STIフードホールディングス<2932>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

STIフードホールディングス(<2932>)は、セブン-イレブン向け水産系惣菜やおにぎり具材の供給で知られる食品メーカーです。
独自の製造技術と一貫生産体制を強みに、フードロス削減や中食市場での拡大を進めています。
2025年12月期は営業利益が一時的に減少したものの、売上高は好調に推移し、通期では増収増益の見通し。
本記事では、FISCOが公開したレポートをもとに、同社の業績動向・新規事業展開・株主還元策・今後の成長戦略を整理します。

2025年09月22日に掲載されたSTIフードホールディングス<2932>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
STIフードホールディングス<2932>レポートPDF
出典元:FISCO

STIフードホールディングスの事業調査と株式動向を解説

企業概要と業績動向

STIフードホールディングスは、セブン-イレブン向けに水産系チルド惣菜やおにぎり具材を提供している企業であり、独自の製造技術や一貫生産体制、フードロス対策などが強みとされています。

2025年12月期の中間決算では、売上高は前年同期比10.2%増の18,395百万円となりましたが、営業利益は6.1%減の1,400百万円と苦戦しました。しかし、対策が講じられ、通期業績予想では売上高40,000百万円、営業利益3,000百万円を見込んでおり、達成が可能とされています。

新規事業展開と組織強化

STIフードホールディングスは新たな事業展開や組織強化を積極的に進めています。2018年に子会社の(株)新東京デリカがワタミの手づくり厨房白岡センターの食品製造販売事業を事業譲受し、新たな商品開発と製造販売を行っています。

また、2020年に(株)ヤマトミやSTI AMERICA Inc.、さらには三洋食品などの企業を子会社化・完全子会社化し、グループの拡大を図っています。これにより、事業領域の多様化と組織の強化を図っています。

株式動向と株主還元策

2020年9月に東京証券取引所第2部に株式を上場し、2022年4月にはスタンダード市場に移行しました。同社は株主への利益還元を重視し、年間配当金を40.0円とするなど、連結配当性向30%を目途に業績に見合った利益還元を行う方針を持っています。株主優待制度も導入され、株主限定の商品が贈呈されています。

今後の展望

STIフードホールディングスは中食市場において成長を続けており、北米展開や新工場建設などを視野に入れ、中期的に2ケタの売上成長を目指しています。生産効率改善や新技術の活用を通じて、利益の2ケタ成長も期待されています。長期的には、新たな展開や関連企業との連携を通じて成長を継続する方針を示しています。

STIフードホールディングスは、独自の製造技術や組織強化、株主還元策などを通じて業績向上を目指し、将来の成長が期待されています。今後の展望に注目が集まる企業であり、投資家にとっても注目すべき存在です。

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