True Data〈4416〉は、消費者購買データの分析を強みとするビッグデータ企業。
2025年3月期第2四半期に黒字転換を達成し、収益基盤を大幅に改善しました。
POS・ID-POSデータを活用したデータ分析ソリューションの需要拡大に加え、AIを活用した新サービスや大型案件の受注が業績を牽引。
2026年3月期には売上高20億円超・営業利益率8％以上を目指す成長戦略を掲げています。
2024年12月24日に掲載されたTrue Data<4416>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
True Data<4416>レポートPDF
出典元：FISCO
True Data〈4416〉、AI×購買データ分析で黒字転換へ― リテールDXを軸に、2026年に向けた成長加速フェーズへ ―
True Data〈4416〉は、消費者購買データの分析を強みとするビッグデータ企業。
2025年3月期第2四半期に黒字転換を達成し、収益基盤を大幅に改善しました。
POS・ID-POSデータを活用したデータ分析ソリューションの需要拡大に加え、AIを活用した新サービスや大型案件の受注が業績を牽引。
2026年3月期には売上高20億円超・営業利益率8％以上を目指す成長戦略を掲げています。
■ 2025年3月期で黒字転換、収益体質が大幅改善
True Dataは、POSやID-POSといった購買データを解析し、小売業や消費財メーカー向けに「消費者の行動を見える化」するデータプラットフォームを提供しています。
2025年3月期第2四半期では、売上高767百万円（前年同期比2.3%減）ながら、営業利益・経常利益ともに黒字転換。
主力のストック型売上が着実に積み上がり、安定した収益基盤の形成が進みました。
この改善は、採算性の向上や既存顧客との契約拡大、新規案件の獲得などが奏功した結果とみられます。
経営陣は「収益構造の転換が完了し、持続的な成長ステージに入った」と強調しています。
■ AI活用と大型案件が牽引する今後の成長戦略
通期では売上高1,791百万円（前期比12.4%増）、営業利益100百万円（同56.4%増）を見込んでおり、増収増益基調を維持する見通しです。
特に、AIを活用した購買データ分析やマーケティング支援サービスが好調で、新規大型案件の受注も進んでいます。
中期経営計画では、2026年3月期に売上高2,000百万円以上・営業利益率8.0%以上を目標に設定。
「採算性の高いストック収益モデル」と「AI×データ活用ソリューション」を二本柱に、オーガニックグロースを重視した成長を目指しています。
■ リテールDXの推進と海外展開の加速
2024年には、ベトナム大手IT企業FPTコーポレーションの中核企業と提携し、国内メーカー向けにオンラインテストマーケティングサービスを開始。
海外パートナーとの協業を通じ、アジア市場を視野に入れたグローバル展開も加速しています。
また、データ活用に不慣れな中堅メーカー向けに「Eagle Eye Dashboard」をリリース。
データリテラシーの底上げと顧客拡大を狙い、リテールDX領域の裾野を広げています。
■ 組織強化と事業運営基盤の整備
同社は、成長を支える「人と組織の強化」にも注力。
リーダー層向けコーチングプログラムの導入やシステム整備による業務効率化を進め、社員一人ひとりの専門性を高めています。
こうした取り組みは、長期的な企業競争力の向上と継続的な利益成長につながると期待されます。
■ まとめ：データ×AIの融合で、安定収益から成長加速へ
True Dataは、AIやビッグデータを活用した購買行動分析を軸に、着実に黒字基調へと転換を遂げました。
リテールDX・データマーケティング市場の拡大を追い風に、国内外での事業機会を拡大中。
中期計画で掲げる「営業利益率8％超」という明確な数値目標のもと、ストック型モデルによる安定収益を維持しながら、次の成長フェーズへと歩みを進めています。
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