【企業分析レポート】ユニリタ<3800>業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

ユニリタ〈3800〉は、データ活用・システム運用を軸に、企業のDX推進を支援するITソリューション企業です。
金融・製造・公共分野など幅広い業界にクラウドや自動化ツールを提供し、業務効率化と価値創出を両立する製品・サービスを展開しています。

2025年3月期は減収減益となったものの、2026年3月期は増収増益を見込み、戦略的投資を継続しながら収益性の改善を図る方針です。
本記事では、FISCOが公開したレポートをもとに、ユニリタの業績動向・中期経営計画・株主還元策をわかりやすく解説します。

2025年07月02日に掲載されたユニリタ<3800>のレポートを要約

元レポートは下記の通りです。
ユニリタ<3800>レポートPDF
出典元:FISCO

ユニリタ株式に関する総合レポート

要約

2025年3月期の決算では減収減益となり、しかし、2026年3月期への見通しでは増収増益を見込んでおり、戦略的投資を継続しながら利益率の向上を図る方針を示しています。

会社概要

ユニリタは、金融や製造業を含む幅広い業種向けにデータ活用とシステム運用に関する製品・サービス開発と販売、コンサルテーション事業を手掛けています。
DXに取り組む企業の業務課題を解決するソリューションを提供し、クラウド活用やデジタル技術を活用したビジネスモデルの変革を進めています。

決算動向

2025年3月期の業績は、売上高11,687百万円で前期比2.5%減少し、営業利益は840百万円で前年比17.8%減少しました。
主な要因としては、クラウドサービスの新規受注の遅れやプロフェッショナルサービスの受注減が挙げられます。

主な活動実績

ユニリタは、10年にわたる社名変更を経て、「利他で紡ぐ経済をつくる」というパーパスを掲げ、公表しています。
また、地域交通課題解消にも注力し、国土交通省の「交通空白」解消に参画し、交通DXアプリケーションサービスを提供しています。

業績見通し

2026年3月期の業績予想では、売上高12,500百万円、営業利益1,050百万円と増収増益を見込んでいます。
中期経営計画では、新たな価値提供モデルの確立やクラウド成長領域への投資を推進し、売上高132.5億円、営業利益11.5億円を目指しています。

株主還元

ユニリタは持続的な成長と収益性向上を目指し、株主還元にも意欲的な姿勢を示しており、2026年3月期は前期比2.0円増配の年間72.0円を予想しています。

以上がユニリタ株式に関する総合レポートの概要です。
ユニリタは、DXに対応したビジネスモデルの変革や新たな価値提供モデルの確立を目指し、成長を続けている企業と言えます。


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2024年12月18日に掲載されたユニリタ<3800>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
ユニリタ<3800>レポートPDF
出典元:FISCO

ユニリタ株式レポート

概要

2025年3月期中間期の受注プロセスの課題により減収減益の結果となったユニリタだが、下期に巻き返しを図り増収増益を見込んでいる。
同社はITシステムの運用管理やデータ活用ソリューションを提供しており、DXに取り組む企業の業務課題を解決するソリューションを提供している。

 

1. 会社概要

1.1 事業概要

ユニリタはITシステムの運用管理やデータ活用ソリューションの開発・販売・サポートを行い、顧客のデジタル変革を支援している。
主力事業はプロダクトサービスであり、金融機関や製造業を中心に安定した収益を生み出している。

1.2 企業特長

ユニリタはシステム運用とデータ活用の分野で強みを持ち、顧客のDXニーズに対応するための事業体制を確立している。
クラウドサービスやデジタル技術を活用したビジネスモデルの変革に取り組んでおり、成長分野としてクラウドサービスを重視している。

2. 2025年3月期中間期決算の概要

2025年3月期中間期の業績は売上高が前年比3.0%減の5,747百万円、営業利益が同26.9%減の368百万円となった。
受注プロセスの課題と増加した先行費用が影響し、減収減益となったが、マイグレーション需要やDX投資意欲などによりプロダクトサービスは伸びている。

事業概要と特長

1. 企業のサービスデスク機能を中心としたサービスマネジメントプラットフォーム
ユニリタは自治体や公共交通機関向けに推進しているサービスマネジメントプラットフォームを提供しています。
企業のサービスデスク機能を中心に、システムの不具合や技術サポートに対応する窓口を提供しています。

2. MaaSに連携したサービスとデータ活用プラットフォーム

子会社のユニ・トランドが公共交通機関や移動サービスを組み合わせたMaaSサービスを提供しており、移動の目的を促すサービスを連携させ、収集したデータを活用できるプラットフォームを展開しています。

3. プロフェッショナルサービス

ユニリタはグループ企業を主体とし、データ・サービスマネジメント領域で専門性を活かしたコンサルティングからシステム導入支援、システムインテグレーション、アウトソーシングまでのサービスを提供しています。顧客数は1,700社を超え、主に大手企業にサービスを提供しています。

業績と戦略

 1. 2025年3月期中間期の業績概要

2025年3月期中間期の業績は、売上高が前年同期比3.0%減の5,747百万円、営業利益が同26.9%減の368百万円となりました。
主要な事業部門である「プロダクトサービス」や「クラウドサービス」「プロフェッショナルサービス」において減収減益が見られました。

2. 業績見通し

2025年3月期の業績予想を据え置き、下期巻き返しにより通期では増収増益を見込む。
同社は売上高を前期比4.3%増の12,500百万円、営業利益を同2.6%増の1,050百万円と予想しており、マイグレーション需要やDX投資意欲などを背景に受注環境は良好であるとしている。

中期経営計画の方向性

 1. 中期経営計画の方向性

同社は、2024年5月に中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を公表した。
「Re.Connect 2026」の基本方針の下、サービス提供型事業の拡大、新たな価値提供モデルの確立、事業プロセスの変革の3つの事業戦略を進化させていく方針である。

2. 事業別の売上高計画

プロダクトサービス、クラウドサービス、プロフェッショナルサービスそれぞれの売上高計画が示され、成長エンジンとされるクラウドサービスの伸びが特に期待されている。

沿革と業績推移

1. 沿革

1982年に設立されたスリービー(株)を経て、1993年にシステム運用管理パッケージソフトウェアの専門会社として活動を始め、その後ITシステム投資の拡大を背景に安定した成長を遂げてきた。

2. 売上高と営業利益率の推移

売上高と営業利益率の推移を示すグラフが提示され、クラウド事業の伸びが営業利益率の改善に寄与している。

株主還元

 1. 2025年3月期の配当予想

2025年3月期は前期比2.0円増配の年間70.0円を予想。今後も利益成長に伴う増配基調が継続される見通し。
配当方針は株主資本配当率(DOE)を基準として安定かつ持続的な維持・増配を目指す方針となっている。


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