2026年3月第4週市況|原油高と中東情勢で乱高下、上値重い日本株

2026年3月第4週の東京株式市場は、中東情勢を巡る不透明感と原油価格の動向に振られながら、急落と反発を繰り返す不安定な展開となりました。

週初にはリスク回避の売りが強まり大幅下落となりましたが、その後は停戦期待を背景に買い戻しが入り反発。
ただし、原油価格の高止まりや交渉不透明感から上値は重く、戻り売りに押されやすい地合いが続きました。

 全体動向(週の要因分析)

今週の相場は、

「地政学リスク × 原油 × 期待と失望の往復」

という構造で動きました。

① 中東情勢と原油価格が主導

  • ホルムズ海峡問題
  • 米国とイランの攻撃・停戦交渉

これらを背景に、原油価格は90〜100ドル前後で不安定に推移

その結果、

  • インフレ懸念の再燃
  • 金利上昇圧力
  • 企業コスト増加

が意識され、株式市場全体に売り圧力がかかる構造となりました。

特に週初は、ほぼ全面安(95%下落)となる典型的なリスクオフ相場でした。

② 停戦期待による反発

週半ばには、

  • 攻撃延期
  • 和平交渉報道

をきっかけに急速な買い戻し(自律反発)が発生しました。

ただしここで重要なのは、

  • 交渉は不透明
  • 報道と実態のズレ
  • 原油は高止まり

という状況です。

そのため、

「期待で上げて、疑念で売られる」相場となり、上昇は継続しませんでした。

③ 金利上昇とバリュエーション圧縮

原油高を背景に、

  • 欧米の利上げ観測
  • インフレ再燃懸念

が強まり、

株式の評価水準の見直し(バリュエーション調整)が進みました。

特に、

  • 半導体
  • ハイテク
  • 指数寄与度の高い銘柄

が売られやすく、指数の上値を抑える構造が続きました。


④ 需給要因(配当取り)が下支え

一方で、

  • 権利付き最終売買日(3/27)
  • 配当狙いの買い

があり、下値は一定程度支えられる展開となりました。

つまり、

「下は買われるが、上は売られる」レンジ相場に近い状態です。

日別サマリー


■【3月23日(月)】大幅続落 ▲1857円(-3.48%)
日経平均:51,515円

→ 中東情勢悪化+原油高で全面安
▶ コメント:典型的なリスクオフ。恐怖主導の下げ


■【3月24日(火)】反発 +736円(+1.43%)
日経平均:52,252円

→ 攻撃延期で安心感+配当狙い
▶ コメント:反発だが上値は明確に重い


■【3月25日(水)】続伸 +1497円(+2.87%)
日経平均:53,749円

→ 停戦期待+原油下落+自律反発
▶ コメント:戻りは強めだが“期待先行”


■【3月26日(木)】反落 ▲145円(-0.27%)
日経平均:53,603円

→ 交渉懐疑+達成感売り
▶ コメント:上げたら売られる典型パターン


■【3月27日(金)】続落 ▲230円(-0.43%)
日経平均:53,373円

→ 半導体安+中東不透明感
▶ コメント:配当買いで下支えも方向感なし

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初心者向け解説


① リスクオフとは?

投資家がリスクを避ける動きのことです。

・株を売る
・現金や安全資産へ移動

といった動きが起きます。

今回のように、

戦争・原油高・不透明感

があると、市場全体でリスクオフが強まりやすくなります。


② 自律反発とは?

急落後に起こる

「一時的な戻り」

のことです。

理由は、

・売られすぎ
・空売りの買い戻し
・短期資金の流入

などです。

ただし、トレンド転換とは別物であり、

今回のようにすぐ売られるケースが多い点に注意が必要です。


③ 材料の「期待」と「現実」

株式市場では、

「事実」より「期待」で動く

場面が多くあります。

今回も、

・停戦期待 → 上昇
・交渉不透明 → 下落

という動きでした。

つまり、材料そのものより解釈が重要になります。


 総括/来週の注目点

総括

今週は、

下げ止まりを試す局面ではあるが、上昇トレンドには戻れていない状態です。

ポイントは、

・急落
・反発
・戻り売り

弱い相場の典型パターンが継続しています。

来週の注目点

・中東情勢(最重要)
・原油価格(90ドル台維持か)
・米金利・インフレ動向
・為替(円安継続か)
・配当落ち後の需給

スタンス(トレード方針)

現状は

ボラティリティが高く方向感の出にくい局面

です。

そのため、

・無理な追随は避ける
・反発局面での過度な強気に注意
・短期目線での対応

慎重なトレードが求められる局面

といえます。

【翌週】2026年3月第5週市況|原油高と金利上昇で不安定相場、急落と急反発の構造を解説
【前週】2026年3月第3週市況|東情勢×原油×金融政策で不安定相場

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