オーケーエム(東証スタンダード:6229)は、世界シェア約4割を誇る環境規制対応バルブメーカーです。
2025年3月期には売上高104億円(前年比+10.1%)を達成し、舶用部門が堅調に推移。自己資本比率は78.3%と過去最高を記録しました。
一方で、原材料や人件費の上昇による収益圧迫を受け、2026年3月期からは「成長から収益性重視」へと舵を切り、中期的な利益体質の強化に取り組んでいます。
2025年05月23日に掲載されたオーケーエム<6229>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
オーケーエム<6229>レポートPDF
出典元:FISCO
株式会社オーケーエムの成長戦略と業績の展望
世界シェア4割のバルブメーカー 収益性重視へ転換し持続成長を狙う
企業概要
株式会社オーケーエムは世界シェア約4割を誇る環境規制対応バルブ企業であり、2025年3月期売上高は前年比10.1%増の104億3,800万円を達成しました。
同期の営業利益は7億8,300万円となり、2026年3月期から収益性重視の方針転換を図っています。
2025年3月期決算レポート
2025年3月期の決算概要によると、材料価格や人件費の上昇、通信費の増加、為替差損などが利益を押し下げています。
売上高は10,438百万円を達成し、特に舶用部門が伸び、陸用部門は小口化により減少しています。自己資本比率は過去最高の78.3%に達し、資本効率の向上が課題となっています。
2026年3月期業績予想
2026年3月期の業績予想では、売上高は10,700百万円、営業利益は680百万円となる見込みです。
新基幹システムの本格稼働に向けた体制整備が進められています。仕入材料価格の上昇による売上原価増加が続く中、販管費の増加が利益を押し下げています。
成長戦略
オーケーエムは第2次中期経営計画において、2028年3月期までに連結売上高132億円、営業利益率10%以上、ROE10%を目指しています。
脱炭素化やクリーンエネルギー市場への対応を中心に、新商品開発や販売体制の確立が進められています。船舶排ガス用バルブの強化や生産性向上が課題となっています。
企業価値向上に向けて
オーケーエムはPBRの低下傾向やROE、PERの改善を課題とし、投資家には十分な情報が伝わっていないと認識しています。
企業価値の向上を図るため、B/Sマネジメントや資本効率の改善に取り組んでおります。また、株主還元やキャピタル・アロケーションにも注力し、成長と収益性の両立を目指しています。
以上が株式会社オーケーエムの成長戦略と業績の展望に関するまとめです。今後の展開に注目です。
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