12.運輸・物流セクターまとめ
運輸・物流セクター
最終更新:2025-09-26
概況
国内外のサプライチェーンを支える運輸・物流業界は、景気動向や原油価格、為替の影響を強く受けるセクターです。
人件費や燃料費の上昇が収益圧迫要因となる一方、越境ECや医薬品・冷凍食品の拡大などで安定需要も拡大。
AIやIoTを活用した効率化・自動化が競争力の源泉になっています。
最新トピック
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海運市況はコンテナ船需給のひっ迫感が薄れ、運賃は高止まりから調整局面へ。
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陸運では人手不足対応で「2024年問題」後の運賃改定や効率化投資が進展。
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空運は訪日外国人需要や国際貨物回復が追い風。
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ESG圧力強まる中、EVトラック・環境対応船・SAF(持続可能航空燃料)の導入が進む。
注目テーマ
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人手不足対応:物流ドライバー不足をどう補うか(自動化・外注・賃上げ)。
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グリーン物流:脱炭素に向けた投資(EVトラック、省エネ船舶、SAF導入)。
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越境ECと医薬品物流:小口・温度管理需要の拡大。
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料金交渉力:人件費・燃料費の転嫁力が利益率を左右。
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新技術導入:自動運転、ドローン配送、AI配車システムの商用化。
KPI(重要指標)
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海運:コンテナ運賃指数(SCFI)、タンカー運賃(WS)。
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陸運:宅配便取扱個数、再配達率、1個あたり単価。
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空運:旅客数(特に訪日客)、国際貨物トンキロ、燃油サーチャージ率。
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共通:営業利益率、ROE、物流効率化によるコスト削減額。
個別レポート
【企業分析レポート】ハマキョウレックス<9037>業績・成長戦略・投資ポイントまとめ
└ 要旨:独立系3PL大手。25/3期は過去最高、26/3期も増収増益見込み。中計で27/3期に収益目標を設定。
基礎知識(初心者向け)
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運賃市況:海運は国際需給、陸運は人件費・規制、空運は燃油価格と需要動向に左右。
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物流効率化の鍵:AI仕分け、自動運転トラック、ドローン配送。
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ESGとの関係:CO₂削減ニーズによりEVトラック・省エネ船舶の投資が拡大。