ノムラシステムコーポレーション〈3940〉は、ERP導入コンサルティングを中核に、クラウド・ビッグデータ分野へ事業領域を拡大する独立系ITソリューション企業である。
2025年12月期はDX分野への先行投資により一時的な減益を見込むが、SAP S/4HANA移行需要の取り込みとプライム案件比率の上昇を背景に、中長期的な成長ステージへの転換を図っている。
2025年03月18日に掲載されたノムラシステムコーポレーション<3940>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
ノムラシステムコーポレーション<3940>レポートPDF
出典元:FISCO
ノムラシステムコーポレーションの株式と業績に迫る
企業調査レポートの概要
1986年に設立されたノムラシステムコーポレーションは、オープン化コンサルティング業務やソリューション提供業務を主力とし、ITの急速な進化に乗って事業構造を変え、ERPパッケージ導入におけるコンサルティング業務に注力しています。
2025年12月期は中長期成長に備えるための踊り場に位置し、業績向上を目指しています。
同社は次世代戦略事業部を強化し、国内ERP市場やクラウド市場、ビッグデータ市場の拡大を見込んでいます。
業績予想と成長戦略
2025年12月期の業績予想では、売上高が前期比6.0%増の3,472百万円となっておりますが、営業利益、経常利益、当期純利益は2ケタの減益が予想されています。
同社はプライム案件・準プライム案件の比重を高め、利益率向上を図る方針であり、将来的な成長に期待が寄せられています。
事業展開と将来展望
ノムラシステムコーポレーションはDX事業への先行投資に注力し、2027年問題に備えて「SAP S/4HANA」への切り替えを進めています。
また、PMOサービスにも注力し、大企業からの受注拡大を目指しています。
将来展望では、自社ソリューションの開発や人材育成に投資し、プライム案件の受注増を目指しています。
先行投資が収益向上に繋がることが期待され、中長期的な展望は明るいと見込まれています。
株主還元と経営安定性
ノムラシステムコーポレーションは無借金経営であり、高い自己資本比率を維持しています。
安定的な配当金の実施や自社株買いを行い、株主還元に積極的に取り組んでいます。2025年12月期も1株当たり3.25円の配当を継続し、配当性向40%以上の安定配当を続ける方針であります。
株主還元に関する前向きな取り組みが評価され、経営の安定性と将来の成長に期待が寄せられています。
ノムラシステムコーポレーションは、業績向上や成長戦略の推進を通じて、安定的な株主還元と将来展望への期待が高まっています。
株式投資家にとって注目すべき企業であり、今後の動向に注目が集まるでしょう。
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