リソー教育<4714>中間期は増収も大幅減益、学校内個別指導の成長と下期巻き返しが焦点

リソー教育(証券コード:4714)は、個別指導塾「TOMAS」を中心に、学習塾事業や家庭教師派遣、幼児教育など幅広い教育サービスを展開する企業です。
2025年2月期は増収増益を達成し、主要セグメントである学習塾・学校内個別指導事業が好調に推移しました。
今回はFISCOが公開したレポートをもとに、リソー教育の業績動向と今後の展望をまとめます。

2025年12月08日に掲載されたリソー教育グループ<4714>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
リソー教育グループ<4714>レポートPDF
出典元:FISCO

リソー教育グループ〈4714〉高付加価値モデルの試練|利益率回復の条件とは

(2025年12月8日掲載・FISCOレポート基準)

企業概要

リソー教育グループは、完全個別指導を軸とした高付加価値型の教育サービスを提供する教育事業グループです。
学習塾事業を中心に、家庭教師派遣、幼児教育、学校内個別指導、人格情操合宿教育など、多角的な教育事業を展開しています。

2025年9月には持株会社体制へ移行し、事業ごとの専門性を高めながら、グループ全体の経営効率向上を図っています。


2026年2月期中間期の業績概要

2026年2月期中間期の連結業績は、売上高が16,762百万円(前年同期比1.1%増)と過去最高を更新しました。
一方で、営業利益は779百万円(同46.6%減)と大幅な減益となりました。

経常利益は800百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は552百万円となっています。
売上面では一定の成長を維持したものの、賃料や人件費の上昇が利益を圧迫する結果となりました。


事業セグメント別の動向

学習塾事業

売上高は8,400百万円(前年同期比0.1%増)と横ばいで推移しましたが、営業損失117百万円を計上しました。
退塾者数の増加が影響し、収益性の回復には至っていません。

家庭教師派遣教育事業

売上高は2,370百万円(同4.4%増)、営業利益は115百万円(同148.6%増)と大幅な増益を達成しました。
需要の回復と運営効率の改善が収益拡大に寄与しています。

幼児教育事業

売上高は3,095百万円(同0.8%減)、営業利益は232百万円(同53.3%減)となりました。
主力ブランドである「伸芽会」の生徒数低迷が影響し、利益面での落ち込みが目立ちました。

学校内個別指導事業

売上高は1,839百万円(同7.9%増)と堅調に拡大しました。
営業利益は246百万円(同6.7%減)と減益でしたが、事業そのものは引き続き成長基調にあります。

人格情操合宿教育事業

売上高は1,045百万円(同4.4%減)、営業利益は76百万円(同7.8%減)となり、やや軟調な推移となりました。


成長戦略と事業の方向性

リソー教育グループは、少子化と競争激化が進む教育市場において、「高品質・高付加価値」を軸とした差別化戦略を採用しています。

特に、学校内個別指導事業は年率2ケタ成長が見込まれる分野として位置付けられており、今後の成長ドライバーとして期待されています。
また、「こどもでぱーと」など新たな教育サービスの展開も進められており、教育ニーズの多様化に対応する方針です。


財務状況

2026年2月期中間期末の資産合計は21,396百万円となり、前期末比で713百万円減少しました。
現金及び預金は減少した一方、営業未収入金は増加しています。

負債合計は10,457百万円で、未払金や退職給付に係る負債が増加しましたが、自己資本比率は高水準を維持しており、財務の健全性は保たれています。


2026年2月期の業績見通し

2026年2月期通期の業績予想は以下の通りです。

  • 売上高:36,000百万円(前期比7.8%増)

  • 営業利益:3,145百万円(同7.2%増)

  • 経常利益:3,140百万円(同6.8%増)

  • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,000百万円(同14.7%増)

中間期時点での進捗率は売上高46.6%、営業利益24.8%にとどまっており、下期での巻き返しが前提となる計画です。
同社は下期に向けて、集客施策の強化や新サービスの展開を進める方針を示しています。


株主還元策

株主還元については、配当性向50%以上を目標に掲げています。
2026年2月期の年間配当金は前期と同額の1株当たり10.0円を予定しています。

内部留保は、新規開校、設備投資、M&Aなど成長投資に充当される見込みです。


まとめ

リソー教育グループは、売上面では堅調さを維持しているものの、コスト増により短期的な利益圧迫が生じています。
一方で、学校内個別指導事業や家庭教師派遣事業など、成長性の高い分野も明確になっています。

持株会社体制への移行を進める中で、事業の選別と効率化が進めば、収益回復と中長期的な成長が期待される局面にあるといえるでしょう。

筆者コメント

リソー教育グループは「高付加価値・個別指導」という強固なブランドを持つ一方、今期中間期は人件費や賃料上昇の影響が如実に表れた内容でした。
注目すべきは、学習塾事業の停滞とは対照的に、学校内個別指導や家庭教師派遣といった周辺事業が着実に成長している点です。
持株会社体制への移行後、どこまで事業の選別と収益構造の改善を進められるかが、今後の株価評価を左右すると考えています。
短期的には下期の回復力、中長期では「こどもでぱーと」を含む新サービスの定着度を見極めたい局面です。

■ この企業を含む【21.サービス業(10.情報通信サービス)セクターまとめ】はこちら
21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向

【関連記事】決算書の読み方・分析方法|初心者でも「企業の実力」を見抜く完全ガイド

企業情報をより深く分析したい方は、松井証券が提供するツールがおすすめ。
無料で株価チャートや決算データ、アナリストコメントなどを確認でき、企業分析の精度を高められます。
松井証券「マーケットラボ」徹底ガイド|無料機能・使い方・米国株版・他社比較まで解説
ここから確認

2025年06月09日に掲載されたリソー教育<4714>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
リソー教育<4714>レポートPDF
出典元:FISCO

リソー教育株式の業績とビジネスモデル

会社概要

リソー教育は1985年に岩佐実次氏によって設立され、教育サービスを提供しています。
主要子会社を含む5社で学習塾事業、家庭教師派遣教育事業、幼児教育事業、学校内個別指導事業、人格情操合宿教育事業を展開しています。
特に、学習塾事業や学校内個別指導事業が収益性が高く、成長が見込まれています。

業績動向

2025年2月期の連結業績は増収増益であり、学習塾事業や学校内個別指導事業が好調でした。
2026年2月期も増収増益が見込まれ、幼児教育事業も成長が期待されています。

ビジネスモデル

リソー教育のビジネスモデルは、少子化の進行や教育費の増大を事業モデルに反映しており、安定した成長と高い収益性を実現しています。
個別指導による高品質な教育サービスと進学指導に特化したサービスが特徴であり、学習塾業界で高い顧客満足を実現し、志望校合格を追求しています。

今後の見通しと株主還元策

今後の見通し

中期経営計画では成長目標を掲げ、学習塾事業や学校内個別指導事業が成長をけん引することが期待されています。
また、幼児教育事業も「こどもでぱーと」の展開により再成長が見込まれています。

株主還元策

リソー教育は配当性向50%以上を目安に実施しており、2025年2月期には1株当たり10.0円の配当を実施しました。2026年2月期も同様の配当を予定しています。

今後の展望

リソー教育はDX戦略の推進や持株会社体制への移行、成長戦略の推進など、さらなる成長を目指しています。
業績の安定した成長と株主還元策の実施により、投資家にとって魅力的な企業であると言えるでしょう。

以上がリソー教育株式に関する最新の業績、ビジネスモデル、今後の見通し、株主還元策などについてのまとめです。
リソー教育は着実な成長を続け、投資家にとって注目すべき企業と言えます。

■ この企業を含む【21.サービス業(10.情報通信サービス)セクターまとめ】はこちら
21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向

【関連記事】決算書の読み方・分析方法|初心者でも「企業の実力」を見抜く完全ガイド

関連記事

松井証券の「マーケットラボ」は、銘柄分析・チャート・四季報・スクリーニングまでを無料で使える高機能ツールです。 本記事では、松井証券マーケットラボの使い方、機能一覧、米国株版との違い、そして他社ツールとの比較までを徹底解説。 初[…]

松井証券「マーケットラボ」徹底ガイド|無料機能・使い方・米国株版・他社比較まで解説


2024年11月26日に掲載されたリソー教育<4714>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
リソー教育<4714>レポートPDF
出典元:FISCO

リソー教育株式会社レポート

概要と業績

リソー教育は1985年に設立され、教育サービスの提供を目的に幅広い事業展開を行っています。
2025年2月期においては、業績が好調であり、特に学習塾事業や学校内個別指導事業が伸びています。
2025年2月期第2四半期累計の業績では、売上高や営業利益が前年比増加し、成長基調を維持しています。

事業部門ごとの業績動向

– 幼児教育事業では、売上高が増収に転じ、校舎展開やリニューアルが行われています。
– 学校内個別指導事業では、利用者数の拡大や営業利益率の上昇が見られ、学力向上や志望校合格実績による成果が出ています。
– 人格情操合宿教育事業では、好調な体験型ツアーやコロナ禍前の水準を上回る成績を記録しています。

財務状況と今後の見通し

2025年2月期第2四半期末の財務状況では、自己資本比率が上昇し、無借金経営で財務基盤が強化されています。
今後の見通しでは、2025年2月期の業績が伸び、中期経営計画においても成長目標を掲げています。

株主還元策

リソー教育は配当性向を50%以上に設定し、2025年2月期の1株当たり配当金は10.0円となる予定です。
配当利回りは3.7%の水準であり、株主還元策にも力を入れています。

リソー教育は安定的な成長と高い収益性を持ち、将来的にも持続可能な成長が期待される企業であり、投資家にとって魅力的な株式と言えるでしょう。
業績の好調さや財務の安定性、株主還元策の充実などから、今後の成長に期待が寄せられています。

■ この企業を含む【21.サービス業(10.情報通信サービス)セクターまとめ】はこちら
21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向


2024年06月04日に掲載されたリソー教育<4714>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
リソー教育<4714>レポートPDF
出典元:FISCO

リソー教育株式会社の事業展望と財務状況を分析

リソー教育株式会社は、個別の一対一指導と学業の進歩を組み合わせた独自の高付加価値ビジネスモデルを確立し、着実に事業を拡大しています。
同社は、シンガカイ、名門会、学校トマスなどの子会社を持ち、幼児から成人まで、さまざまな年齢層向けの教育サービスを提供しています。

事業展望

  • 成長ドライバー:教育指導学校および校内個別指導事業
  • 成長戦略:既存事業の拡大や他業種との連携による新規事業の成長
  • 財務状況:自己資本比率46.8%、無借金経営、現金保有額50億円以上

リソー教育はHulicグループの親会社として、事業拡大を目指しており、Hulicとの業務・資本提携により新しい学校の開校や教育ビルプロジェクトを進めています。
さらに、33億円の資金調達により、事業投資やM&A活動に資金を充てることが可能となりました。

財務状況

  • 自己資本比率46.8%
  • 無借金経営
  • 現金保有額50億円以上

リソー教育は、財務状況が健全であり、将来の事業投資やM&Aのための資金調達も成功しています。
今後は、教育指導学校や校内個別指導事業の成長を主要ドライバーとし、売上および利益の増加が期待されています。

配当政策と将来展望

  • 配当支払比率50%以上を目標
  • 株主への利益還元を重視
  • 事業投資やDX投資に積極的

リソー教育は株主への利益還元を重要な経営課題と位置付けており、配当支払比率を50%以上とする配当政策を採用しています。
将来の成長に備えて事業投資やDX投資に資金を充てる方針を示し、安定した成長と高い収益性を維持することが期待されます。

リソー教育は、今後も教育分野での地位を強化し、成長を続けることが見込まれます。
その着実な成長と高い収益性を支えるのは、安定したビジネスモデルと顧客満足度の高さに加え、財務状態の健全性や将来展望に対する積極的な取り組みが挙げられます。

■ この企業を含む【21.サービス業(10.情報通信サービス)セクターまとめ】はこちら
21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向

企業情報をより深く分析したい方は、松井証券が提供するツールがおすすめ。
無料で株価チャートや決算データ、アナリストコメントなどを確認でき、企業分析の精度を高められます。
松井証券「マーケットラボ」徹底ガイド|無料機能・使い方・米国株版・他社比較まで解説
ここから確認
関連記事

松井証券の「マーケットラボ」は、銘柄分析・チャート・四季報・スクリーニングまでを無料で使える高機能ツールです。 本記事では、松井証券マーケットラボの使い方、機能一覧、米国株版との違い、そして他社ツールとの比較までを徹底解説。 初[…]

松井証券「マーケットラボ」徹底ガイド|無料機能・使い方・米国株版・他社比較まで解説
スポンサーリンク
\情報配信中!/