【企業分析レポート】tripla<5136>業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

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2025年09月17日に掲載されたtripla<5136>のレポートを要約しました。

元レポートは下記の通りです。
tripla<5136>レポートPDF
出典元:FISCO

tripla株式会社:ホスピタリティ業界におけるイノベーションの推進

はじめに

tripla株式会社はホスピタリティ業界のパイオニアであり、世界中の宿泊施設に最先端のSaaSソリューションを提供しています。ゲスト体験の向上と業務効率化に注力することで、旅行業界のデジタルトランスフォーメーションにおけるグローバルリーダーの地位を確立しました。本レポートでは、同社の業績、マイルストーン、今後の成長戦略を掘り下げていきます。

会社概要と業績

2015年4月に設立されたtriplaは、宿泊業界向けバーティカルSaaSソリューションを専門とするテクノロジー企業へと急速に成長しました。
2025年10月期上期の業績では、売上高が前年同期比61.7%増の12億3,000万円に達し、営業利益は335.2%増の2億3,800万円と大幅に改善しました。さらに、親会社株主に帰属する当期純利益は782.1%増の2億3,200万円と驚異的な伸びを示しました。

財務状況を見ると、2025年10月期上期末時点で総資産は137億3,900万円。流動資産は129億2,500万円、固定資産は8億1,300万円。負債総額は123億7,300万円で、現預金124億2,000万円により、ほぼすべての負債を十分にカバーできる体制を整えています。

企業のマイルストーンと拡大

triplaは、グローバル展開と技術革新の過程で重要な成果を挙げてきました。

  • 4つのチャネルマネージャーとの統合完了

  • 台湾での事業拡大

  • プライバシーマークの取得

  • 2022年11月に東京証券取引所グロース市場へ上場

  • 2024年4月に本社を東京都新宿区へ移転

  • 台湾、インドネシア、シンガポール、タイ、香港での子会社設立やM&Aを実施

これらにより、市場での地位を一層強化しました。

製品展開と今後のサービス構想

triplaは、CRM/MAツール「tripla Connect」や現地決済サービス「tripla Pay」などの革新的なソリューションを導入し、宿泊施設の多様なニーズに応えています。今後のサービス構想は、データドリブンによる価値創出、グローバルおよびローカルニーズの把握、そして社会全体に利益をもたらす多層的な価値創造プロセスへの進化を目指しています。持続可能な成長と顧客中心の提供価値により、ホスピタリティ業界に変革をもたらすことを目指しています。

事業戦略と中長期成長計画

事業戦略として、宿泊施設のマーケティング機能の再構築、業界特化型の専用サービスの提供、そしてアジアでの戦略的M&Aによる事業拡大を掲げています。
中長期計画としては、2027年10月期に売上高42億9,700万円、営業利益率28.0%の達成を目標としています。利益成長と戦略的投資を通じた株主還元への取り組みも強化し、ステークホルダーへの価値創造に注力しています。

まとめ

tripla株式会社は、ホスピタリティ業界の最前線に立ち、テクノロジーと顧客中心のアプローチを活用して、ゲスト体験と業務効率を再定義しています。強固な業績、戦略的マイルストーン、野心的な成長計画を背景に、旅行産業の未来を形作り、新たな基準を打ち立てる存在となるでしょう。

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