今回は、2024年12月23日に掲載された新日本空調<1952>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
新日本空調<1952>レポートPDF
出典元：FISCO
それでは早速見ていきましょう。
新日本空調株式の包括的レポート
企業概要と業務内容
新日本空調は、空調を主とした建築設備の設計・施工管理を行う大手企業であり、特に原子力関連の空調設備に強みを持っています。1930年に米国Carrier Global Corporationと提携し、東洋キヤリア工業として設立されました。主要事業は、国内一般（新築）、国内一般（リニューアル）、原子力、関係会社（国内・海外）などの分野で空調設備の設計・施工管理を行っています。
業績と財務状況
2025年3月期中間期には前年同期比75.9%の営業増益を達成し、受注工事高や完成工事高は過去最高に達しました。財務面では、流動資産や固定資産、負債、純資産の状況が安定しており、自己資本比率も改善しています。また、キャッシュ・フローの状況も健全であり、営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュ・フローがバランスよく機能しています。
強みと特色
新日本空調の強みは、原子力関連や半導体向けをはじめとする特定分野における高い技術力と優れた顧客基盤にあります。技術力はトップクラスであり、顧客からの信頼も厚いことが同社の特色として挙げられます。これらの要素が同社の競争力を強化しています。
今後の展望と戦略
2025年3月期の業績予想や中期経営計画「SNK Vision 2030 Phase II」における数値目標が示されています。受注工事高や完成工事高の増加、営業利益の向上を目指す戦略が位置付けられています。また、株主還元策として、配当方針の変更や自己株式取得の実施が計画されており、株主価値の向上にも注力しています。
まとめ
新日本空調は、空調設備を主とした建築設備の設計・施工管理を行う企業として、高い技術力と安定した財務基盤を持っています。特に原子力関連や半導体向けの分野での強みを活かし、今後も成長が期待されます。株主還元策の強化や業績目標の達成に向けた取り組みが継続されることで、投資家にとって魅力的な企業であると言えます。
