リアルゲイト(5532)は、都心の築古中小ビルを再生し、価値を再構築することで成長を続ける不動産ソリューション企業です。
マスターリース(ML)を中心とした独自のビジネスモデルで15期連続の増収を達成し、2025年9月期上期も好調を維持。
高稼働率の運営物件と新規開業の拡大により、収益基盤をさらに強化しています。今後は東証プライム市場への昇格を見据え、安定した成長と株主還元の両立を目指します。
2025年12月02日に掲載されたリアルゲイト<5532>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
リアルゲイト<5532>レポートPDF
出典元:FISCO
リアルゲイト〈5532〉2025年9月期通期決算を踏まえた企業分析
(2025年12月2日掲載/出典:FISCO)
企業概要
リアルゲイトは、渋谷エリアを中心に築古中小ビルの再生を手掛ける不動産企業です。
2009年の創業以来、スモールオフィスやシェアオフィスを提供するフレキシブルワークプレイス(FWP)事業を展開しており、創業以来16期連続で増収を達成しています。
代表取締役の岩本裕氏は一級建築士の資格を有しており、建築・設計の知見を生かした不動産再生を強みとしています。
2023年6月には東京証券取引所グロース市場に上場し、金融機関との信頼関係を背景に、積極的な成長を続けています。
2025年9月期 通期業績概要
2025年9月期の通期業績は、大幅な増収増益となり、営業利益は目標としていた10億円を突破しました。
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売上高:9,791百万円(前期比 +23.2%)
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営業利益:1,043百万円(同 +36.0%)
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経常利益:827百万円(同 +31.3%)
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当期純利益:559百万円(同 +47.0%)
運営物件の高稼働を背景に、ストック型売上高は6,118百万円(同 +10.8%)と安定的に推移しました。
また、物件売却によるフロー型売上高は3,673百万円(同 +51.3%)と大きく伸長しています。
2026年9月期 業績予想
2026年9月期の業績予想では、引き続き高い成長が見込まれています。
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売上高:10,500百万円(前期比 +7.2%)
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営業利益:1,470百万円(同 +40.9%)
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経常利益:1,117百万円(同 +35.1%)
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当期純利益:725百万円(同 +29.6%)
ストック型収入モデルの拡大を図りつつ、自社保有物件の獲得を積極的に進める方針です。
事業内容とビジネスモデル
主な収益構造
リアルゲイトの収益は、ストック型とフロー型の収入モデルを組み合わせた構造となっています。
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マスターリース(ML):51.6%
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物件売却:33.1%
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再生物件保有:5.2%
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プロパティマネジメント(PM):5.4%
ストック型収入は全体の約60%を占めており、安定収益の基盤となっています。一方で、物件売却によるキャピタルゲインが利益を押し上げる点も特徴です。
市場環境と稼働率
東京都心のオフィス市場では、2022年以降、稼働率が回復基調にあります。特に渋谷区や港区では高稼働率が維持されています。
同社の既存物件の稼働率は市場平均を上回っており、小規模オフィスに特化した戦略が奏功しています。主なテナントは、情報サービス業や広告業など、情報感度の高い企業が中心です。
築古ビル再生の特徴と顧客ニーズ
遊休資産の有効活用
リアルゲイトは、競争力を失った築古ビルに対して、耐震補強や用途変更を行い、スモールオフィスやシェアオフィスとして再生しています。
建築費の高騰により新築開発が難しい環境下において、同社の不動産再生モデルは需要が高まっています。
フレキシブルなワークプレイスの提供
テナント企業は、柔軟性や個性を重視したオフィスを求める傾向にあります。同社は、適正価格でフレキシブルなワークプレイスを提供することで、こうしたニーズに応えています。
ドミナント戦略と業務プロセス
エリア集中型の展開
同社は、渋谷区・港区・目黒区に特化したドミナント戦略を採用しています。獲得済みプロジェクトの多くがこれらのエリアに集中しており、賃料相場の把握や運営ノウハウの蓄積につながっています。
一貫した内製体制
企画・設計から運営までを一貫して内製化し、プロジェクトごとにチームを編成する体制を構築しています。
先行投資による一時的な損失は、リーシング稼働率の向上によって回収する収益構造となっています。
財務状況
2025年9月期末の財務状況は以下の通りです。
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資産合計:21,264百万円(前期比 +5,370百万円)
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流動資産:4,472百万円
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固定資産:16,792百万円
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負債合計:17,913百万円
流動負債は減少した一方、不動産取得に伴う新規借入により固定負債が増加しました。有形固定資産の増加が目立ち、成長投資が進められている状況です。
中長期の成長戦略
同社は、2026年9月期を初年度とする新中期経営計画を進めており、営業利益計画を上方修正しています。
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2028年9月期目標
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営業利益:25億円
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営業利益率:19.2%
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また、築古ビル再生のノウハウを生かしたホテル事業への進出も計画されており、2026年1月には初の省人型ホテル「SHIFT HOTEL」をオープン予定です。
株主還元方針
当面は成長投資を優先する方針であり、2026年9月期の配当は行わない予定です。
配当開始の目安は「当期純利益10億円超」とされており、早ければ2027年9月期に達成する可能性があるとされています。
まとめ
リアルゲイト〈5532〉は、築古中小ビル再生という独自の領域で成長を続ける企業です。
2025年9月期は営業利益10億円を突破し、ストック型収入を基盤としながら、フロー型収益を組み合わせた事業モデルが堅調に機能しています。
中期経営計画の進捗や、新たなホテル事業の立ち上げが今後の成長にどのように寄与するかが、引き続き注目される局面といえるでしょう。
筆者コメント
リアルゲイトは、築古中小ビルというニッチな領域に特化し、再生ノウハウを積み重ねてきた企業です。
ストック型収益を基盤としながら、物件売却によるフロー型収益を組み合わせた事業モデルが特徴的といえます。
2025年9月期には営業利益10億円を突破し、創業以来の成長トレンドが継続している点は注目されます。
一方で、不動産取得に伴う借入増加など、財務面の変化にも目を向ける必要があります。
中期経営計画では、営業利益25億円という高い目標が掲げられており、ホテル事業への進出など新たな取り組みが、既存事業とどのような相乗効果を生むかが今後のポイントとなりそうです。
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2025年06月24日に掲載されたリアルゲイト<5532>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
リアルゲイト<5532>レポートPDF
出典元:FISCO
リアルゲイト株式に関する調査レポート
要約
2025年6月24日に発表されたリアルゲイト株式の調査レポートでは、同社が都心の築古中小ビルを再生する事業展開や増収増益の実績、業績予想などが紹介されました。
リアルゲイトは成長産業であり、中長期の成長戦略や株主還元策により安定的な成長が期待されています。
会社概要
リアルゲイトは2009年に創業し、15期連続で増収を達成してきた成長企業です。主要事業はマスターリース(ML)であり、ビルオーナーから建物を賃借し、転貸することで収益を得ています。
成長戦略として業績拡大と収益性向上を目指しています。
事業概要
リアルゲイトは技術力・企画力・運営力を活かし、都心の築古中小ビルを再生し、適正価格の提供を行っています。
市場の動向や業務プロセス、収益構造などが詳細に説明され、同社の強みが明確に示されています。
業績動向
2025年9月期上期では増収増益を達成し、通期の業績予想も順調です。運営物件の高稼働率や新規物件の開業により、事業規模が拡大しています。
リアルゲイトの業績推移は安定しており、今後の成長が期待されています。
今後の見通し
リアルゲイトは中長期の成長戦略として新たな物件の獲得や業績拡大を計画しています。外部環境リスクにも対応できる事業モデルを構築し、安定した成長を目指しています。
株主還元策にも注力し、将来的な配当開始や東証プライム市場への昇格を目指しています。
このまとめでは、リアルゲイト株式会社が業績の好調さや成長戦略の展開により、安定的な成長を遂げる企業であることが示されています。
将来の展望に期待が高まります。
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2024年12月17日に掲載されたリアルゲイト<5532>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
リアルゲイト<5532>レポートPDF
出典元:FISCO
リアルゲイト株式会社の業績と展望を分析
会社概要と事業概要
リアルゲイト株式会社は、渋谷エリアを中心とした都心の築古中小ビルをスモールオフィス・シェアオフィスに再生するFWP事業を展開している成長企業である。
創業以来15期連続で増収を達成し、岩本裕代表取締役が率いる企業として知られている。
同社は企画・設計から運営まで一貫して内製化し、適正価格を実現する技術力を持つ。
業績動向と財務状況
2024年9月期の業績は、売上高が前期比14.0%増の7,948百万円、営業利益が同39.7%増の766百万円、経常利益が同30.0%増の629百万円、当期純利益が同36.5%増の380百万円と増収増益を達成した。
運営物件の稼働率が99%を超えるなど収益性も向上している。
財務状況では、2024年9月期末の総資産残高が前期末比4,487百万円増の15,894百万円と資産規模が拡大し、経営指標も高水準を維持している。
今後の見通しと成長戦略
2025年9月期通期の業績予想では、売上高で前期比19.5%増の9,500百万円、営業利益で前期比30.4%増の1,000百万円など高い利益成長が期待されている。
新中期経営計画においては、営業利益を年率30%以上成長させ、2027年9月期には営業利益17億円を目指す計画が立てられている。
成長戦略としては、保有モデルの拡大や新たな企画に挑戦する姿勢が示されている。
ビジネスモデルの強みと株主還元策
同社は築古ビルを再生し、スモールオフィスやシェアオフィスを提供することで、空きビルの有効活用を図っている。
強みとしては、耐震補強やリノベーションなどの技術力、企画力、運営力が挙げられる。
建築費の高騰や金利の影響に関しては、同社のビジネスモデルへのインパクトは軽微であり、安定した収益性を維持できる見通しが示されている。
株主還元策では、当面は高い利益成長を背景にキャピタルゲインが期待できるため、配当は行わず投資を優先する方針が示されている。
リアルゲイト株式会社は、業績の成長や中長期の成長戦略を着実に進めており、不動産再生ビジネスにおいて独自のポジショニングと強みを持ち、安定的な収益を確保している企業と言える。
投資家や関係者にとって注目すべき企業であると言えるだろう。
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17.不動産セクター最新動向
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