2025年09月29日に掲載されたブリッジインターナショナル<7039>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
ブリッジインターナショナル<7039>レポートPDF
出典元:FISCO
ブリッジインターナショナルの事業と業績分析
はじめに
ブリッジインターナショナル(7039)は、法人営業を支援するリーディングカンパニーとして、インサイドセールスアウトソーシング事業、プロセス・テクノロジー事業、研修事業を展開しています。
今回は、同社の最新の業績や戦略、今後の見通しについて詳しく分析していきます。
1. 企業概要
1.1 事業展開
ブリッジインターナショナルは、首都圏を中心に、全国の5つの拠点(大阪、福岡、松山、沼津、徳島)でインサイドセールスを展開しています。
クライアントには大手企業が多く、ストックビジネスモデルにより安定した収益を得ています。特に、インサイドセールスアウトソーシング事業は、顧客のニーズに応じた柔軟なサービスを提供し、高い評価を受けています。
1.2 働き方の変革
2023年2月より「フルリモート就業」を導入し、全国各地からの人材採用を強化しています。
2025年までに、20以上の地方自治体で約100人のフルリモート従業員を確保する計画です。これにより、多様な人材を活用し、企業の成長を支える基盤を築いています。
2. 業績概要
2.1 2025年12月期中間期の業績
2025年12月期中間期において、ブリッジインターナショナルは売上高4,599百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益551百万円(同9.5%増)、経常利益547百万円(同1.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益361百万円(同14.1%増)を達成しました。特に、インサイドセールスアウトソーシング事業と研修事業の成長が顕著でした。
2.2 セグメント別の売上構成比
中間期のセグメント別売上構成比は以下の通りです。
– インサイドセールスアウトソーシング事業: 50.7%
– プロセス・テクノロジー事業: 19.8%
– 研修事業: 29.5%
この結果からも、インサイドセールスアウトソーシング事業が依然として同社の主要な収益源であることがわかります。
3. 事業セグメントの詳細
3.1 インサイドセールスアウトソーシング事業
この事業は、クライアント企業に対しインサイドセールスのアウトソーシングサービスを提供し、営業支援を行っています。
新規案件の獲得が好調で、国内外のIT企業からの案件が増加しています。この成長は、クライアントの営業活動の効率化を図る上で大きな成功を収めています。
3.2 プロセス・テクノロジー事業
2020年に設立されたClieXitoを通じて、営業活動の効率化と顧客体験の向上を目指すコンサルティングサービスを提供しています。
さらに、CRM、SFA、MAなどのクラウドサービスを含むシステムソリューションを提供し、顧客の業務改善を支援しています。
3.3 研修事業
アイ・ラーニングを通じてIT研修や営業職向けの研修プログラムを提供し、クライアント企業の人材育成を支援しています。
特に、オンライン研修の普及により、新たに「iLスクエア」を開設し、幅広い研修プログラムを提供しています。
4. 競争優位性
4.1 品質重視のサービス提供
ブリッジインターナショナルは、営業/マーケティングに特化した一貫したサービスを提供しており、クライアントのニーズに応じた業務設計が可能です。
このことが、顧客基盤の強化や競争優位性を生んでいます。
4.2 顧客基盤の強化
グローバルIT企業を含む強固な顧客基盤を持ち、インサイドセールス関連市場での先行者メリットを享受しています。
この顧客基盤の拡大は、さらなる成長を促す要因となっています。
5. 今後の見通し
5.1 業績見通し
ブリッジインターナショナルは、2025年12月期の業績見通しとして、売上高10,338百万円(前期比20.0%増)、営業利益1,094百万円(同15.2%増)を見込んでいます。
特にプロセス・テクノロジー事業の改善に注力し、シナジーを追求する方針です。
5.2 中期経営計画の進捗
2024年から2026年までの中期経営計画を策定し、売上伸長と安定した利益維持、M&A、株主還元を重点戦略としています。
初年度となる2024年12月期の進捗は順調に進んでいます。
5.3 株主還元策
2025年からの株主還元方針を見直し、配当性向50%以上を目指しています。2025年12月期の配当金は1株当たり年間85.0円を予定しており、累進配当の導入も検討しています。
6. 重要なトピックス
6.1 生成AIを活用した業務効率化
2025年8月に三菱UFJ銀行との協業で生成AIを用いたインサイドセールスの自動化に向けたPoC(概念検証)を開始しました。
この取り組みは、法人向けのインサイドセールス業務の効率化と顧客体験の向上を目指しています。
6.2 持株会社体制への移行
2025年10月1日より持株会社体制へ移行することを発表しました。この体制により、グループ全体の経営資源を最適に管理し、迅速な意思決定を可能にすることを目指しています。
7. まとめ
ブリッジインターナショナルは、インサイドセールスを中心とした事業展開を通じて、安定した収益を上げています。
AIやデジタル化に対応した新しいビジネスモデルの構築や、持株会社体制への移行により、さらなる成長が期待されます。
今後の動向に注目が集まる同社の進展を引き続き見守っていきたいと思います。
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2025年04月21日に掲載されたブリッジインターナショナル<7039>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
ブリッジインターナショナル<7039>レポートPDF
出典元:FISCO
ブリッジインターナショナル企業調査レポート
概要と業績
2024年12月期は増収増益を達成し、インサイドセールスアウトソーシング事業が業績をけん引した。売上高は8,615百万円で前期比22.7%増加し、営業利益も4.0%増の950百万円を記録。
2025年12月期の業績見通しでは、売上高や利益率のレンジ方式で予想を開示。また、持株会社体制への移行に伴い、成長率を見据えた展望が示されている。
株主還元と持株会社体制
ブリッジインターナショナルは配当方針を変更し、配当性向50%以上を目指す方針を打ち出している。2025年12月期の配当予想は1株当たり年間85.0円となっている。
さらに、2025年7月1日より持株会社体制に移行し、グループ経営資源の最適配分や次世代経営人材の育成を目指す。
事業概要と強み
ブリッジインターナショナルはインサイドセールスアウトソーシング、プロセス・テクノロジー、研修事業を提供しており、法人営業改革支援のリーディングカンパニーとして位置付けられている。
特に、インサイドセールスの先行者メリットを活かし、グローバルIT企業や関連市場でトップクラスのシェアを獲得している。
多様な研修プログラムを提供し、デジタル人材育成に注力していることが強みとされている。
人材活用と業績動向
ブリッジインターナショナルは、女性の活用やシルバー人材、障がい者の活用に力を入れており、多様な人材を活用することで企業の成長に貢献している。
業績面では、2024年12月期にはインサイドセールスアウトソーシング事業が成長を牽引し、研修事業も堅調な成績を残している。
今後の見通しと財務戦略
2025年12月期の業績見通しでは、売上高の増収増益基調が続く見込みであり、各事業におけるターゲット顧客の需要を捉えて業績向上を図る方針となっている。
また、株主還元策でも増額が予定されており、財務戦略ではROE16.0%以上、PER18.0倍以上、自己資本比率70.0%以上を目指し、資本効率の向上を図る方針を明らかにしている。
以上がブリッジインターナショナル企業調査レポートの要約と各要点に関する解説です。
同社の今後の成長や投資判断において参考になる情報が提供されています。
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