家族の健康やライフイベントを支えるサービスを展開するカラダノート<4014>。
妊娠・育児アプリをはじめとした家族サポート事業を軸に、企業とのデータ連携やライフイベントマーケティングを推進しています。
2024年7月期には黒字転換を達成し、2025年7月期も増収増益を見込むなど、安定した成長軌道を描いています。
本記事では、FISCOレポートをもとにカラダノートの事業構造・成長戦略・株主還元策・サステナビリティ経営を総合的に解説します。
2024年11月26日に掲載されたカラダノート<4014>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
カラダノート<4014>レポートPDF
出典元:FISCO
カラダノート<4014>|家族の健康を支えるDX企業、黒字転換後も持続成長へ
家族の健康を軸に成長するヘルスケアテック企業
カラダノート(4014)は、妊娠・子育て世代を中心とした家族支援に特化したヘルスケア事業を展開している。
アプリやデータプラットフォームを通じて、妊娠・出産・育児といったライフイベントに寄り添うサービスを提供しており、
「家族の健康と幸せを支える社会インフラ」を目指している。
主力事業は以下の3領域で構成される。
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家族サポート事業:妊娠・出産・育児向けアプリの運営。
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ライフイベントマーケティング事業:企業との連携を通じた広告・マーケティング支援。
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家族パートナーシップ事業:金融・保険・住宅・教育など、ライフイベント全体を支える提携型サービス。
これらのデータ連携を活用し、企業と家族をつなぐファミリーデータプラットフォームの構築を進めている。
2024年7月期は黒字転換、構造改革が奏功
2024年7月期の業績は、売上高21.9億円・営業利益黒字転換と堅調な回復を示した。
主力の家族サポート事業とライフイベントマーケティング事業が好調に推移し、収益性の向上に寄与。
2025年7月期も増収増益が見込まれ、同社が掲げる「黒字基調の成長軌道」への移行が進んでいる。
中期経営計画と成長戦略
カラダノートは中期経営計画の中で、2028年7月期に売上高50億円超を目指す方針を掲げる。
重点戦略は以下の3点に整理される。
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顧客ターゲットの拡大:妊娠・育児層から、教育・住宅・保険・金融などライフステージ全体へ。
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金融・保険領域での提携強化:大手企業とのデータ連携・広告効果測定による新たな収益モデル構築。
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DX投資による業務効率化:アプリ・CRM・AI分析を組み合わせたマーケティング高度化を推進。
ヘルスケア市場やウェルネス領域への投資拡大が進む中、同社のデータプラットフォーム戦略は長期的な成長ドライバーとして注目されている。
株主還元とサステナビリティの取り組み
カラダノートは、株主との関係強化を目的に株主優待制度を導入。
今後は配当や優待内容の拡充も検討し、企業成長と投資家利益の両立を目指している。
また、サステナビリティ経営の一環として、
「家族の健康支援を通じた社会課題の解決」を掲げ、育児支援・女性のキャリア継続支援・地域連携プロジェクトなどを推進している。
デジタルの力で健康・福祉・教育の課題解決に取り組む姿勢は、ESG投資家からの評価も高まっている。
今後の展望
2025年7月期は、黒字基調を維持しつつ新たな収益柱の育成を進める見通し。
家族データの活用拡大、ライフイベントに応じた提携企業の拡大、
そして社会的課題の解決を軸に、カラダノートは「ファミリーデータ・エコシステム企業」としての地位を固めつつある。
中長期的にも、少子化社会の中で“家族を支えるテック企業”として持続可能な成長が期待される。
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