エレマテック<2715>中期経営計画『プロプラス』で成長加速へ|豊田通商TOBも焦点

エレマテック〈2715〉は、電子材料を中心に取引を行うエレクトロニクス専門商社で、国内外73拠点を展開するグローバル企業です。
2025年3月期第2四半期は減収減益となったものの、自動車関連分野が堅調に推移。
中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」のもと、成長分野の拡大と経営基盤の強化を進めています。
また、親会社である豊田通商によるTOB(株式公開買付)の動向にも注目が集まっています。

2024年12月18日に掲載されたエレマテック<2715>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
エレマテック<2715>レポートPDF
出典元:FISCO

エレマテック〈2715〉の最新業績と今後の展望― 豊田通商によるTOB発表で注目高まるエレクトロニクス商社 ―

企業概要

エレマテックは、高千穂電気と大西電気の合併により設立された総合電子商社です。
電子材料や部品、機構部品などを幅広く取り扱い、国内外での販売・生産体制を構築。
現在は豊田通商の連結子会社として、グローバルに事業を展開しています。
同社は「素材 × 技術 × ネットワーク」を強みとし、自動車・産業機器・情報通信・環境関連など、成長性の高い市場を中心に事業を拡大中です。


業績動向

2025年3月期第2四半期の業績は、売上収益が前年同期比で減収・減益となりました。
主因は電子部品需要の一服によるものでしたが、自動車関連ビジネスでは堅調な増収が見られました。
同社は一時的な市況変動の中でも安定した財務体質を維持しており、営業キャッシュ・フローはプラスを確保。
また、コスト構造の見直しや新規市場の開拓によって、利益率の改善を図っています。


財務状況

2025年3月期第2四半期末の総資産は114,301百万円純資産は72,747百万円と安定水準を維持。
営業活動によるキャッシュ・フローは▲4,209百万円、投資活動による支出は▲589百万円、財務活動による支出は▲2,511百万円となりました。
バランスの取れた資金運用を継続しながら、堅実な経営を進めています。


中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」

エレマテックは、中期経営戦略「エレマテック・プロプラス」を推進中です。
この戦略では、「既存事業の深化」と「新領域への拡大」の両立を掲げ、
特に成長余地の大きい「ポテンシャル分野」の開拓・深耕を重点テーマとしています。
また、グループシナジーを活かした経営基盤の強化と、デジタル技術の導入による事業効率化も進めています。

2025年3月期の業績予想では、売上収益216,500百万円を見込んでおり、増収増益の達成が期待されています。


配当・株主還元策

2025年3月期については、親会社・豊田通商によるTOB(株式公開買付)が発表されており、
TOB成立後は
期末配当を実施しない(無配)予定です。
ただし、同社はこれまで安定した配当実績を維持しており、今後もグループ全体としての企業価値向上に向けた取り組みを続ける方針です。


今後の見通し

エレマテックは、グローバルな調達ネットワークと豊富な顧客基盤を活かし、
電子部品・材料分野における持続的な成長を目指しています。
自動車関連の需要拡大や環境対応部品の供給など、成長機会を的確に捉えることで、
中長期的な企業価値の向上が期待されます。


■ この企業を含む【13.商社・卸売りセクターまとめ】はこちら
[13.商社・卸売りセクター最新動向]

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