ROBOT PAYMENT<4374>決済×請求自動化で加速するDX戦略

ROBOT PAYMENT(4374)は、サブスクリプション決済「サブスクペイ」と請求自動化サービス「請求管理ロボ」を軸に、BtoB領域のDXを推進する企業です。
2025年12月期中間期は、売上高が前年比19.6%増、営業利益は65.6%増と過去最高を更新。
高いリカーリング収益比率(98%)に支えられ、安定的な成長軌道を維持しています。
今後は新たなSaaS展開や企業規模別ソリューションの拡充を通じ、長期的な成長と株主還元の両立を目指します。

2025年10月20日に掲載されたROBOT PAYMENT<4374>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
ROBOT PAYMENT<4374>レポートPDF
出典元:FISCO

ROBOT PAYMENT(4374)|リカーリング収益が支える安定成長 2025年12月期は二桁増収増益へ

会社概要

ROBOT PAYMENT(ロボットペイメント、4374)は、サブスクリプションビジネスやBtoB決済に強みを持つIT企業です。
2000年の創業以来、企業の請求・決済業務を自動化するプラットフォームを提供し、企業のDX推進を支援してきました。

主力サービスは、「サブスクペイ」(サブスクリプション決済プラットフォーム)と、
「請求管理ロボ」(請求・集金・入金管理の自動化ソリューション)です。

2021年に東京証券取引所グロース市場へ上場し、安定したリカーリング収益(継続課金型収益)を基盤に高い成長を続けています。


事業内容

ROBOT PAYMENTの事業は大きく2つに分かれます。

ペイメント事業
サブスクリプション型のインターネット決済サービス「サブスクペイ」を中心に展開。
企業の販売形態や請求サイクルに合わせて、クレジットカード・口座振替・コンビニ決済など多様な決済手段を統合管理できる点が強みです。
BtoC・BtoB双方の事業モデルに対応し、導入企業の業務効率化とキャッシュフロー改善に貢献しています。
フィナンシャルクラウド事業

請求書発行から入金消込、債権管理までを自動化する「請求管理ロボ」を提供。
さらに、新たに「請求まるなげロボ」や「ファクタリングロボ for SaaS」などの派生サービスも展開し、顧客企業のバックオフィス業務効率化を総合的に支援しています。

同社の収益構造の特徴はリカーリング比率98%という安定性であり、景気変動に左右されにくい強固な収益基盤を築いています。


業績概要(2025年12月期中間期)

2025年12月期中間期の連結業績は、
売上高15.6億円(前年同期比+19.6%)、営業利益3.8億円(同+65.6%)と大幅な増収増益を達成しました。
新規顧客の獲得に加え、既存顧客の取扱高増加や料金改定の効果が寄与しています。
中間期時点で業績は通期計画を上回る進捗を見せており、通期では売上高32億円、営業利益6.8億円を見込んでいます。

セグメント別動向
  • ペイメント事業:売上高9.5億円(+18.8%)、セグメント利益4.8億円(+52.0%)
    リカーリング収益が堅調に伸び、サービス継続率も高水準を維持。

  • フィナンシャルクラウド事業:売上高6.1億円(+21.6%)
    「請求管理ロボ」導入企業数の拡大により、リカーリング収益は前年同期比+22.1%。

営業利益率は全社で24.6%と高水準を維持し、業界トップクラスの収益力を誇ります。


財務状況

2025年12月期中間期末の総資産は74.6億円(前期末比+11.6%)。
現金及び預金が大幅に増加した一方、顧客からの預り金の増加により負債も増加しています。
自己資本比率は60%台を維持しており、健全な財務基盤を確保しています。


成長戦略

ROBOT PAYMENTは2025年10月に発表した長期経営戦略において、「成長と収益性の両立」を掲げています。
2035年12月期までに売上高150億円・営業利益24億円を目標とし、SaaS領域における自動決済・請求ソリューションのリーディングカンパニーを目指します。
重点施策として、以下3点を推進しています。

  1. 既存顧客の取扱高拡大によるARPU(顧客単価)上昇

  2. 請求・決済の一体型SaaSモデルの強化

  3. 中堅・大企業層への導入拡大による市場シェア拡大


株主還元策

2025年12月期の年間配当金は22.0円(前期比+2.0円)を予定。
「連続増配」を基本方針としており、今後も安定的かつ持続的な株主還元を継続する方針です。
また、創立25周年を記念した株主優待の導入も発表し、長期保有株主の拡大を狙っています。


まとめ

ROBOT PAYMENTは、決済と請求管理というBtoB領域のDXを支える中核企業として、サブスクリプションビジネス市場の拡大を追い風に安定した成長を続けています。
高いリカーリング収益率と堅実な財務体質を武器に、今後も中長期的な業績拡大と株主価値向上が期待されます。


■ この企業を含む【20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクターまとめ】はこちら
20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクター最新動向

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