6.自動車・輸送機セクターまとめ

自動車・輸送機セクターは、日本の製造業の中核を担うグローバル産業です。
トヨタ・ホンダ・日産など完成車メーカーをはじめ、部品・素材・輸送関連まで裾野が広く、国内雇用やGDPへの影響も大きい分野です。
近年は、EV(電気自動車)・自動運転・AI制御・コネクテッドカー・燃料電池などの技術革新が進み、業界構造は再編の局面にあります。
一方で、為替変動や原材料価格、海外需要の変動といった外部要因にも左右されやすく、グローバル景気の行方が企業収益を大きく左右します。
長期的には「モビリティサービス産業」への進化が進み、環境対応・サプライチェーン強化・ソフトウェア化が新たな成長軸となっています。

6. 自動車・輸送機セクターまとめ

最終更新:2026-01-21

概況

自動車・輸送機セクターは、日本経済を支える中核産業のひとつです。トヨタやホンダ、日産といった完成車メーカーを中心に、部品メーカー、輸送機器メーカーまで幅広い企業が含まれます。

海外市場への依存度が高く、為替動向や世界的な景気サイクルの影響を強く受けやすい点が特徴です。

最新トピック

  • EVシフトと電池コスト低下:国内自動車メーカーは次世代EVへの投資を加速。リチウム価格の落ち着きが採算改善につながる可能性。

  • 自動運転関連投資:ソフトウェア・センサー分野で新規提携が相次ぐ。海外勢との競争が激化。

  • 事業承継M&Aの動き:セレンディップHDを筆頭に、自動車部品メーカーの世代交代を背景としたM&Aが増加。産業再編の一環として注目される。

個別企業レポート

  • フタバ産業<7241>
    └ 2026年3月期中間期は売上高が減少。一方、北米市場での受注回復や合理化改善を背景に大幅な増益を達成
  • セレンディップ・ホールディングス<7318>
    └ 25/3期は過去最高益を更新、26/3期も好業績予想。大型M&Aによる上方修正の可能性を示唆。
  • デトナ<7228>
    └ 2024年12月期はアジア卸売事業の大幅増収により、増収・営業増益を実現
  • 今仙電機製作所<7266>
    └ 2030年3月期に向けては、売上高1,500億円・営業利益率6.0%を目標とする中長期経営計画を推進

※今後、新しい関連企業レポートが出次第、順次追加していきます。

基礎知識(初心者向け)

近年では「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」と呼ばれる次世代技術への投資が加速しており、電気自動車(EV)、水素エネルギー、ソフトウェア開発といった新分野が注目されています。これにより従来の自動車メーカーに加えて、IT企業やスタートアップとの競争・協業が進み、産業構造そのものが大きく変わりつつあります。

一方で、輸送機分野は自動車に限らず、船舶、航空機、鉄道関連など多岐にわたります。世界的な物流需要の拡大や、環境規制に対応した燃費性能の向上、脱炭素社会に向けた取り組みが業界全体のテーマとなっています。

総じて、自動車・輸送機セクターは「景気敏感」でありながらも「成長期待の高い変革期」にある業界です。投資判断にあたっては、景気循環の影響を意識しつつ、各社の技術開発や海外展開の動向を把握することが重要になります。