クリヤマホールディングス(3355)は、産業資材・ホース・スポーツ建設資材などの分野でグローバルに事業を展開する企業である。
2024年12月期は売上・営業利益ともに増加し、堅調な業績を維持。
一方で特別損失が響き、純利益は減少したものの、北米・欧州・南米など海外事業の伸長が全体を下支えした。
新たにスタートした中期経営計画「KURIYAMA MANAGEMENT PLAN 2039」では、2025年を基盤強化期間と位置付け、売上高1,000億円・ROE8%以上を目標に据える。
研究開発やM&Aによる事業拡大、施工効率化やキャピタルアロケーションの最適化を通じ、持続的な成長を目指している。
2025年03月21日に掲載されたクリヤマホールディングス<3355>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
クリヤマホールディングス<3355>レポートPDF
出典元:FISCO
クリヤマホールディングス株式会社の業績と中期計画の総括
2024年12月期の業績と中期経営計画説明会の要点
クリヤマホールディングス株式会社は2024年12月期の業績を発表し、売上高が前期比8.7%増の778億95百万円、営業利益が14.3%増の45億39百万円、経常利益が16.2%増の52億50百万円、当期純利益が6.5%減の35億45百万円であることを報告しました。
アジア事業の減収と北米・欧州・南米・オセアニア事業の増収が売上高に影響し、特別損失による減益が当期純利益に影響しました。
セグメント別では、アジア事業や北米事業の営業利益が増加し、総資産は増加し自己資本比率も向上しています。
2025年度の連結業績予想と中期経営計画
2025年度の連結業績予想では売上高が900億円、営業利益が40億円、経常利益が48億円、当期純利益が36億円となる見込みです。
中期経営計画「KURIYAMA MANAGEMENT PLAN 2039」では、企業価値の最大化を目指し、2025年から2030年までの計画が示されています。
具体的には、KMP Action1では基盤強化期間として売上高1,000億円、営業利益53億円、ROE 8%以上を目指し、KMP Action2では成長加速期間として売上高1,200億円以上、営業利益80億円以上、ROE 11%以上を目指します。
事業戦略とトピックス
クリヤマホールディングス株式会社の事業戦略では、産業資材事業やホース事業、スポーツ・建設資材事業などがそれぞれ目指す方向性と基本戦略が示されています。
トピックスでは、M&A効果の最大化や工事受注比率の拡大など、各事業の取り組みが紹介されています。
WEBマーケティングによる集客とキャピタルアロケーション
営業効率化と競争力の向上
クリヤマホールディングス株式会社は協賛先との対談動画をHPに掲載し、優位性を向上させる取り組みを行っています。
また、パートナー企業との関係性を強化し、工事受注比率の拡大を図っています。施工プロセスの効率化や製品開発、人財の育成に注力しています。
キャピタルアロケーション
KMP Action1への取り組みでは、営業CFや借入金を活用し、成長投資に積極的に配分しています。
経営成績や財政状態を勘案し、株主還元を充実させる取り組みを行っています。
研究開発と株主還元方針
研究開発「クリヤマR&D株式会社による付加価値の創出」
クリヤマホールディングス株式会社は産業資材事業とスポーツ・建設資材事業の強化を研究開発のプラットフォームとして展開しており、新製品や新機能の開発、グローバル供給体制の確立、施工作業の省力化に注力しています。
株主還元方針
KMP Action1では基盤強化を推進し、株主還元を安定的に行っています。
KMP Action2では成長加速を図り、株主還元を更に拡充する方針を持っています。
以上が、クリヤマホールディングス株式会社の業績と中期経営計画に関するレポートの概要です。
経営戦略や取り組みを総合的に把握することで、今後の成長に期待できる企業であることが理解されました。
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