16.金融(除く銀行)セクターまとめ
金融(除く銀行)セクターは、資本市場・企業活動・個人資産形成のあらゆる領域を支える中核産業です。
証券会社・保険会社・リース会社・消費者金融・フィンテック企業などで構成され、金利・株式市況・為替・規制動向といったマクロ環境の影響を最も受けやすいセクターといえます。
株式市場の活況は証券会社の手数料収入を押し上げ、景気拡大や設備投資の増加はリース・クレジット分野を刺激。
一方で、自然災害リスクや金利低下局面は保険・リース業界の収益を圧迫するなど、「市場の波をどう乗りこなすか」が企業の競争力を決める構造です。
近年は、スマホ証券・ネット保険・キャッシュレス・BNPL(後払い決済)といったフィンテックの台頭が、業界再編を促進。
また、サステナブル金融・インパクト投資・ESG関連ファイナンスなど、「社会価値と金融の融合」という新潮流も広がっています。
投資家視点では、ROE・金利感応度・市況連動性・デジタル戦略の成熟度が注目指標です。
16.金融(除く銀行)セクター
最終更新:2025-11-05
いまの概況
2025年の金融セクターは、米国金利の高止まりと国内金利上昇トレンドを背景に、
リース・証券・保険業で収益環境が改善傾向。
日経平均の高水準推移により、証券会社のブローカレッジ収入やIPO関連収益が増加しています。
一方で、保険会社は自然災害リスクや海外投資損益に左右されやすく、リース・クレジット分野は金利上昇による調達コスト増が課題。
そのなかで、デジタル金融・クラウド保険・AI審査・ESG投資など新たな領域が成長をけん引しています。
中長期では、金融とIT・通信・小売など異業種の連携が進み、「金融のサービス化・プラットフォーム化」という潮流が本格化。
利用者目線のUX(顧客体験)を高める企業が生き残りの鍵を握ります。
最新トピック
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証券会社の収益回復:株式市場の活況を受けて手数料収入やIPO関連が増加。
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保険業界の課題:自然災害リスクの増大、利回り低下。海外展開が収益の多角化を支える。
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リース会社の動向:設備投資の回復や航空機・不動産リースの需要増。金利水準が利益率に直結。
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フィンテック拡大:スマホ証券・ネット保険・BNPL(後払いサービス)などの新プレイヤーが急成長。
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規制・ガバナンス:顧客保護と透明性強化を狙った規制が強まり、対応力が収益に影響。
注目テーマ
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市況回復による証券収益の拡大
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自然災害リスクと再保険市場の動向
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金利変動とリース収益性への影響
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フィンテック企業による伝統金融の再編
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ESG金融やサステナブル投資の拡大
KPI(重要指標)
- 証券会社:株式売買代金/IPO件数/手数料収入
- 保険会社:ソルベンシーマージン比率/保険料収入/海外比率
- リース会社:稼働率/金利水準/残存価値リスク
- フィンテック:アクティブユーザー数/決済取扱高/新規サービス収益比率
- 共通:ROE/株主還元性向
個別レポート
- Solvvy<7320>
└ 2025年6月期の連結業績は売上高67億500万円、営業利益16億2,000万円、経常利益19億7,700万円と2桁成長を維持。 -
NECキャピタルソリューション<8793>
└ SBI新生銀行との連携で事業シナジー拡大/中期計画でICT×金融を推進 - Jトラスト<8508>
└ アジア金融。25/12期中間は減収も営業利益+126%。韓国金融の改善が寄与。
- スパークス・グループ<8739>
└ 伝統+オルタナ投資+再エネ。25/3期は大幅増益、AUM拡大と株主還元強化で中長期3兆円規模を目指す。 - アドバンスクリエイト<8798>
└ 保険代理店+ASP+ICT活用。25/9期は中間期減収減益も下期黒字転換を見込み、再成長戦略を推進 - みずほリース<8425>
└ 25年度に目標を前倒し達成、26年度は純利益増益を維持。成長加速と株主還元強化へ。 - エージェントIGホールディングス<377A>
└ 保険代理事業を基盤にM&Aと事業承継で成長加速。25/12期は営業収益226%増、通期で増収増益を見込み、中長期はIT活用と海外展開を強化。 - 芙蓉総合リース<8424>
└ 8期連続で過去最高益を更新し、脱炭素・モビリティ・不動産を軸に持続的な成長を続ける総合リース企業。 - 日本アジア投資<8518>
└ 黒字転換と財務健全化を果たす。アジア連携型投資の拡大で中期的な成長を狙う。 - ジェイリース<7187>業績・成長戦略・投資ポイントまとめ
└ 6期連続で過去最高益を更新。ROE39.6%、営業利益率18%と高収益を維持し、M&Aで保証・IT事業を拡大 - エージェント・インシュアランス・グループ<5836>上場廃止
└ 2024年は先行投資で減益も、2025年は営業収益100億円超を見込み - アイリックコーポレーション<7325>
└ 2025年6月期中間期は大幅な増収増益。通期でも保険販売・システム事業が業績を牽引 - ニッポンインシュア<5843>
└ 初回保証料113%増と好調、AI・RPA活用で業務効率化を実現 - イー・ギャランティ<8771>
└ 22期連続で増収増益を達成し、営業利益率は50%超
※今後、新しい金融関連企業レポートが出次第、順次追加していきます。
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基礎知識(初心者向け)
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証券会社の収益モデル
手数料・IPO・自己売買などが収益源。市況に左右されやすい。 -
保険会社の仕組み
保険料収入を原資に運用益を上げるモデル。自然災害や金利動向が収益に影響。 -
リース会社の役割
企業の設備投資を金融面で支援。金利や景気変動の影響を受けやすい。 -
フィンテックの特徴
AIやスマホアプリで金融を簡便化。新規参入と伝統金融の競争が激化。 -
ESG金融とは?
環境・社会・ガバナンスを重視した投資。企業の持続性を評価軸とする流れ。
金融(除く銀行)セクターは、景気敏感な側面と成長分野の両方を併せ持つダイナミックな市場。
短期的な市況に振り回されがちな一方、長期ではフィンテックやESGが新しい投資機会を切り拓いています。
他の業界動向もあわせてチェックできます。
