10.情報通信サービス・その他セクターまとめ

情報通信サービス・その他セクター

最終更新:2025-09-26


概況

情報通信サービスは、クラウド、SaaS、デジタル広告、コンサルティングなど幅広い領域を含み、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)需要の高まりを追い風に成長しています。
AI・生成AIやビッグデータ解析の普及、サイバーセキュリティの重要性上昇が業界全体を押し上げています。
ただし、開発人材不足や海外SaaSとの競合激化はリスク要因。景気動向に応じてIT投資が変動しやすい点も特徴です。


最新トピック

  • 生成AI関連投資が加速:業務効率化・新規サービス創出の双方で大手から中小まで幅広く導入。

  • クラウドシフト進展:オンプレからクラウドへの移行が継続、セキュリティや運用監視市場も拡大。

  • 広告・ECサービス回復:消費マインド改善によりデジタル広告やEC関連SaaSも持ち直し。

  • 海外展開の広がり:アジアを中心に日系ITサービス企業の海外進出が増加。


注目テーマ

  • 生成AI活用:チャットボット、業務効率化ツール、画像生成サービスの拡大。

  • DX支援:SaaS導入、クラウド移行、データ解析による顧客企業の生産性向上。

  • サイバーセキュリティ:ゼロトラストモデル、SOC(監視センター)の需要増。

  • 海外展開とパートナー戦略:現地企業との連携やM&Aを通じて規模を拡大。

  • 人材不足対応:ITエンジニア育成、リスキリング支援サービスの需要も成長要素。


KPI(重要指標)

  • SaaSのMRR(毎月経常収益)、ARR(年間経常収益)

  • 解約率(Churn Rate)、継続率

  • DX支援案件数/導入企業数

  • 広告事業:売上高成長率、ROAS(広告費用対効果)

  • サイバーセキュリティ:SOC稼働数、顧客企業数

  • 営業利益率/ROE

個別レポート

基礎知識(初心者向け)

  • SaaSとは? サブスク型のクラウドサービス。解約率(Churn)が低いほど安定成長。

  • DXとは? デジタル技術で業務を効率化・変革する取り組み。クラウドやAI導入が中心。

  • ARR/MRR:SaaSの成長を見る上で最重要。ARR=年間売上高、MRR=月間売上高。

  • 広告SaaSの特徴:景気や消費に敏感だが、利用データが集まることで改善が早い。


 情報通信サービス・その他は「成長のエンジン」とも言えるセクター。生成AIやクラウドの広がりで今後も注目度が高まる一方、人材不足・海外競合との戦いがポイントになります。