【企業分析レポート】エージェントIGホールディングス<377A>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

DMM FX

2025年09月29日に掲載されたエージェントIGホールディングス<377A>のレポートを要約しました。

元レポートは下記の通りです。
エージェントIGホールディングス<377A>レポートPDF
出典元:FISCO

エージェントIGホールディングスの企業調査レポート

要約

エージェントIGホールディングス(377A)は、損害保険と生命保険を個人及び法人に対してワンストップで提供する企業です。
2025年12月期中間期において、営業収益は前年同期比226.4%増の6,275百万円に達しましたが、営業損失は44百万円となり、前年同期の利益から赤字に転落しました。
しかし、通期では計画達成が見込まれています。M&Aや事業承継を通じた事業基盤の拡大が最大の成長要因とされています。

1. 2025年12月期中間期の業績概要

1.1 営業収益の急増

2025年12月期の中間業績では、営業収益が前年同期比で226.4%増加しました。
これは、ファイナンシャル・ジャパンの買収による新規連結効果が大きく寄与しています。
しかし、営業損失が44百万円となり、前年同期の91百万円の利益から赤字に転落したことは注意が必要です。

1.2 営業利益の見通し

通期の業績予想は、営業収益が前期比51.2%増の12,340百万円、営業利益が同85.3%増の265百万円と見込まれています。
保険代理店のM&Aや事業承継の推進が、収益力の強化に寄与することが期待されています。

2. 会社概要

2.1 創業と沿革

エージェントIGホールディングスは1996年に設立され、金融ビッグバンの時代に保険業界での新たな価値創造を目指して成長を続けています。
2018年には住友生命保険と資本提携し、2022年には名古屋証券取引所に上場しました。

2.2 経営陣

代表取締役社長の一戸氏は、保険営業未経験ながらも数々の業績を上げ、業界内での地位を確立してきました。経営陣は多様な経験を持ち、業界の変革に対応するための戦略を推進しています。

3. 事業概要

3.1 収益構造

エージェントIGホールディングスの営業収益構成比は、国内事業が96.0%、海外事業が4.0%となっており、損害保険と生命保険をバランスよく取り入れた安定的な収益構造を持っています。

3.2 市場環境

国内の保険市場は成長を続けていますが、競争が激化しており、特に損害保険代理店数は減少しています。同社はM&Aを通じて市場シェアを拡大している点が特筆されます。

4. 業績動向

4.1 取扱保険料の増加

2025年12月期中間期の取扱保険料は前期末比で217億円増の1,676億円に達しました。
個人顧客および法人顧客の基盤が順調に拡大しており、業績の向上に寄与しています。

4.2 財務状況

2025年12月期中間期末の資産合計は4,838百万円で前期末比369百万円減少しましたが、自己資本比率は25.3%と安定した水準を維持しています。
キャッシュフローは健全で、今後の成長戦略に必要な資金を確保する状況にあります。

5. 今後の見通し

5.1 業績予想

2025年12月期通期の連結業績は、営業収益が前期比51.2%増の12,340百万円、営業利益が同85.3%増の265百万円を見込んでいます。
増収増益が期待される中、内部管理体制の強化が利益計画達成に寄与すると考えられています。

5.2 中長期の成長戦略

エージェントIGホールディングスの成長戦略は以下の通りです。

5.2.1 M&A及び事業承継の推進

M&Aを通じた事業規模の拡大を図り、顧客基盤の強化を目指します。

5.2.2 ITの活用

システム開発サービスを提供する企業の買収を通じて、業務効率を向上させる計画です。

5.2.3 海外事業の拡大

特に米国市場への進出を強化し、成長のドライバーとします。

5.2.4 持株会社体制への移行

持株会社体制への移行により、経営の柔軟性を高め、成長戦略の推進を加速させる狙いがあります。

6. 株主還元策

同社は株主に対する利益還元策を重視しており、今後の業績に応じた配当の実施が期待されます。内部留保を確保しつつ、株主価値の向上を図る方針です。

結論

エージェントIGホールディングスは、業績の拡大とともに、積極的なM&A戦略やIT活用、海外展開を進めています。
特に保険業界における事業承継やM&Aのニーズが高まる中で、同社の戦略は非常に重要な要素となります。今後の成長が期待される企業として、注目を集めるでしょう。

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