2026年3月第1週市況|中東情勢緊迫で日経平均急落、原油高とリスク回避の1週間

2026年3月第1週の東京株式市場は、中東情勢の急激な緊迫化を背景に大きく下落する荒い値動きとなりました。
米国・イスラエルによるイラン攻撃やホルムズ海峡封鎖を受けて原油価格が急騰し、世界景気への影響が懸念されました。
週前半は急落したものの、後半には自律反発や押し目買いも入り、日経平均は下げ止まりを探る展開となりました。

全体動向(週の要因分析)

今週の相場は主に 「地政学リスク」「原油高」「投資資金のリスク回避」 の3つのテーマで動きました。

地政学リスクの急激な高まり

米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに中東情勢が急激に悪化しました。
さらに

・ホルムズ海峡の封鎖
・湾岸地域への攻撃拡大

などのニュースが伝わり、金融市場ではリスク回避の動きが強まりました。

地政学リスクが高まると、株式市場では

  • 株売り

  • 原油高

  • 安全資産への資金移動

が同時に起きやすくなります。

今回も典型的な「リスクオフ相場」となりました。

原油価格の急騰

ホルムズ海峡は世界のエネルギー輸送の要衝です。

この海峡が封鎖されると

・原油供給が減少
・エネルギー価格上昇
・インフレ圧力

が強まります。

今回の原油価格急騰は

  • 世界景気減速

  • 企業業績悪化

の懸念につながり、日本株の下落要因となりました。

一方で

  • 石油株

  • 資源株

  • 防衛株

などは逆に上昇しました。

ボラティリティ急上昇と機械的売り

相場急落により市場の変動率(ボラティリティ)が急上昇しました。

日経平均VIは 60台まで上昇 し、市場では

  • リスクパリティ戦略

  • マクロ系ファンド

などによる 機械的なポジション縮小 が発生しました。

これが株価の下げをさらに加速させたとみられています。


日別サマリー

■【3月2日(月)】反落 ▲793円

日経平均:58,057円

米株安とイラン攻撃による地政学リスクで売り先行。
原油高を受け石油株や防衛株が上昇。

▶ コメント
地政学リスクが相場の主導テーマ

■【3月3日(火)】大幅続落 ▲1778円

日経平均:56,279円

ホルムズ海峡封鎖で原油急騰。
全面安となり、今年最大級の下落。

▶ コメント
原油高ショック

■【3月4日(水)】大幅続落 ▲2033円

日経平均:54,245円

中東情勢の長期化懸念で売り加速。
日経平均VIは60台まで上昇。

▶ コメント
パニック売りに近い急落

■【3月5日(木)】反発 +1032円

日経平均:55,278円

急落の反動で自律反発。
停戦期待の報道が投資家心理を改善。

▶ コメント
ショートカバー主導の反発

■【3月6日(金)】続伸 +342円

日経平均:55,620円

押し目買いが入り続伸。
原油上昇一服でインフレ懸念が後退。

▶ コメント
下げ止まりを探る展開

 初心者向け解説

① 地政学リスクとは?

地政学リスクとは、
戦争や政治対立などが金融市場に影響を与えるリスクのことです。

代表例

・中東紛争
・ロシア・ウクライナ戦争
・台湾海峡問題

などです。

地政学リスクが高まると

  • 株式市場は下落

  • 原油や金が上昇

  • 投資家は安全資産へ移動

という動きが起きやすくなります。

② 原油価格が株価に与える影響

原油価格は世界経済に大きな影響を与えます。

原油が上昇すると

・輸送コスト上昇
・電力価格上昇
・物価上昇

などが起こります。

結果として

企業の利益が減少し、
株式市場にはマイナス材料になります。

ただし

  • 石油会社

  • 資源企業

などは原油高で利益が増えるため、株価が上昇する場合もあります。

③ 日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)とは?

日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は、
今後の株価の変動の大きさを市場がどの程度予想しているかを示す指標です。

日経平均VIは、日経平均オプションの価格をもとに算出されており、
投資家がどれだけ「相場の変動」を警戒しているかを読み取ることができます。

一般的には

  • VIが低い → 相場が安定している

  • VIが高い → 相場の不安が強い

と考えられています。

そのため、VIはしばしば
「恐怖指数」 とも呼ばれます。

目安としては

  • 20前後:平常状態

  • 30以上:警戒感が高まる

  • 40以上:強い不安

  • 60以上:パニック的な相場

といった水準が意識されることが多いです。

今回の急落では、
日経平均VIが 一時60台まで上昇 しました。

これは市場が

  • 地政学リスク

  • 原油価格の急騰

  • 世界景気への影響

などを強く警戒していることを示しており、
投資家心理が急速に悪化した状態だったといえます。

総括/来週の注目点

今週の日本株は

  • 地政学リスク

  • 原油高

  • 投資資金のリスク回避

により急落しました。

ただし

  • 日本株の政策期待

  • 押し目買い

も根強く、週後半には反発しました。

来週の注目材料

  • 中東情勢の進展
  • 原油価格
  • 米雇用統計
  • FRBの金融政策
  • 為替動向

スタンス

基本スタンス
ボラティリティ相場

短期戦略

  • 急落時の押し目買い
  • 資源株
  • 防衛株

に資金が向かいやすい状況です。

ただし

地政学リスクが長期化すれば
株式市場全体には重しとなる可能性があります。

【前週】2026年2月第4週市況|日経平均は史上最高値 エヌビディア決算とAI関連株が牽引

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