ロココ<5868>DX需要で成長継続、人的投資と収益性のバランスが焦点

ロココは、ITサービスマネジメントやServiceNowを軸に、企業のDX推進を支援するITサービス企業です。

2025年12月期は増収増益で過去最高を更新し、2026年も引き続き成長が見込まれています。

一方で、人材投資やM&Aに伴うコスト増もあり、成長と収益性のバランスが重要な局面にあります。

2026年03月23日に掲載されたロココ<5868>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
ロココ<5868>レポートPDF
出典元:FISCO

ロココ<5868>会社概要|ITサービス基盤にDX需要を取り込み成長、人的投資と収益性のバランスが焦点

同社はITサービスマネジメントを基盤に、以下の領域で事業を展開しています。

・ITO&BPO(IT運用・業務アウトソーシング)
・クラウドソリューション
・システム開発

加えて

・顔認証システム
・勤怠管理などのHRソリューション

といった自社プロダクトも展開しています。

また、中国・フィリピンにオフショア開発拠点、ポーランドに研究開発拠点を持ち、グローバル体制を構築しています。


ビジネスモデル

特徴は

・大手企業との直接取引
・開発から運用まで一体提供

という点です。

これにより継続的な案件獲得とストック性のある収益を確保しています。

また、ServiceNowの導入支援など、DX関連領域での需要拡大が追い風となっています。


業績動向

2025年12月期

・売上高:9,189百万円(+17.8%)
・営業利益:525百万円(+23.0%)
・経常利益:505百万円(+14.4%)

増収増益で過去最高を更新しました。

IT投資需要の拡大を背景に、主力事業が堅調に推移しています。


2026年12月期見通し

・売上高:10,304百万円(+12.1%)
・営業利益:610百万円(+16.2%)
・純利益:409百万円(+29.0%)

引き続き増収増益を見込んでいます。

ServiceNow事業や既存顧客への深耕が成長をけん引する見込みです。


事業別の特徴

ITO&BPO事業

売上の約6割を占める主力事業です。

ITサービスマネジメントやカスタマーサポートを中心に、安定した収益を生み出しています。


クラウドソリューション事業

ServiceNowを中心とした導入支援が成長ドライバーとなっています。

企業のDX需要を背景に、拡大が続いています。


システムソリューション事業

受託開発に加え、オフショア開発を活用したコスト競争力が特徴です。


自社プロダクト

・顔認証システム
・勤怠管理システム

などを展開し、付加価値の高い領域にも取り組んでいます。


財務状況

・資産:4,997百万円
・負債:2,037百万円
・純資産:2,960百万円

M&Aに伴う借入増加により負債は増加していますが、ネットキャッシュはプラスを維持しており、財務の健全性は保たれています。


成長戦略

同社は

・人材投資の強化
・DX関連サービスの拡大
・M&Aによる事業拡張

を軸に成長を目指しています。

特に生成AIや顔認証などの技術を活用したソリューション強化が進められています。


株主還元

・2026年配当:40円(予定)
・3期連続増配

安定的な株主還元方針を採用しています。


まとめ

ロココはITサービスを基盤にDX需要を取り込み、安定成長を続けている企業です。

・ストック性のあるITO&BPO
・成長領域のServiceNow
・自社プロダクト

を組み合わせた構造となっています。

一方で

・人材投資
・M&A

に伴うコスト増もあり、

今後は成長と収益性のバランスが重要なポイントとなります。

筆者コメント

同社の構造は比較的整理しやすく、

・ストック型のITO&BPO
・成長領域のクラウド(ServiceNow)

を組み合わせたモデルです。

そのため、売上は安定的に積み上がりやすく、DX需要の拡大も追い風となっています。

実際に業績は増収増益が継続しており、成長トレンドは明確です。

一方で、

・人材採用
・海外拠点
・M&A

などへの投資が続いており、

コストも同時に増加しています。

そのため現状は高成長だが、利益の伸びは投資に左右される局面といえます。

投資視点では

  • 成長の継続性
  • 利益率の改善余地

の両方を確認する必要があります。

構造としては安定寄りですが、収益性の改善が評価の分かれ目になる銘柄です。

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2025年03月21日に掲載されたロココ<5868>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
ロココ<5868>レポートPDF
出典元:FISCO

ロココ〈5868〉企業レポート|ServiceNow事業がけん引する成長局面、2025年は2ケタ増収増益を見込む

1. 会社概要

ロココ株式会社は、ITサービスマネジメント事業を中核に、M&Aによる事業領域の拡大を続けるITソリューション企業。
1994年に大阪で創業し、現在はクラウドソリューション事業・HRソリューション事業・システムソリューション事業の3本柱で展開しています。
創業者で代表取締役の長谷川一彦氏が掲げる理念は「信頼はすべての礎なり」。顧客企業の課題解決を通じ、持続的な成長を追求しています。


2. 事業概要と強み

■ クラウドソリューション事業(主力)

ロココの成長ドライバーであるServiceNow事業は、IT運用の自動化やワークフロー管理を支援するクラウドソリューション。
同社はServiceNowのEliteパートナーとして高い技術評価を受けており、従業員体験(Employee Experience)の向上に寄与するソリューション提供で受賞歴もあります。

■ HRソリューション事業

勤怠管理システム「RocoTime(ロコタイム)」を展開。多様な勤務形態に対応した柔軟なカスタマイズ性が評価され、導入企業が年々拡大中です。

■ システムソリューション事業

顧客企業の業務効率化を目的としたシステム開発やエンジニア派遣を行い、国内外の拠点連携で安定した収益基盤を築いています。

■ 海外展開

中国・ASEAN地域における子会社が開発業務を担い、コスト最適化と技術力強化を両立。社内人材の育成プログラムにも注力しています。


3. 業績動向

■ 2024年12月期実績
  • 売上高:7,803百万円(前期比+8.7%)

  • 経常利益:1.9%減(増収減益)

増収を維持したものの、原価率上昇と人材投資により利益率は一時的に圧迫。
ただし、クラウドソリューション事業の拡大で収益構造は改善基調にあります。

■ 事業別動向
  • ITO&BPO事業:売上高7.5%増、営業利益22.4%減

  • クラウドソリューション事業:売上高11.5%増、営業利益横ばい

  • 海外事業:売上高438百万円(+12.0%)、営業利益25百万円(+1,547%)

■ 財務状況

2024年12月期末の自己資本比率は10.5pt上昇、有利子負債比率は30pt改善。
ROA・ROEは一時的に低下したものの、健全性の高い財務体質へと移行中です。


4. 2025年12月期の見通し

ロココは売上高・営業利益ともに2ケタ増を計画。
特にServiceNow事業を中心としたクラウド領域の拡大が業績をけん引する見通しです。
エンジニア採用・教育への積極投資を継続し、高付加価値型のソリューション提供を進めています。

  • 売上高:前期比+10.4%増

  • 経常利益:同+11.5%増


5. 成長戦略

  • ServiceNow事業の深耕:大企業を中心に導入拡大を狙い、コンサルティング領域へ拡張。

  • AI×顔認証ソリューションの開発:「Work-Reco」など先進的な勤怠・入退室管理ソリューションを強化。

  • エンジニア育成とリスキリング:離職率が業界平均を下回る安定組織で人材基盤を強化。

これにより、同社は「ServiceNow×HR×AI」三位一体の成長モデルを確立しつつあります。


6. 株主還元策

2025年12月期は普通配当25.0円(前期比+5.0円)を予定。
配当性向は
29.0%を見込み、株主還元を拡充する姿勢を明確にしています。
今後も成長投資と配当のバランスを重視した安定経営を継続。


7. 総括

ロココは、ServiceNow事業を中核としたクラウドソリューションの拡大で、2025年も2ケタ成長を見込む注目銘柄。
堅実な財務体質と明確な成長戦略により、ITソリューション市場における存在感をさらに高めています。
中期的にも、AIやDXの潮流を背景に持続的な収益拡大が期待される企業です。

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