【企業分析レポート】NANO MRNA<4571>業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

NANO MRNA(証券コード:4571)は、DDS技術とmRNA創薬を融合させた次世代バイオ医薬企業です。
アキュルナ吸収合併を機にmRNA医薬の開発に注力し、RUNX1 mRNAやTUG1 ASOといった独自パイプラインを推進。
2026年に向けては、研究開発投資の強化と収益モデルの再構築により、事業基盤の拡大を目指しています。
今回はFISCOが公開したレポートをもとに、NANO MRNAの成長戦略・開発動向・財務見通しを整理します。

2025年07月15日に掲載されたNANO MRNA<4571>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
NANO MRNA<4571>レポートPDF
出典元:FISCO

NANO MRNAの成長戦略とビジネスモデルの変革に迫る

要約

NANO MRNAは、DDS技術とRNA創薬を軸に、次世代医薬市場での成長を目指しているバイオベンチャー企業だ。
2020年にアキュルナを吸収合併し、mRNA医薬に注力しており、新たな第2世代mRNA医薬の開発にも取り組んでいる。
本記事では、NANO MRNAの現在の状況、ビジネスモデルの再構築、成長戦略、業績動向などについて詳細に解説する。

NANO MRNAのビジネスモデル再構築と成長戦略

ビジネスモデルの再構築

NANO MRNAは、2023年にmRNA医薬に特化した新たな事業方針を打ち出し、IP Generator型の事業モデルを採用した。
さらに、2026年からは開発アセットとして導出するモデルに移行し、収益多様化を目指している。

事業概要

NANO MRNAは、自社DDS技術を活用した核酸医薬の創薬を推進し、mRNA医薬を中核に据えている。
mRNA医薬パイプラインの中核はRUNX1 mRNAであり、変形性膝関節症治療薬の開発に注力している。

NANO MRNAの特徴と強み

競争優位性

NANO MRNAは、アキュルナ吸収合併によりmRNA医薬のパイプラインを獲得し、高分子ナノミセルや核酸DDS技術を持つ国内パイオニアとして知見を蓄積している。また、豊富なDDS製剤開発実績や核酸創薬に関する知見を有している。

開発パイプラインの動向

重点開発品のTUG1 ASOとRUNX1 mRNAが順調に進展しており、新たなテーマをパイプラインに追加し、mRNA医薬プロジェクトを拡大している。

新規テーマの研究開発

NANO MRNAは、TUG1 ASO successorとPRDM14 siRNA successorの研究を開始し、mRNAとゲノム編集を組み合わせた遺伝子転座がん治療薬のプロジェクトも進行中だ。

NANO MRNAの業績動向

2025年3月期の業績概要

2025年3月期の売上高は108百万円であり、営業損失は755百万円となっている。研究開発投資の強化により、将来的な成長基盤を築く方針だ。

2026年3月期の業績見通し

連結業績見通し

2026年3月期の売上高は75百万円見込みであり、営業損失は966百万円、経常損失は856百万円と予想されている。研究開発の重点施策はTUG1 ASOやRUNX1 mRNAの臨床試験の加速化などであり、研究開発費は前期比で226百万円増の649百万円を見込んでいる。

開発戦略の見直し及び収益モデルの再構築

研究開発戦略の転換

NANO MRNAは、臨床開発段階に入る前に製薬企業へのライセンスアウトを行う方針を見直し、収益モデルにおいては受託研究型事業を新たに開始し、さらなる収益源の拡大を目指している。

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