L is B(エルイズビー、証券コード145A)は、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に特化したIT企業である。
主力サービス「direct」は、建設業をはじめとする現場向けビジネスチャットツールとして急速に普及し、導入企業数は5,500社を突破。
2024年12月期は予想未達ながらも大幅な増収増益を達成し、2025年12月期も高い成長トレンドの継続が見込まれる。
チャットボットやAI連携による業務効率化、写真・動画共有ツールなど、現場起点のソリューション展開を強化している。
2025年03月19日に掲載されたL is B<145A>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
L is B<145A>レポートPDF
出典元:FISCO
L is B〈145A〉企業レポート:現場DXの旗手「direct」で建設業界を変革へ|2025年も高成長を見込む
■ 会社概要
L is Bは2010年に横井太輔氏が設立。創業当初はモバイルアプリの開発を手掛けていたが、現場の課題解決に焦点を当てたプロダクト開発へと転換した。
2014年にリリースした現場向けビジネスチャット「direct」は、建設・製造・運輸・インフラなど幅広い業界で採用され、現場間の情報共有・報告・勤怠管理の効率化を実現している。
同社は「現場DXを支えるコミュニケーション・インフラ」を掲げ、チャットツール単体に留まらず、関連アプリ群やコンサルティングまで一体で提供している。
■ 事業概要
主力の「direct」シリーズに加え、業務効率化を支援する複数のサービスを展開している。
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direct Apps / Smart Working Solution(SWS)
勤怠・労働時間の可視化を通じて働き方改革を支援。残業時間の把握やシフト調整など、労務管理の自動化を実現。 -
AI-FAQボット
社内外からの問い合わせ対応を自動化し、サポート業務の負担を軽減。顧客満足度の向上にも貢献している。 -
タグショット/タグアルバム
現場で撮影した写真をタグで分類・共有できるクラウド型写真管理ツール。施工現場などでの業務効率を高める。 -
ナレッジ動画共有サービス
動画形式でマニュアルや作業ノウハウを共有。熟練者の技能継承を容易にし、教育コストを削減する。 -
DXコンサルティング事業
「direct」をベースとした業務改善コンサルティングを提供。業種別カスタマイズやAI連携開発も行っている。
■ 業績動向
2024年12月期の連結業績は以下の通り。
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売上高:15億94百万円
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調整後営業利益:77百万円
前期比で大幅な増収増益となり、業績は堅調に推移した。
2025年12月期は、子会社の寄与や新サービスの拡販によるさらなる業績拡大を見込んでおり、売上高は20億80百万円まで伸長する見通し。
同社は、既存顧客への深耕と新市場の開拓を両輪とし、成長の持続を目指している。
■ 成長戦略
L is Bは、「セールス」「サービス」「インベストメント」の3つの軸で中長期戦略を推進している。
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現場コミュニケーションのDX化
「direct」を中心に、チャットボット・勤怠管理・AI支援などを統合し、現場業務全体のデジタル変革を促進。 -
新サービスによる付加価値創出
AI活用や映像技術を取り入れた新製品開発を進め、既存顧客の課題解決を深化。 -
産業別ソリューションの拡大
建設業を中心に、製造・物流・小売など多業種への展開を強化。特に現場業務の属人化解消を支援するツール需要が拡大している。 -
投資によるシナジー拡大
パートナー企業との提携やスタートアップ投資を通じ、DXソリューションの連携範囲を拡大する。
■ 市場環境と今後の見通し
建設・製造業では高齢化や人手不足が深刻化しており、現場DXのニーズは急速に高まっている。
L is Bはこの社会的課題に対応する形で、業務効率化・情報共有・人材育成支援の領域を強化。
2025年以降も「direct」を核としたプラットフォーム戦略を推進し、持続的な収益成長を狙う。
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