17.不動産セクターまとめ

不動産セクター

最終更新:2025-09-24

概況

不動産は「金利」と「空室率」で業績がほぼ決まるセクターです。
低金利は借入コストを抑え、資産価値を押し上げますが、金利上昇はその逆で収益の圧迫要因に直結。
同時に、オフィスや住宅、物流施設の稼働率・賃料水準が業績の生命線となります。

近年は都市再開発やインバウンド需要が追い風となる一方、人口動態の変化や建設コスト高が中長期の課題です。


注目テーマ

  • 都市再開発:八重洲・虎ノ門・梅田などの大規模案件が進行中。

  • 物流施設・データセンター:EC拡大・AI需要で新しい成長領域に。

  • ホテル・リゾート:インバウンド回復が収益改善を押し上げ。

  • J-REIT:安定配当を狙う投資家の受け皿。日銀の金融政策が利回りに直結。


KPI(重要指標)

  • オフィス・住宅・物流・ホテルの稼働率

  • 賃料水準と成約率

  • 金利動向と資金調達コスト

  • J-REITの分配金利回り

  • 開発案件の進捗


最新トピック

  • アーバネットコーポレーション<3242>:都心賃貸マンション開発を軸に、過去最高益を達成。
  • ADワークスグループ〈2982〉:不動産小口化事業が急成長し、25/12期は大幅な増収増益を計画。

  • リスク:金利上昇で利払い負担が増加、REITの資金流出リスク。


個別レポート


基礎知識(初心者向け)

  • 金利と不動産価格:低金利 → 借入しやすく価格上昇。金利上昇 → 調達コスト増で価格下落。

  • 空室率と賃料水準:需給バランスを映すKPI。空室率低下 → 賃料上昇 → 利益拡大。

  • 再開発効果:大規模再開発は周辺地価を押し上げ、長期的な成長ドライバー。