船場<6540>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

船場(<6540>)は、商業施設やオフィス空間のデザイン・施工を手掛ける空間創造のリーディングカンパニーです。
2025年度上期は売上高が前年同期比40.6%増、営業利益183.2%増と急成長を遂げ、オフィス・レジャー分野の需要拡大が業績を牽引。
「Good Ethical Company」を掲げ、環境・社会・人材育成の三軸で持続的成長を実現する企業として注目されています。
さらに、コクヨとの業務提携やBIM導入による効率化など、DXを活かした経営基盤の強化にも積極的です。

目次

2025年10月15日に掲載された船場<6540>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
船場<6540>レポートPDF
出典元:FISCO

株式会社船場:調査・分析レポート

概要

株式会社船場(証券コード6540)は、日本のインテリアおよび空間デザイン業界における重要な企業であり、特に商業施設に関する専門性が際立っています。
近年は、オフィス、医療、介護施設、学校、空港インフラなど、ビジネスの幅を広げています。
企業のスローガン「Good Ethical Company」にもあるように、環境や地域社会への配慮を重視し、新たな付加価値創造に努めています。

ビジネス概要

株式会社船場は、商業施設の設計・施工に特化したビジネスを展開しています。
主な市場エリアは、専門店(30.4%)、大型店舗・商業複合施設(42.2%)、オフィス・レジャー施設(27.4%)の3つに分かれています。
特に、BIM(Building Information Modeling)を活用した業務の効率化が進められており、業界内での競争力を高めています。

業績動向

2025年度第1四半期の連結業績は、前年同期比で売上高が40.6%増の157.27億円、営業利益は183.2%増の11.86億円となりました。
特にオフィス・レジャー施設分野の成長が業績を押し上げています。2025年度の業績見通しは、売上高320億円、営業利益21億円を見込んでおり、堅調な需要が期待されています。

成長戦略とトピックス

船場は、オフィスおよび海外ビジネスを成長戦略の柱と位置付けています。
2025年7月にはコクヨとの業務提携を発表し、オフィス空間に対するニーズに迅速に対応できる体制を整えました。
また、メルセージャパンとの提携により、空間デザインと人材育成を融合させた新しいサービスを提供しています。

株主還元方針

船場では、株主還元に対する方針を重視しており、業績向上に応じた配当を行うことで株主価値を高めることを目指しています。

会社概要

会社情報と歴史

船場は1947年に設立され、最初は展示ケースの製造・販売からスタートしました。その後、店舗の内装仕上げ工事や大型商業施設の開発を行い、アジア各国への進出を果たしました。
現在は台湾、上海、シンガポール、ベトナム、マレーシアに拠点を持つ企業に成長しています。

従業員構成

船場は539人の従業員を抱えており、デザインや監理・施工管理に従事する人材が多くいます。企業は設計力と施工能力を強みとしており、顧客から高い評価を得ています。

沿革

– 1947年: 栗山四郎が大阪にて展示ケースショップを開業
– 1962年: 株式会社セムバ設立
– 1984年: 香港に拠点設立(現在は閉鎖)
– 2016年: 東京証券取引所第二部に上場
– 2017年: 第一部へ昇格
– 2022年: TSEスタンダード市場に移行

この歴史を持つSEMBAは、新たな価値の創造を目指し、常に成長を続けています。

船場株式会社のビジネスレポート

1. 会社概要

船場は商業環境の創造に特化した企業であり、専門店、大型店・商業複合施設、オフィス・レジャー施設の3つの市場分野で運営されています。
また、海外事業も10.9%を占め、FY12/25の上半期実績においても好調です。

2. ビジネス概要

船場は商業施設に特化した内装デザインプロセスを一貫して担当し、デザイン、監理、施工を主な業務としています。
マーケティングリサーチや企画・コンセプト開発、施工後の支援サービスも提供し、繁忙な場所を創出する専門知識が強みです。

3. 空間デザイン市場動向

空間デザイン市場は、イベント関連と建築内装ソリューションの2つの主要分野で構成されており、SEMBAは特に建築内装ソリューションに力を入れています。
ホテルや小売空間のブランド力を高めるリノベーションプロジェクトが成長の原動力となっています。

4. 生産性向上のためのBIM推進

SEMBAはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の導入により、業務の効率と生産性を向上させています。
FY12/24には、BIMの基本スキルを持つ社員の割合が76%に達しました。

5. 専門店分野

専門店分野には、専門商品店や飲食店、専門サービス店が含まれ、主にチェーンストアが顧客です。コロナ禍で収益が減少したものの、徐々に回復の兆しを見せています。

6. 大型店・商業複合施設分野

この分野はSEMBAの売上の中で最大のシェアを占めており、コロナ禍による影響を受けた後、FY12/22以降はV字回復を遂げています。

7. オフィス・レジャー施設分野

オフィスやショールーム、ホテル、インフラ施設などを含むこの分野では、特に労働環境改善の需要が高まっています。

8. 海外事業

1980年代に香港で海外事業を開始して以来、アジアを中心に実績を築いてきました。FY12/24では台湾が最も大きなシェアを占めています。

9. KPIと業績指標

SEMBAは環境やデジタルトランスフォーメーション(DX)、海外展開に関する中期経営計画を進め、KPIを監視しています。FY12/24では廃棄物のリサイクル率が94%に達しました。

10. 業績動向

FY12/25の上半期には、売上高が前年同期比40.6%増の157.27億円、営業利益は183.2%増の11.86億円となっています。企業の財務状態も良好で、株主資本比率は68.7%です。

SEMBA株式会社の財務レポート

安定性の指標

SEMBAの流動比率は291.3%、株主資本比率は68.7%と高い安定性を示しています。ROEは11.6%で、安定した収益モデルを反映しています。

連結貸借対照表および管理指標

以下は、SEMBAの連結貸借対照表の一部です(単位:百万円)。
– 流動資産:20,972 → 17,607(-3,365)
– 現金及び預金:12,489 → 9,513(-2,976)
– 売掛金:7,229 → 6,685(-544)
– 総資産:23,320 → 19,987(-3,333)
– 総負債:9,696 → 6,262(-3,434)
– 総純資産:13,624 → 13,725(+101)

業績予想

FY12/25において、船場は売上高320億円、営業利益21億円を見込んでいます。オフィスやレジャー施設の需要が高まる中、成長が期待されています。

成長戦略とトピック

2025年度から2027年度の中期経営計画では、「Create More Fun and More Fans!」をスローガンに掲げています。
人材育成、サービス領域の拡大、グローバル市場の深化をテーマにしています。

株主還元政策

船場は2025年度に1株あたり75円の配当を予想しており、配当性向は54.6%を見込んでいます。株主にとって魅力的な配当政策を実施しています。

結論

株式会社船場は、強固な財務基盤と成長戦略を持ち、安定した収益を上げています。今後の市場環境においても、持続的な成長が期待されます。


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2025年09月18日に掲載された船場<6540>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
船場<6540>レポートPDF
出典元:FISCO

船場株式会社の業績と戦略についての総合レポート

企業概要

株式会社船場は、1947年に創業された内装・ディスプレイ業界の大手企業の一つであり、商業施設を中心に幅広い事業展開を行っています。近年ではオフィスや医療・介護施設、学校、空港などのインフラ施設にも事業を拡大しており、賑わう場づくりのノウハウを持つことが特長です。また、社会的責任を重視し、環境や地域社会に配慮したビジネスを展開しています。

業績動向と財務状況

2025年12月期中間期において、船場は売上高1,722百万円を達成し、売上総利益率も45.1%という高水準を維持しました。販管費を効果的に抑制し、営業利益も大幅な増益を達成しています。財務面では無借金経営と自己資本比率の向上が見られ、将来の成長に備えた財務基盤が築かれています。

成長戦略とトピック

船場の成長戦略には、オフィス分野の強化、海外展開、戦略的提携が含まれています。特にコクヨとの提携によるオフィス分野のグローバル展開や、マーサージャパンとの業務提携によるサービス領域の拡大が注目されています。さらに、Autodeskとの提携によるBIM分野の強化も成長戦略の重要な一環となっています。

株主還元策

船場は株主還元にも力を入れており、2025年12月期には年配当金が75.0円を予想されています。配当性向も54.6%となる見込みであり、安定した増配ペースが続くことが期待されています。株主に対する利益還元がしっかりと行われていることが、投資家にとっての魅力となっています。

今後の見通し

2025年12月期の業績予想では、船場は増収増益が見込まれており、特にオフィス空間や余暇施設分野での業績貢献が期待されています。事業環境の活況や成長戦略の推進により、売上高と営業利益が堅調な伸びを示すことが予想されています。

このレポートは、株式会社船場の業績、財務状況、成長戦略、株主還元策などについて包括的に分析したものです。船場は持続可能な成長を目指し、多角的な戦略を展開しています。今後の展望も明るく、投資家や関係者にとって注目すべき企業と言えるでしょう。

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2025年05月20日に掲載された船場<6540>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
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出典元:FISCO

SEMBA CORPORATIONの総合分析レポート

概要

SEMBA CORPORATION(証券コード:<6540>)は、日本のインテリアデザイン業界で主要なプレーヤーであり、賑やかな商業施設を創造する専門知識で知られています。同社は専門店、大規模店舗&商業施設、およびインフラ施設において強力な実績を持っています。SEMBAは顧客満足と価値創造に重点を置き、台湾、中国、シンガポール、ベトナム、マレーシアに拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。最近のスローガン「グッドエシカルカンパニー」は、同社が人々、環境、社会、地域社会に対する取り組みを反映しています。

主なポイント:

– 商業施設の創造における強力な顧客満足と専門知識
– FY12/24における営業利益の49.0%の成長
– FY12/25における予測される売上高の10.5%のYoY成長
– FY12/27に向けた新しい中期経営計画は、売上高¥40.0bnを目標とする

ビジネス概要

SEMBAの主要セグメントは商業環境創造事業であり、専門店、大規模店舗&商業施設、オフィス&レジャー施設に焦点を当てています。同社の専門知識は構想とデザイン、および建設にあり、BIMなどのデジタル技術の活用に重点を置いています。SEMBAの人材は高度に熟練しており、FY12/24において76%がBIMの基本スキルを持っています。

成果トレンド

FY12/24には、SEMBAは売上高を¥28,956mnに16.4%のYoY増、営業利益を¥1,918mnに49.0%成長させました。同社の強力な業績は、大規模オフィス、インフラ施設、教育施設などのプロジェクトによって牽引されました。FY12/25には、商業施設やオフィスの需要増加に支えられ、売上高および営業利益のさらなる成長が予測されています。

成長戦略とトピックス

SEMBAの新しい中期経営計画(FY12/25〜FY12/27)は、「もっと楽しく、もっとファンを創る!」を目指し、人材の獲得、ファンベースの構築、サービス分野の拡大、サプライチェーンの確立、グローバル市場への進出に焦点を当てています。同社は、FY12/27に¥40.0bnの売上高と¥2.5bnの営業利益を目標とし、それぞれ平均年成長率が11.4%および9.2%となる見込みです。

このレポートは、SEMBA CORPORATIONの空間デザイン業界における強力なポジション、成長戦略、および財務業績トレンドをハイライトしています。市場の主要プレーヤーとして、SEMBAは今後も成功と拡大を見込んでいます。

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2025年04月25日に掲載された船場<6540>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
船場<6540>レポートPDF
出典元:FISCO

船場(6540 東証スタンダード市場)企業調査レポート

企業概要と事業展開

要約

株式会社船場(6540)は、内装・ディスプレイ業界の大手企業として、商業施設の専門性を活かし幅広い事業展開を行っています。同社は顧客満足度の高いサービスを提供し、地球環境や社会への配慮を大切にしています。

会社概要と沿革

株式会社船場は、1947年に創業し、ショーケース及び陳列器材販売を開始しました。同社は「Ethical Company” を標榜し、新しい付加価値を追求しており、2024年12月時点で従業員数は520名です。1984年には香港に進出し、アジア進出を果たし、2016年に東証2部に上場し、2017年に東証1部に昇格、2022年に東証スタンダード市場に移行しました。

事業概要と市場分野の概要

同社の事業は商環境創造事業に分類され、専門店、大型店・複合商業施設、オフィスの3分野で展開しています。海外事業の売上構成比は12.3%であり、アジアでの実績も伸ばしています。専門店分野ではチェーン店を主な顧客とし、大型店・複合商業施設分野ではイオングループとの取引関係が大きいです。

業績動向と成長戦略

2024年12月期の連結業績では、売上高が前期比16.4%増の28,956百万円となり、営業利益も同49.0%増の1,918百万円と大幅な増益を達成しました。同社は新中期経営計画を策定し、2027年12月期には売上高400億円、営業利益25億円を目指しています。船場は持続的な成長を実現するため、顧客志向を深め、高付加価値の提供を目指す取り組みを行っています。

業績分析と財務状況

株式会社船場の業績は安定しており、売上高、営業利益、経常利益の向上が見込まれています。財務基盤も健全で、無借金経営や自己資本比率の高さが特徴です。新中期経営計画では、2027年12月期に売上高400億円、営業利益25億円を目指しており、成長戦略として未来を創る人材育成やサービス領域拡大などの取り組みを行っています。

株主還元策

株式会社船場は株主還元策として配当増配を実施しており、2025年度には予想配当が増加する見込みです。配当性向も50%以上を維持しており、株主に対する還元を重視しています。

株式会社船場はエシカルな付加価値を追求し、幅広い事業展開と安定した業績を維持しています。今後も成長が期待される企業の一つであり、投資家にとって注目すべき存在です。

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