年のサービス業セクターは、AI・人材・BtoB支援の3分野が中心に成長を続けています。
人手不足や業務効率化需要を背景に、企業のDX支援、AI導入コンサル、人材派遣・教育事業が拡大。
特に、AIエージェントや自動化SaaSを活用したアウトソーシング型ビジネスが注目されています。

一方で、介護・医療・店舗運営支援などの現場型サービスは、賃上げ圧力や人手確保の難しさから採算改善が課題。
全体として、人材とデジタルの融合度が高い企業ほど高収益化しやすい構造に移行しています。

M&A・業務提携による企業連携も活発で、業界再編の動きが続くほか、
「人材の質×テクノロジー提供力」で企業価値を高める流れが顕著になっています。

最新トピック

  • AI×BPO(業務代行)モデルが急拡大:定型業務の自動化・AIチャット活用で利益率改善。

  • 教育・人材サービスのDX化:AI研修・リスキリング支援が新しい成長領域に。

  • 福祉・医療支援事業の安定成長:高齢化を背景に介護・医療関連のIT導入が加速。

  • 空間・オフィス設計市場の回復:オフィス再設計・省エネ対応投資が再び増加。

  • コンサル・M&A支援の活発化:中小企業支援や事業承継支援を軸に成長企業が増加。

注目テーマ

  • AI活用による業務自動化・人材効率化

  • DX支援・リスキリング(再教育)サービスの拡大

  • 福祉・医療・教育のITソリューション化

  • M&A・企業支援プラットフォームの発展

  • ヒューマン×デジタル融合による付加価値サービス

KPI

  • 顧客企業数/継続率(LTV)

  • AI・SaaS関連売上比率

  • 技術者/派遣社員稼働率

  • 営業利益率/ROE

  • M&A・新規開設数/リスキリング受講者数

  • 1人当たり生産性/労働分配率

個別レポート

  • ベルシステム24ホールディングス<6183>NEW
    └ 2026年2月期中間期は増収増益で、営業利益率は8.1%に改善。通期は売上収益1,500億円、営業利益120億円を見込む
  • クリーク・アンド・リバー社<4763>
    └ 医療×ゲームで拡大する総合プロ人材企業、事業承継型M&Aで成長加速へ
  • リログループ<8876>NEW
    └ 福利厚生・社宅・海外支援事業を軸に高収益基盤を拡大し、2029年に営業利益500億円を目指す。
  • ギックス<9219>
    └ 2025年6月期はコスト超過で赤字となったが、2026年6月期は黒字化見通し
  • 地域新聞社<2164>
    └ AI・クラウド・アライアンスを軸に地域共創型ビジネスモデルへ転換し、収益構造の再構築を進めている。
  • 船場<6540>
    └ 国内外での高品質な空間デザイン事業を軸に、DX・環境経営・人材育成を融合させた“次世代型インテリア企業
  • エスプール<2471>
    └ 25/11期 営業利益8.7%増、26/11期も10%超の成長見込み
  • KeyHolder<4712>
    └ 総合エンタメ事業(ライブ・映像制作・広告・物流)。25/9期増収、25/12通期も増収見込み
  • コンフィデンス・インターワークス<7374>
    ゲーム業界人材派遣を軸にM&Aで収益多角化し、2030年に売上200億・営利30億を目指す成長企業
  • ミダックホールディングス<6564>
    └ 廃棄物処理大手。25/3期は過去最高、26/3期も最高更新見込み
  • 三機サービス<6044>
    └ 空調・冷蔵設備保守。26/5期売上+12.9%、営利+10.7%計画。中計で2030ビジョン推進
  • グロービング<277A>
    └ コンサル×SaaS。AI活用と“経営OS/AIエージェント”構想で高成長を継続、26/5期も積極投資で伸長へ
  • イード<6038>
    AIメディア+M&Aで再成長へ。26/6期は増収増益見通し、AI起点のパーソナライズで収益性改善
  • メイホーホールディングス<7369>
    └ 中小企業の企業支援PF。M&Aで連結拡大、26/6期は増収・2ケタ増益見込み。28年までに売上300億円を目標
  • インターネットインフィニティー<6545>
    ヘルスケアソリューション大手。25年度は全収益ライン2桁成長、26年度も増収増益見通し。M&Aと新規投資で拡大
  • プロジェクトホールディングス<9246>
    └ DX支援+テクノロジー人材+HR。25/2Qで営業黒字化、通期も増収・黒字見込み
  • ベルトラ<7048>
    └ 体験型旅行と観光IT事業で成長を目指し、2025年度の黒字見込み
  • トーカイ<9729>
    └ヘルスケア+薬局+環境。25年度は増収増益、28年度までに売上1700億円・ROE8%を目指し株主還元も強化
  • ナック<9788>
    └ 多角化経営で成長を続けるナックは、中期計画と長期ビジョンを掲げ、売上拡大とLTV最大化を目指す
  • AHCグループ<7083>
    AHCは福祉事業を軸に新規開設とAI活用で成長を模索、ROUPは営業利益要因分析を開示し今後の展望に注目
  • ブリッジインターナショナル<7039>
    └ インサイドセールス支援を主軸に増収増益を継続。25/12期は売上20%増予想、AI活用や持株会社体制移行で成長加速を狙う
  • エフ・コード<9211>
    └ M&Aで急成長を遂げ、売上は4年間で約15倍に拡大見込み。2025年12月期は大幅な増収増益を達成し、中期計画で売上150億円超を目指す
  • SOLIZE HOLDINGS<5871>
    └ 製造業デジタル化を推進し、2025年12月期に増収増益を見込む。2027年に売上400億円を目標にM&A・人材投資で成長加速へ
  • E・Jホールディングス<2153>
    └ 公共・民間受注の拡大とM&Aを軸に成長を続け、FY5/26も増収増益を見込む
  • GameWith<6552>
    └ メディア事業の減収で赤字も、新規事業が成長し2026年5月期に黒字転換を目指し、中期で売上70億円を狙う
  • アルトナー<2163>
    └ 次世代自動車・半導体分野で技術者需要が高まり、稼働率97〜98%を維持し安定成長を続ける
  • タナベコンサルティンググループ<9644>
    └ 過去最高業績を更新し、ピースマインドの成長や中期計画強化で持続的な収益拡大を目指す
  • メディネット<2370>
    └ 細胞加工業と再生医療製品事業を軸に、CDMO事業やアライアンス強化で成長を目指し、2028年の黒字化を計画している
  • エヌ・シー・エヌ<7057>
    └ SE構法やBIM技術を軸に木造建築の革新を進め、住宅・非住宅分野で持続的成長を目指す
  • 明豊ファシリティワークス<1717>
    └ 17期連続増益を達成、公共分野の拡大とDX支援で持続的成長を目指すコンストラクション・マネジメント企業。
  • FCE<9564>
    └ DX推進と教育研修を軸に急成長、AIエージェント事業を新たな柱として中期的な飛躍を目指す成長企業。
  • 山田コンサルティンググループ<4792>
    └ 国内最大級の独立系コンサルティングファーム。2025年3月期に過去最高業績を更新し、2026年3月期は増収減益を見込む。
  • NexTone<7094>
    └ 音楽著作権管理とデジタル配信事業を軸に急成長し、2026年3月期も大幅増収増益を見込む。
  • 売れるネット広告社グループ<9235>
    └ M&AとAIを軸に成長を加速。黒字転換を果たしD2C支援のリーディング企業として新たな段階へ進もうとしている。
  • パパネッツ<9388>
    └ 不動産管理支援に特化したパパネッツは、独自システムによる効率化で堅実な増益を継続し、中期的な収益拡大を目指している。
  • リソー教育<4714>
    └ 2025年2月期の連結業績は増収増益を記録し、主力の学習塾事業と学校内個別指導事業が収益をけん引。
  • マイクロアド<9553>
    └ 2025年9月期中間期は大幅増収を達成し、稼働アカウント数は前年同期比29.5%増の2,254件に拡大。
  • インタースペース<2122>
    └ アフィリエイトとメディアの両軸で成長を続けるインタースペースが、2025年以降の利益成長フェーズへ移行する展望を分析。
  • アール・エス・シー<4664>
    └ 2025年3月期は増収増益を達成し、2026年3月期も安定した収益を維持。中期経営計画ではM&Aと技術投資による持続的成長を目指す。
  • ダイナムジャパンホールディングス<06889/HK>
    └ 営業利益22.1%増と堅調に推移し、スマート遊技機や航空機リース事業で成長加速を目指す。
  • リソルホールディングス<5261>
    └ 2025年3月期には、売上高が前年同期比10.4%増、営業利益が26.3%増と好調に推移。
  • ディーエムソリューションズ<6549>
    └ 2025年3月期は過去最高益を更新。2026年3月期も増収増益を見込み、安定成長を継続。
  • ポラリス・ホールディングス<3010>
    └ 国内外でホテル運営を拡大し、2027年までに100棟・15,000室を目指す中期計画を推進。
  • アルプス技研<4641>
    └ FY12/25は自動車・半導体・医療分野への投資強化で増収増益を見込む。
  • キャリアリンク<6070>
    └ 中期経営計画(〜2028年3月期)では売上成長率5.2%を目標に、DX投資・M&A・地方自治体案件拡大を推進する方針を示す。
  • ジーニー<6562>
    └ 2025年3月期に大幅な増収増益を達成。中期経営計画に基づき2030年に向けたビジネスパーパスの実現を目指す。
  • 翻訳センター<2483>
    └ 翻訳業界最大手としてAI・データ活用やM&Aを進め、翻訳・通訳事業で過去最高売上を達成
  • 早稲田アカデミー<4718>
    └ 2026年3月期も売上・利益の増加が見込まれ、中期経営計画は順調に進行中
  • サニーサイドアップグループ<2180>
    └ 2025年6月期第3四半期では、ブランドコミュニケーション事業の営業利益率が向上
  • ステップ<9795>
    └ 2025年9月期中間期は売上・営業利益ともに計画を上回り、財務面では無借金経営を維持
  • イー・ガーディアン<6050>
    └ 2025年9月期中間期は売上高58.6億円(前年同期比+2.6%)、営業利益9.2億円(+5.8%)と増収増益を達成
  • トレンダーズ<6069>
    └ 2026年3月期は売上高8,700百万円を計画し、インフルエンサーやSNS施策を軸に美容・メディカル分野を拡大
  • CSSホールディングス<2304>
    └ 2025年9月期第2四半期の業績は、前年同期比で売上・利益ともに増加
  • サクシード<9256>
    └ 2025年3月期は全事業で増収を達成し、堅調な成績を記録
  • 鎌倉新書<6184>
    └ 2025年1月期には、売上高・営業利益・調整後EBITDAの全指標で過去最高を更新
  • AIAIグループ<6557>
    └ 2025年3月期は増益達成、109施設体制で安定成長。中期計画に向け持続的拡大へ
  • アトラグループ<6029>
    └ 2024年12月期は売上高4,234百万円、営業利益5百万円と減益。2025年12月期には営業利益867百万円の大幅改善を見込む
  • ALiNKインターネット<7077>
    └ 2025年2月期は堅調な売上成長を維持し、自己資本比率は高水準を維持
  • オープングループ<6572>
    └ 2026年2月期は、売上・営業利益ともに増加を見込み、DX需要の高まりを背景に安定した成長を継続
  • バリュークリエーション<9238>
    └ 2025年2月期は一時的な利益減少を見せたものの、2026年2月期には増収増益を見込む
  • ハウテレビジョン<7064>
    └ 2025年1月期は売上高17.6%増の2,166百万円を記録。広告宣伝費を抑えたストック型モデルによりEBITDAは増益を維持
  • クオルテック<9165>
    └ 2025年6月期は増収増益を見込み、業績の成長軌道を維持
  • Orchestra Holdings<6533>
    └ DX/DM両事業の拡大とM&A戦略により再成長局面入り、EBITDA150億を目指す中長期ビジョンを推進中
  • CaSy<9215>
    └ 2024年11月期は増収を維持しつつも投資を継続し、2025年はサービス品質と成長基盤の強化を図るフェーズへ
  • コーユーレンティア<7081>
    └ 2025年12月期に増収増益・5期連続増配を見込む
  • ビジネスコーチ<9562>
    └ 人材開発とDX事業を軸に過去最高益を更新し、事業持株会社体制のもとで「人的資本経営」のリーディングカンパニーを目指す
  • ZETA<6031>
    └ 2025年12月期に営業利益7億円を見込み、2027年に営業利益17億円を掲げた中期計画「Strive for 17 and beyond」でさらなる拡大を狙う
  • フルテック<6546>
    └ 2024年12月期は前年比8.1%増収の13,813百万円を達成し、自動ドア事業(売上8,437百万円/利益2,184百万円)が全体を牽引
  • ロココ<5868>
    └ 2024年12月期は売上高7,803百万円(前期比+8.7%)と増収を維持し、2025年12月期も売上高+10.4%、経常利益+11.5%の2ケタ成長を計画
  • AViC<9554>
    └ 2025年3月期も増収増益を見込む。人材強化と新サービス開発を軸に、持続的成長を実現
  • ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>
    └ 2025年9月期第1四半期は大幅な増収増益。SES(エンジニア派遣)の人員増と単価上昇が寄与し、利益率も改善
  • GMOメディア<6180>
    └ 売上高66.06億円(+5.4%)、営業利益7.62億円(+42.8%)で2期連続の最高益
  • 学情<2301>
    └ 2024年10月期には3期連続で過去最高益を記録し、2025年も引き続き増収増益の見通し
  • 表示灯<7368>
    └ 2025年3月期は営業利益が前年比55%増と大幅増益
  • ティア<2485>
    └ 葬儀事業とTLD事業を柱に堅実な成長を続け、2025年9月期も増収増益見通し
  • 日本動物高度医療センター<6039>
    └ 紹介型動物病院ネットワークを拡大し、2025年度に増収増益を見込む
  • D&Mカンパニー<189A>
    └ 2025年5月期第1四半期は増収増益 F&Iサービスが業績を支える
  • アクシスコンサルティング<9344>
    └ 登録者数8万5千人超のネットワークを活かし、2027年に営業利益12億円を目指す
  • ジモティー<7082>
    └ 第3四半期で堅調な成長を維持し、地域循環型プラットフォームとして次の成長ステージに
  • 日本PCサービス<6025>
    └ 2024年に黒字転換。2025年には過去最高益を見込む
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基礎知識(初心者向け)

  • DX支援とは?
    企業の業務や経営をデジタルで効率化・自動化するサービス。SaaS・AI導入・教育支援などが含まれる。

  • BPO・アウトソーシング
    経理・人事・顧客対応などを外部委託する仕組み。AI導入により人件費を抑えつつ高品質化が進む。

  • リスキリング・教育支援
    企業や個人のスキル再教育。IT・AI分野での需要が急増中。

  • 医療・福祉サービス
    少子高齢化による安定需要。AI介護支援・在宅見守りシステムなどが成長テーマ。

  • M&A・コンサル事業
    事業承継や企業成長を支援するビジネス。中小企業支援とAIデータ解析を掛け合わせた新モデルも登場。

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