瑞光<6279>紙おむつ製造機で世界トップシェア|DELTA買収と新規事業で黒字転換

株式会社瑞光〈6279〉は、紙おむつ製造機械を中心に世界市場で高いシェアを誇る機械メーカーです。
2024年度は減収赤字となったものの、2025年度には売上高220億円・営業利益10億円を見込み、2桁増収と黒字転換を達成する見通し。
さらに、欧州企業DELTA S.R.L.の買収や防護服自動製造装置への参入など、新規事業の拡大によってグローバルな成長を加速させています。

2025年04月15日に掲載された瑞光<6279>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
瑞光<6279>レポートPDF
出典元:FISCO

株式会社瑞光の成長戦略と将来展望

株式会社瑞光は、2024年度通期決算及び中期経営計画説明会を行い、2025年4月15日には決算説明と中期経営計画説明を行いました。
ここでは、それぞれの重要なポイントをまとめてご紹介します。

2024年度通期決算及び中期経営計画説明会

決算を受けてのFISCOアナリストコメント

株式会社瑞光は高い技術力を活かし、世界各地の市場ニーズや製品動向を踏まえ、顧客ニーズに最適化した製造機械を提案しています。
2026年2月期には2桁増収営業黒字転換を見込み、コスト競争力を高め収益性を向上させる方針です。
中期経営計画では2027年度には売上高300億円・営業利益率8.1%を計画し、新規事業で80億円の売上創出を目指しています。

2024年度の業績サマリー

過去の業績を振り返ると、売上高199億5000万円、営業利益マイナス3億円、当期純利益マイナス7億8800万円という結果でした。
地域別では日本・中国合計73億円で前年比32億円の減収がありましたが、アジア地域では61億2000万円の増収がありました。
受注状況も回復傾向にあり、受注残高147億7200万円、受注高217億円となっています。

中期経営計画説明

中期経営計画では新規事業としてコットン製品製造事業の取得や使用済み紙おむつのリサイクル技術推進の実証実験を開始するなど、多角的な展開を予定しています。
売上高300億円・営業利益率8.1%の目標設定や新規事業での売上創出に注力する計画です。

2025年4月15日(火)決算説明レポート

DELTA S.R.L.との買収によるグローバル展開

DELTA S.R.L.の子会社化により、ZUIKO DELTA S.R.L.としてグローバル展開が強化されました。
この買収により、欧州、米国、南米、アフリカなど幅広い地域での販売実績が期待されます。

新規事業「防護服の自動製造装置」への参入

防護服の自動製造装置の開発・販売に取り組み、将来的な売上への貢献が期待されています。技術を活用した自動製造装置の製造に向けた詳細設計が進行中です。

紙おむつ製造機械「リクローザブルタイプ」の受賞

新形式の紙おむつ製造機械「リクローザブルタイプ」が受賞し、テープタイプとパンツタイプの利点を組み合わせた新技術が評価されました。
継続的な新しい技術への挑戦が将来的な成長につながることが期待されています。

2025年度の業績予想

売上高と利益予測

2025年度の売上高は220億円見込みで、前期比20億円の増収が期待されています。
売上総利益率18%を計画し、営業利益10億円、経常利益10億5000万円、1株当たり利益30円98銭を見込んでいます。

配当計画

来期の年間配当は16円を計画しており、前年度目標の連結配当性向30%を上回る見込みです。

第4次中期経営計画「SPEED & CHALLENGE」

新たな中期経営計画では、収益構造の変革を核とし、競争力の再生や新規事業の拡充を柱としています。
将来の展望としては、売上高300億円超えと営業利益率8.1%を目標に掲げ、資本効率の向上や株主還元の拡充を重視しています。

株式会社瑞光は、これらの成長戦略と将来展望に向けて、着実に事業を展開していることが伺えます。今後の動向に注目が集まります。


■ この企業を含む【8.機械セクターまとめ】はこちら
8.機械セクター最新動向

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