ティア<2485>葬儀単価上昇と出店拡大で業績好調|TLD事業で次の成長段階へ

ティア株式会社(2485)は、葬儀業界における中堅有力企業として安定した成長を続けている。
2024年9月期には4期連続の増収増益を達成し、2025年9月期も引き続き増収増益を見込むなど、堅調な業績を維持。
中期経営計画では2027年9月期までに売上高227億円・経常利益16.5億円を目標に掲げ、出店拡大やTLD(ティア・ライフ・デザイン)事業の強化など、持続可能な成長戦略を推進している。

2025年12月15日に掲載されたティア<2485>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
ティア<2485>レポートPDF
出典元:FISCO

ティア〈2485〉価格透明化を軸に成長してきた葬祭事業者

ティアは、葬儀会館「ティア」を中心に葬祭事業を展開する企業です。
業界に先駆けて「葬儀価格の完全開示」と「適正な葬儀費用の提示」を掲げ、従来の不透明な料金体系が一般的だった葬儀業界において、明確な差別化を実現してきました。

この方針は顧客からの信頼獲得につながり、会員制度「ティアの会」を軸としたリピート性の高いビジネスモデルを構築しています。
現在では、中部・関西・首都圏に加え、北海道への進出も予定しており、全国展開フェーズに入った葬祭事業者と位置付けられます。


 2025年9月期は過去最高業績を更新

2025年9月期の連結業績は、

  • 売上高:21,563百万円(前期比14.5%増)

  • 経常利益:1,576百万円(同26.8%増)

と、売上・利益ともに過去最高を更新しました。

好調の背景は明確で、

  • 葬儀件数の増加

  • 直営店・グループ店舗数の拡大

  • 会員数の安定的な積み上がり

が同時に進んだ点にあります。

特に会員売上比率は67%超まで上昇しており、価格競争に陥りにくい安定収益構造が着実に強化されています。


葬儀件数増を軸とした堅実な成長モデル

葬儀業界全体では、家族葬の増加などを背景に葬儀単価は長期的に低下傾向にあります。
ティアも例外ではなく、単価自体は大きな成長を見込みにくい構造です。

一方で、同社はこの構造を前提としたうえで、

  • 葬儀件数の増加

  • 出店エリアの拡張

  • M&Aによる会館網の拡大

という件数主導型の成長戦略を明確に採用しています。

2025年9月期の葬儀件数は前年比8%増となり、数量面での成長が業績を下支えしました。この点は今後も継続性が高いと見られます。


 2026年9月期も増収増益を計画

2026年9月期の会社計画では、

  • 売上高:23,700百万円(前期比9.9%増)

  • 経常利益:1,825百万円(同15.8%増)

と、引き続き増収増益を見込んでいます。

葬儀件数はグループ全体で12%超の増加を想定しており、新店稼働やM&A効果が通期で寄与する計画です。
営業利益率も改善が見込まれており、規模拡大と収益性向上の両立が進む局面にあります。


中期経営計画:店舗数290店舗体制へ

ティアは2028年9月期までの中期経営計画において、

  • 店舗数:290店舗

  • 売上高:25,790百万円

  • 経常利益:2,330百万円

を目標に掲げています。

出店はドミナント戦略を基本とし、既存エリアでの認知度向上と運営効率の最大化を重視しています。
また、直営店だけでなくFC展開も活用し、資本効率を意識した拡大路線を取っている点は評価できます。


人財教育が競争力の源泉

ティアの特徴として見逃せないのが、独自の人財教育制度「ティアアカデミー」です。
葬儀は属人的なサービス要素が強く、オペレーションの質が顧客満足度に直結します。

同社は新人研修から管理職育成まで体系化された教育を行っており、
サービス品質の均質化とブランド価値の維持を実現しています。
これは短期間で模倣できるものではなく、中長期的な競争優位性につながっています。


 株主還元:安定配当+記念配当

株主還元については、安定配当を基本方針としています。
2026年9月期は1株当たり23円の配当を予定しており、このうち3円は創業30周年の記念配当です。

成長投資を優先しつつも、利益成長に応じた還元を行う姿勢が明確であり、インカム要素も期待できる銘柄といえます。


 総合評価

ティアは、

  • 人口動態という長期テーマ

  • 価格透明化による信頼獲得

  • 件数主導の堅実な成長戦略

を背景に、葬祭業界の中でも安定性と成長性を両立した企業です。

急成長を狙うタイプではありませんが、景気変動の影響を受けにくく、
中長期で着実に利益を積み上げるディフェンシブ成長株としての位置付けが妥当でしょう。

筆者コメント

ティアは、人口動態という長期テーマを背景に、極めて安定した需要を持つ企業だと感じています。
特に「価格の完全開示」と「人財教育」を軸にしたブランド戦略は、旧来型の葬儀社との差別化が明確で、会員数の積み上がりがその強さを裏付けています。

一方で、葬儀単価は構造的に大きく伸びにくく、成長は件数とエリア拡大に依存します。そのため、急成長株というよりは、ディフェンシブ寄りの中期安定成長銘柄として評価するのが適切でしょう。
配当を含めたトータルリターンを重視する投資家にとって、検討価値の高い一社だと考えています。

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2024年12月16日に掲載されたティア<2485>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
ティア<2485>レポートPDF
出典元:FISCO

ティア〈2485〉—4期連続の増収増益を達成、葬儀単価上昇と出店戦略で持続成長へ

会社概要と事業構成

ティアは1997年に設立され、葬儀会館「ティア」の運営を主力とする葬祭事業を中心に、

  • 葬祭事業(直営店)

  • フランチャイズ(FC)事業

  • TLD(終活支援・会員制度)事業
    の3本柱で事業を展開している。

2024年9月期末時点では、直営店91店舗・FC店70店舗・グループ全体202店舗を展開。
会員数も着実に増加しており、地域密着型モデルによる安定した顧客基盤を構築している。


 業績動向と成長要因

2024年9月期の業績は、

  • 売上高:188億円(前年比+13.3%)

  • 経常利益:12億円超
    と堅調な伸びを見せた。

主な要因は、葬儀単価の上昇件数の増加である。
特に、コロナ禍明けの需要回復や、都市部への新規出店効果が寄与した。
また、FC展開の拡大も収益安定化に貢献しており、直営・加盟両面での収益バランスが取れてきている。


 2025年9月期の見通し

ティアは2025年9月期においても、安定成長を見込んでいる。

  • 売上高:213億4,000万円(前期比+13.3%)

  • EBITDA:28億9,500万円(同+9.1%)

引き続き出店計画が進行中であり、新規会館のオープンや既存施設の改装を通じて業容拡大を図る。
同時に、経費効率化や人材育成にも注力し、利益率の改善を目指している。
これにより、2025年度も着実な増収増益基調が継続する見通しだ。


中期経営計画(2027年9月期まで)

ティアは2027年9月期に向けて、以下の業績目標を掲げている。

  • 売上高:227億2,000万円

  • 経常利益:16億5,000万円

その達成に向けて、主力の葬祭事業を軸としながら、以下の施策を重点的に進めている。

  1. 出店拡大と商圏拡大
     既存エリアでのドミナント出店を進め、ブランド認知と顧客利便性を高める。

  2. TLD事業の拡充
     葬儀前後のライフデザイン支援を強化し、終活・会員サービスを通じた新たな顧客接点を創出。

  3. 業務効率化と人材育成
     教育プログラムの充実とデジタル化を推進し、サービス品質と業務効率の両立を図る。

中長期的には、「葬儀 × ライフデザイン × 地域貢献」を柱に、社会的存在価値の高い企業を目指す方針だ。


株主還元とサステナビリティ

ティアは、安定配当を基本方針としながら、業績拡大に応じた増配も検討している。
また、環境保全・地域社会への貢献・人材多様性推進など、SDGs経営にも注力
「人に寄り添う企業」として、社会的責任と株主還元の両立を図っている。


まとめ

ティアは、葬儀業界の回復基調を背景に、堅実な業績成長と持続的な事業拡大を続けている。
葬儀サービスの質向上とライフデザイン支援の融合により、
「人生の最期に寄り添うトータルサポート企業」として独自のポジションを確立。

出店戦略・人材育成・社会貢献の三位一体経営により、
中長期での収益成長と株主価値の向上が期待される。

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