テックポイント・インク<6697>上場廃止|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

テックポイント・インク〈6697〉は、2024年12月期に増収増益を達成。車載カメラ向け半導体需要が拡大し、堅調な業績を記録しました。
2025年には台湾ASMediaとの合併契約により完全子会社化される予定で、事業シナジーによる新たな成長ステージに入る見通しです。

2025年03月27日に掲載されたテックポイント・インク<6697>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
テックポイント・インク<6697>レポートPDF
出典元:FISCO

テックポイント・インク〈6697〉企業レポート― 2024年増収増益、ASMedia傘下入りで新たな成長フェーズへ ―

■ 会社概要と事業内容

テックポイント・インクは、米国を拠点とする半導体メーカーであり、HD監視カメラシステムおよび自動車用インフォテインメントシステム向けチップ開発に注力しています。
同社は車載カメラや監視カメラ市場において高い技術力を持ち、独自の映像伝送技術「HD-TVI」などを通じて世界市場でシェアを拡大しています。


■ 2024年12月期 業績概要(米国基準)

2024年12月期は、売上高70,613千米ドル(前期比+7.6%)営業利益19,077千米ドル(同+5.8%)と、堅調な増収増益を達成。
同社株主に帰属する当期純利益は19,181千米ドル(同+7.7%)
、Non-GAAPベースでは**20,554千米ドル(同+7.2%)**となりました。

主力の車載カメラシステム向け半導体が業績をけん引し、売上高は前年から14.9%増。研究開発費は過去最高の8,452千米ドルに達し、R&D強化による競争力向上が明確に見られました。


■ 利益面・財務状況

売上総利益率は**53.8%と高水準を維持し、営業利益率も27.0%**を確保。
キャッシュ・フローは営業活動による収入が堅調で、研究開発への積極投資を継続しながらも財務基盤は安定しています。


■ 台湾ASMedia完全子会社化と今後の展望

2025年1月15日、台湾ASMedia(アスミディア)およびその完全子会社との合併契約を締結。
合併効力発生日は2025年5月上旬〜7月上旬を予定しており、テックポイントはASMediaの完全子会社となります。

合併の目的は、グループ全体の技術力と開発体制の強化、ならびにグローバル市場における競争優位性の確立。
JDR上場は効力発生日の2営業日前に廃止予定です。


■ 株主への影響・手続き概要

JDR保有者は信託受益者を通じて指図書を提出し、合併に関する議決権を行使。
残余財産は円貨換算後、手数料・税金控除分を差し引いた金額が給付されます。
なお、NISA口座で保有している場合、残余財産の受領時に譲渡益が発生した場合は課税対象となり、確定申告が必要となる点に留意が必要です。


■ 中長期展望

ASMediaとの統合後は、技術・開発・販売の連携を強化し、次世代車載向け半導体市場への展開を加速する方針です。
研究開発力をベースに、映像処理・通信領域での新製品投入を見据え、成長戦略の第二段階へ移行します。


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