SBSホールディングス(2384)は、国内有数の3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)企業として、M&Aや物流施設開発を通じて着実な成長を遂げてきた。
2024年度は新規拠点立ち上げコストの影響で営業利益が減少したものの、2025年度は再び成長軌道への回帰を見込む。
中期的には2030年に純売上高7,000億円・営業利益率4.5%以上を目標とし、収益構造の再構築と資本効率の改善による企業価値の向上を図っている。
2025年05月01日に掲載されたSBSホールディングス<2384>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
SBSホールディングス<2384>レポートPDF
出典元:FISCO
SBS ホールディングス株式レポート
概要
SBSホールディングス株式会社は、物流ビジネスの収益再構築や成長軌道への回帰を通じて収益性の回復を予測しています。
同社は、大手の第3PL企業として、積極的なM&Aや物流施設の開発を通じて着実に成長してきました。主なポイントは以下の通りです:
– FY12/25における収益達成見通しの記録的な高い純売上高
– FY12/30において¥700.0bn以上の純売上高と物流事業の営業利益率が4.5%以上を目標としている
– 利益率の向上と資本構造の最適化により企業価値の拡大を目指す
FY12/24の業績概要
FY12/24の連結業績では、純売上高が前年比3.8%増の¥448,145mnに増加しました。しかし、営業利益は10.2%減の¥17,704mnとなりました。
売上高の増加は物流料金の最適化や新規顧客の獲得によるものであり、利益の減少は新規物流施設の立ち上げコストや出荷量の低下に起因しています。
FY12/25の予測
FY12/25の連結業績では、純売上高が前年比8.2%増の¥485,000mn、営業利益が15.8%増の¥20,500mnを予測しています。
同社は3PL、国際物流、EC物流の成長戦略を推進することで、記録的な高い純売上高を達成することを目指しています。また、不採算な物流施設の利益向上や物流料金の最適化も計画されています。
会社概要
沿革
SBS Holdings, Inc.は1987年に鎌田正彦によって、即日配送輸送サービスを提供する会社として設立されました。
戦略的なM&A活動を通じて、同社は事業を拡大し、主要な物流企業を子会社化してきました。
事業内容
同社は主に3つのセグメントを運営しています: 物流事業、不動産管理事業、その他の事業。
物流事業は純売上高の90%以上を占め、統合物流サービスに焦点を当てています。不動産管理事業は物流施設の開発と貸し出しに関わっています。
業績トレンド
FY12/24では、純売上高は増加しましたが、利益は減少しました。
利益の減少は新規物流拠点の立ち上げ損失や出荷量の低下によるものです。
同社はこれらの課題を克服し、今後の財政年度において成長を達成することを目指しています。
このレポートはSBSホールディングス株式会社の業績、予測、成長戦略、および株主還元ポリシーについて包括的な概要を提供しています。
投資家は同社の独自の事業モデルや戦略的取り組みを考慮し、将来の成長に向けた可能性を検討することが推奨されます。
まとめ
SBSホールディングスは、物流・不動産・その他事業を展開する総合物流グループ。
主力の物流事業は売上の約9割を占め、3PL、国際物流、EC物流を軸に拡大中。
2024年12月期は純売上高4,481億円(前年比+3.8%)と増収となったが、営業利益17.7億円(同▲10.2%)と減益で着地。
新規物流拠点の立ち上げコストや出荷量の減少が響いた。
2025年12月期は売上4,850億円(+8.2%)・営業利益20.5億円(+15.8%)を予想。
物流料金の最適化、不採算施設の改善、EC物流や国際物流の強化によって増収増益を見込む。
同社は、持続的成長に向けて「収益性重視」「財務健全性の確保」「M&Aを含む戦略的投資」をバランスさせながら、業界トップクラスの統合物流サービスを推進している。
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2025年03月31日に掲載されたSBSホールディングス<2384>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
SBSホールディングス<2384>レポートPDF
出典元:FISCO
SBSホールディングス株式会社の業績と将来展望を探る
背景と業績動向
SBSホールディングスの成長軌道への復帰
SBSホールディングスは、独自のビジネスモデルにより成長を続けており、2024年12月期には増収減益という結果を残した。
特に物流事業や不動産事業は増収増益を達成していたが、新規物流拠点の立ち上げロスや物量減などが影響し、全体の業績に影響を及ぼした。
2025年の業績見通し
2025年12月期の業績見通しでは、売上高8.2%増の485,000百万円、営業利益15.8%増の20,500百万円を見込んでいる。
特に物流事業は売上高8.4%増の455,600百万円、営業利益28.0%増の11,800百万円を計画しており、成長が期待されている。
財務状況と経営指標
財務体質の改善
2024年12月期末の財務状況では、資産合計317,287百万円、負債合計204,338百万円、純資産合計112,948百万円となっている。
自己資本比率は27.8%に上昇し、ネットD/Eレシオは0.85倍に低下して財務体質の改善が続いている。
2025年3月31日の株式レポート
事業見通しと成長戦略
SBSホールディングスは、開発事業の売上高が増加する見込みであり、成長戦略の一環として3PL事業の売上高が上昇し、新たな物流施設の開発計画も進行中である。
また、国際物流、EC物流事業も成長が期待されており、事業領域の拡大が進んでいる。
収益構造改革と企業価値拡大
SBSは営業利益率の引き上げや企業価値の拡大を目指しており、空き坪数の削減や人員構成の最適化、料金適正化などの改善施策に取り組んでいる。
さらに、キャピタル・アロケーションにおいて戦略的な成長基盤への投資や株主還元の拡大を行う方針を示しており、成長戦略と財務戦略を両立させている。
SBSホールディングスは、収益構造改革や成長戦略の推進により、将来の成長を見据えている企業と言える。
2025年の業績見通しや中期経営計画の進捗状況からも、持続可能な成長への取り組みが伺え、投資家にとっても注目すべき企業であると言えるだろう。
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