2025年09月16日に掲載されたrakumo<4060>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
rakumo<4060>レポートPDF
出典元:FISCO
RAKUMO株式会社のビジネス成長と展開を探る
要約
RAKUMO株式会社はSaaSサービスを提供する企業として、2025年12月期中間期において高い成長を遂げています。業績見通しも好調であり、急速な拡大を遂げていることが伺えます。本記事では、RAKUMO株式会社の会社概要、事業内容とサービスラインナップ、ビジネスモデルと業績動向、業績動向と財務状況、今後の見通し、株主還元策について解説します。
会社概要
RAKUMO株式会社は東京を拠点にするIT企業であり、Google LLCやSalesforceなどのパートナーシップを活かしてSaaSプロダクトを提供しています。ビジョンは「仕事をラクに。オモシロく。」であり、業務の生産性向上に貢献するサービスを提供しています。2004年に設立された(株)日本技芸を前身とし、クラウド技術を活用したサービス展開を行ってきました。中長期的な成長戦略や新規事業展開にも積極的な姿勢を見せている企業です。
RAKUMO COMPANY LIMITED(ベトナム)の成長と展開
株式市場への上場とライセンス達成
RAKUMO COMPANY LIMITEDは2020年9月に東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場し、2022年4月にはグロース市場に移行しました。ライセンス数も順調に成長し、2019年5月の70万から2022年5月には100万を達成しています。
連結子会社化と業務提携
RAKUMOは連結子会社を積極的に取得し、業務提携も進めています。これにより、市場での存在感を高めるとともに事業拡大を図っています。
事業内容とサービスラインナップ
SaaSサービスの成長
RAKUMOの主力はSaaSサービスで、2025年12月期中間期の売上高構成比は97.8%を占めています。ソリューションサービスやITオフショア開発サービスも提供しており、多角的なビジネス展開を進めています。
サービスラインナップと価格帯
RAKUMOはGoogle Workspace版「rakumo」とSalesforce版「rakumo」などを提供しており、カレンダー、アドレス帳、勤怠管理などが含まれます。価格は幅広く展開されており、顧客のニーズに合わせたサービス提供を心がけています。
ビジネスモデルと業績動向
ビジネスモデル
RAKUMOのビジネスモデルはサブスクリプション型であり、収益を継続的に積み上げています。販売代理店との連携や直接販売を組み合わせた販売体制により、高収益な事業構造を築いています。
業績動向
2025年12月期中間期の業績はSaaSサービスが高成長し、売上高や調整後EBITAが増加しています。クライアント数とユニークユーザー数も順調に増加しており、着実な成長を遂げています。
業績動向と財務状況
解約率と業績推移
RAKUMOの解約率は低く、財務面でも前期比での増加が見込まれています。資産合計は増加し、現金及び預金も増加しており、安定した財務状況を維持しています。
今後の見通し
2025年12月期の業績見通しは好調であり、SaaSサービスの価格改定などが増収増益に寄与すると予想されています。成長戦略としてAI技術の活用や新領域への展開に注力し、継続的な成長を目指しています。
株主還元策
配当性向の引き上げ
RAKUMOは株主還元策として配当を開始し、配当性向を引き上げる計画を進めています。株主価値の向上に取り組み、持株者に還元する取り組みを行っています。
RAKUMO株式会社は、急速な成長と拡大を遂げる一方で、安定したビジネスモデルや財務状況を維持し、今後も業界でのリーディングカンパニーとして成長を続けることが期待されます。
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2025年03月17日に掲載されたrakumo<4060>のレポートを要約しました。
元レポートは下記の通りです。
rakumo<4060>レポートPDF
出典元:FISCO
RAKUMO株式会社のビジネス戦略と業績展望
企業調査レポート: rakumo(4060 東証グロース市場)
要約
2024年12月期には2ケタ増収増益を達成したRAKUMO株式会社。2025年12月期も価格改定効果による増収増益が見込まれ、中長期の成長戦略を発表し、売上・利益成長を目指す。
会社概要
RAKUMO株式会社は企業向けSaaSプロダクトを提供するIT企業であり、東京都千代田区に本社を置く。多種多様なクライアントに「rakumo」シリーズのグループウェアサービスを提供し、企業の効率性向上に貢献している。
事業概要
同社の「rakumo」サービスはGoogle Workspaceを補完するSaaS方式で提供されており、Google Workspace導入企業へのマーケットシェア拡大が期待されている。
業績動向
2024年12月期の業績は2ケタ増収増益で、売上高や主要KPIが前期比で増加し、営業利益率も改善した。2025年12月期も増収増益が見込まれており、積極的な投資を行いつつ、SaaSサービスの事業改定やAI機能追加を進める予定。
中長期の成長戦略
中期経営計画ではARRやEBITAの増加を目指し、M&A投資や新領域での展開を通じて売上・利益成長を目指す方針を掲げている。株主還元策も重要視されており、業績向上に伴う利益還元が期待されている。
RAKUMO株式会社の成長ストーリー
2010年〜2015年:サービス提供の拡大
RAKUMO株式会社は2010年に「rakumoコンタクト」をリリースし、その後もサービス提供を拡大。2015年には商号を「RAKUMO株式会社」に変更し、顧客数は20万を突破した。
2016年〜2020年:さらなる成長と上場
2016年には新サービスのリリースや売上増を実現。2020年には東京証券取引所マザーズ市場に上場し、顧客数は80万を突破した。
2021年〜2023年:新たな展開と資本関係の変化
2021年には100万の顧客数を突破し、2022年には新たな子会社を取得。2023年にはアドバンテッジアドバイザーズ(株)との事業提携を締結し、成長を加速させている。
RAKUMO株式会社の事業概要
事業内容
RAKUMO株式会社はSaaSサービスを主力とし、Google Workspace版やSalesforce版の開発・販売を行っている。また、ソリューションサービスやITオフショア開発サービスも提供している。
サービス概要
「rakumo」製品を通じて、共有スケジューラーや共有アドレス帳、電子稟議システム、電子掲示板などのサービスを提供。価格はプロダクトごとに細分化され、幅広いニーズに対応している。
ビジネスモデル
同社はサブスクリプション型のビジネスモデルを採用し、定期定額契約による継続的な収益を得ている。販売チャネルの効率化や継続的なサービス提供に注力している。
RAKUMO株式会社の業績動向
2024年12月期の業績
2024年12月期の連結業績では売上高や調整後EBITAが前年比増加し、営業利益率も改善。SaaSサービスに注力し、費用効率を向上させることで成長を遂げた。
主要KPIの推移
ユニークユーザー数やクライアント数は増加傾向にあり、2024年12月期第2四半期に一時的な減少が見られたものの、効果的な顧客獲得に注力している。
ラクモ株式に関するレポート
業績動向
2024年12月期末のユニークユーザー数やクライアント数が増加基調で、事業環境の改善が期待されている。
解約率の推移
解約率は低水準で推移し、2024年12月期第2四半期に一時的な上昇が見られた。同社はGoogleの再販プログラム変更に対応している。
財務状況
2024年12月期末の財務状況では資産合計が増加し、自己資本比率も改善している。
2025年12月期の業績見通し
2025年12月期は増収増益の見通しがあり、SaaSサービスの価格改定効果やクライアント獲得施策による売上高増が期待される。
中長期の成長戦略
中期経営計画では組織改革支援など新たな事業展開を目指し、M&A投資を活用して成長を目指す方針を掲げている。
株主還元策
2024年12月期より配当を開始し、2027年12月期までに配当性向を引き上げる計画が進行中。
安定的な株主還元を重視する姿勢を打ち出しました。中期的には2027年12月期までに配当性向を段階的に引き上げる計画を掲げており、成長企業でありながらも株主への利益還元を強化する方向性を明確にしています。さらに、利益成長と並行して配当原資を拡充し、長期投資家を惹きつける戦略を進めています。
中長期成長に向けた注力領域
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プロダクト強化とAI活用
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「rakumo」シリーズにAI機能を追加することで業務効率化を一層推進。
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顧客企業のDX需要に応える形で付加価値を高め、既存顧客からのアップセルを狙う。
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M&Aによる事業拡大
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SaaS市場での競争力を高めるため、国内外の関連企業を対象としたM&Aを積極検討。
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製品ラインナップや顧客基盤の拡大を通じて収益成長を加速させる。
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新規事業・ソリューション展開
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組織改革支援や業務プロセス改善など、SaaSにとどまらないサービス領域へ展開。
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Google Workspace、Salesforceとの連携に加え、他の主要クラウドサービスへの拡張余地も視野に入れている。
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成長ストーリーの展望
RAKUMO株式会社は、これまでの着実な顧客基盤拡大と上場による資金調達を経て、次の成長フェーズへ移行しています。
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短期的には価格改定効果と新機能導入による増収増益
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中期的にはARR(年間経常収益)・EBITAの持続的成長
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長期的にはM&Aや新規市場展開による企業価値向上と株主還元強化
この三段階の戦略を通じて、持続可能な成長を描いています。
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