3. 建設・資材セクターまとめ
建設・資材セクターは、インフラ・都市再開発・住宅・設備投資を支える基盤産業です。
ゼネコン(総合建設会社)から建設資材メーカー、住宅関連、設備工事まで多岐にわたり、
公共投資・民間設備投資・住宅着工動向・金利水準などの景気指標と強く連動します。
また、近年は「脱炭素建設」「リノベーション」「インフラDX」「防災・減災」など、
新しい潮流が次々に生まれています。
建設需要の波を的確に捉え、資材高騰や人手不足の中でも生産性を高める企業が評価される傾向にあります。
3. 建設・資材セクター
最終更新:2025-10-06
いまの概況(2025年10月時点)
2025年の建設・資材セクターは、都市再開発・防災投資の増加を背景に底堅く推移。
公共事業はインフラ老朽化対策や防災・耐震強化が重点化され、地方でも需要が持続しています。
民間では、オフィス・商業施設の再開発、物流・データセンター建設が活発。
半導体工場・EV関連工場など製造業の新拠点建設も増加し、ゼネコン・設備工事会社の受注は堅調です。
一方、資材価格と人件費の上昇が利益を圧迫。
2024年後半から一部で鉄鋼・セメント価格の落ち着きが見られるものの、人手不足による工期遅延・原価高止まりが課題となっています。
中期的には、省人化施工やBIM(建築情報モデリング)などのDX導入が収益改善のカギを握ります。
最新トピック
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インフラ再生と災害対策投資の拡大:老朽橋梁・トンネル補修、耐震強化が進展。
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都市再開発と再エネ関連工事が増加:データセンター・太陽光・風力建設が好調。
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人手不足と賃上げ圧力:技能者の確保が最大のボトルネック。
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建材価格の高止まり:鋼材・セメント・木材コストが利益率を圧迫。
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BIM・施工DX導入の加速:建設プロセスのデジタル化が業界構造を変える。
注目テーマ
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BIM・建設DXの普及
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脱炭素建設・省エネ資材の採用
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防災・減災・インフラ再生投資
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人手不足対策(ロボット施工・外国人技能者受け入れ)
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スマートシティ・都市型再開発の拡大
KPI(重要指標)
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受注高・受注残高(ゼネコン・設備工事)
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建設粗利率/完成工事高
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建設資材価格指数(鋼材・セメント・木材)
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建築着工戸数/建設許可件数
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公共投資額/民間設備投資額
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有効求人倍率(建設業)
個別レポート
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【企業分析レポート】トヨコー<341A>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ
└ 要旨:屋根再生技術「SOSEI」と高出力レーザー技術「CoolLaser」を軸に、脱炭素・インフラ再生を推進する成長企業。 - 【企業分析レポート】ミライト・ワン<1417>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ
└ 要旨:2025年3月期は受注総額が前年比14.6%増の6,291億円、営業利益は同57.0%増の279億円と大幅な増益を達成。
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基礎知識(初心者向け)
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ゼネコンとは?
総合建設業者のことで、設計から施工までを一括受注する。代表的な大手は鹿島・清水建設・大林組など。 -
サブコンとは?
電気・空調・配管など特定分野を担当する専門工事会社。ゼネコンの下請け構造を担う。 -
BIM(Building Information Modeling)
建物の3Dデータを活用して設計・施工・維持管理を効率化する技術。近年義務化の動きも。 -
資材メーカーの役割
セメント・鉄鋼・断熱材・ガラスなどの供給を担い、景気や建設需要に左右されやすい。 -
再開発・都市建設の潮流
地方創生、災害対策、スマートシティ開発などが中長期テーマ。官民連携による大型案件が増加。