今回は、2025年06月12日に掲載されたステップ<9795>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
ステップ<9795>レポートPDF
出典元:FISCO
それでは早速見ていきましょう。
ステップ株式会社の業績と将来展望についての総合レポート
要約
ステップ株式会社は神奈川県内で展開する学習塾であり、高い学力向上進学実績を誇る企業である。2025年9月期中間期の業績は順調に推移し、過去最高益更新が見込まれている。教師の人材育成に注力し、株主還元策として配当増配や株主優待制度を実施している。
会社概要
ステップは神奈川県内に特化した学習塾であり、公立進学高校での合格実績が圧倒的に高い。教師のプロ化による質の高い学習指導や効果的なマーケティング戦略により高い収益性・安定性を実現している。
業績動向
2025年9月期中間期の売上高と営業利益は計画を上回り、増収増益を達成しており、生徒数の増加が好調な業績に寄与している。2025年9月期の業績見通しも順調であり、安定成長が期待される。
今後の見通し
成長戦略としては教師の人材育成に重点を置き、新規スクール開校を抑制しつつ、横浜・川崎エリアを中心に展開を進める方針。高校生部門では質の高い教師の採用と育成に注力する予定。
株主還元策
ステップ株式会社は配当性向50%を目安に配当を行い、株主優待制度や自己株式取得も実施中である。2025年9月期の配当金は前期比増配の81.0円を予定している。
受験合格者数推移と教育サービスの成長
2021年から2025年にかけての国公立大学や早慶上智大学などの受験合格者数が増加しており、ステップ株式会社の教育サービスの成長が顕著である。
ドミナント展開と口コミ情報による効率的なマーケティング戦略
ステップ株式会社は地域集中型のドミナント戦略を取り、口コミ情報を活用した効果的なマーケティング戦略を展開しており、広告宣伝費率が業界平均を下回っている。
高い収益性・安定性
業界トップの収益性を維持しているステップ株式会社は、高い顧客満足度とブランド力に支えられ、安定的な収益を確保している。
2025年9月期中間期の業績概要
2025年9月期中間期の業績は、売上高や営業利益などが計画を上回る増収増益となり、期待されている。
財務状況と経営指標
ステップ株式会社の財務内容は健全で、実質無借金経営を維持しており、資産合計や純資産が増加している。
小中学生部門
小中学生部門では、生徒数の増加を図る方針で充席率を上げ、2025年4月末時点での生徒数は順調に増加している。
高校生部門
高校生部門では、生徒数の伸びが落ち着いてきているが、大学合格実績の躍進により充席率が高水準となっている状況。
現状と課題
・入塾希望が多いが定員に達しており、他塾に生徒が流れている状況。
・校舎の満席状況が続いており、増床や新設校舎の必要性。
・教師の確保が課題であり、教師採用環境の厳しさ。
成長戦略
・校舎展開による生徒数増加を目指す。
・横浜・川崎エリアへの進出を視野に入れる。
・教師の処遇向上を図るため授業料の改定を検討。
学童保育部門
・学童保育部門の着実な成長とブランド力の高まり。
・教育プログラムの充実と生徒数の伸長。
・新規校舎の収益化を目指す取り組み。
費用見通しと採用状況
・次世代ERPシステムの更新に伴う費用増加や運用費増加。
・採用計画の強化と教師の質の向上を目指す。
配当性向と株主優待
・配当性向50%を目安にした配当金の増配方針。
・株主優待制度の充実と自己株式取得の継続。
ステップ株式会社は教育サービスの品質向上と顧客満足度の維持に注力し、将来的な成長が期待される企業である。