ネットイヤーグループ〈3622〉は、生成AIの活用とNTTデータグループとの協業を軸に、デジタルマーケティング支援事業の再成長を目指しています。
2025年3月期は減収となったものの、2026年3月期には増収増益への転換を見込み、AIによる業務効率化と顧客支援の高度化を推進中。
本レポートでは、同社の成長戦略・業績動向・中期的な展望をわかりやすく整理し、今後の注目ポイントを解説します。
2025年12月05日に掲載されたネットイヤーグループ<3622>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
ネットイヤーグループ<3622>レポートPDF
出典元:FISCO
ネットイヤーグループ〈3622〉生成AIを軸に収益性改善が進展、業績予想を上方修正
ネットイヤーグループは、生成AI技術を活用したデジタルマーケティング支援を強化し、2026年3月期の業績予想を上方修正しました。
中間期では増収および営業黒字転換を達成しており、収益構造の改善が進んでいます。
中期的には営業利益率10%以上を目指し、親会社であるNTTデータとの協業を通じた成長戦略を推進しています。
2026年3月期 中間期の業績概要
2026年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比10.3%増の1,656百万円となりました。
営業利益は80百万円となり、前年同期の赤字から黒字転換を果たしています。
生成AIを活用したサービスの受注が拡大しており、特に小売・飲食業、サービス業向けの案件が業績を押し上げました。
代表取締役社長の廣中龍蔵氏のもと、付加価値の高い案件の獲得が進んだことが、収益改善に寄与しています。
通期業績見通しと中期経営計画
2026年3月期通期の業績予想は上方修正され、売上高は前期比9.5%増の3,700百万円、営業利益は250百万円を見込んでいます。
営業利益は前期比で大幅な増加となる見通しです。
2025年6月に公表された中期経営計画では、生成AIの活用を軸に、持続的な成長と収益性の向上を目標としています。
2028年3月期には、売上高52億円、営業利益5.2億円を目指す計画が示されています。
事業内容とサービスの特徴
ネットイヤーグループは、広告やSNSを起点とした顧客接点の創出から、オウンドメディア、ECサイト、アプリケーションを通じた購買行動の促進まで、デジタルマーケティング全体を支援するサービスを提供しています。
創業から26年にわたり、1,000社以上の顧客を支援してきた実績を有しており、業種ごとに異なる課題に対応したマーケティング施策を強みとしています。
ABACモデルと生成AI戦略
同社は、生成AI時代の新たなマーケティングの形として、ABAC(AI agent-Based Autonomous Communication)モデルを提唱しています。
これは、企業と消費者の間で生成AIエージェント同士が対話し、最適なコミュニケーションを実現することを目指す概念です。
今後は、生成AIを活用したマーケティング支援の高度化を進め、付加価値の高いサービス領域へのシフトを図る方針です。
業界別動向と顧客構成
2026年3月期中間期は、小売・飲食業およびサービス業向けの売上が大きく伸長しました。
一方で、NTTグループ向け売上は減少傾向にあるものの、主要顧客全体では売上の拡大が続いています。
親会社であるNTTデータとの協業を背景に、生成AI分野を中心とした新規案件の獲得が進んでいます。
財務状況と経営指標
2026年3月期中間期末時点で、同社は無借金経営を継続しています。
自己資本比率は85.6%と高水準を維持しており、財務基盤は安定しています。
手元資金については、成長投資や株主還元に活用される予定であり、将来的には生成AIをコア技術とするスタートアップ企業とのM&Aも検討されています。
人材戦略と組織体制
生成AI関連分野を中心に、人材の育成および採用を強化しています。
リスキリングを通じた社内人材の高度化にも取り組んでおり、従業員数は2025年3月期の194名から、2027年3月期には228名まで増員する計画です。
株主還元策
株主還元については、安定的かつ継続的な配当を基本方針としています。
2026年3月期の1株当たり配当金は前期と同額の6.0円を予定しており、配当性向は20%程度を目安としています。今後は、業績の成長に応じて増配も検討される方針です。
まとめ
ネットイヤーグループは、生成AIを活用したデジタルマーケティング支援を成長軸とし、収益性の改善を進めています。中間期での黒字転換や通期業績予想の上方修正により、業績回復の確度は高まりつつあります。
今後は、NTTデータとの協業を背景に、高付加価値領域への転換と利益率向上がどの程度進展するかが注目点となります。
筆者コメント
ネットイヤーグループは、単なる「回復局面」ではなく、生成AIを軸とした事業構造の転換が数字に表れ始めた段階と評価できます。
特に中間期での黒字転換と業績予想の上方修正は、受注の質が変化していることを示唆しています。
一方で、NTTデータ向け売上の動向や、人材投資を続けながら利益率10%超を安定的に実現できるかは、今後の注目点です。
短期の数字だけでなく、「どこまで高付加価値領域へシフトできるか」を見極めたい局面と言えるでしょう。
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2025年07月16日に掲載されたネットイヤーグループ<3622>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
ネットイヤーグループ<3622>レポートPDF
出典元:FISCO
ネットイヤーグループ株式会社のビジネス展望と成長戦略
要約
ネットイヤーグループは、生成AI技術の活用とNTTデータグループとの協業により、2026年3月期には増収増益に転じる見通しです。
同社はデジタルマーケティング支援事業を通じて、顧客企業の成長を支援し、成長戦略として重点顧客の育成と生成AI技術の積極活用を掲げています。
事業概要
ネットイヤーグループは1999年に設立され、DXやデジタルマーケティング支援事業を展開しています。
同社は生成AIの活用により、顧客企業の効率や品質向上を図り、新しい顧客企業とユーザーの関係性を構築しています。NTTデータグループとの協業により、事業拡大を図っています。
業績動向
2025年3月期は売上高が3,377百万円で、前期比7.0%減少しました。しかし、2026年3月期には3,500百万円を見込んでおり、営業利益も増益に転じる予定です。
NTTグループ向けの売上減少により、業績に苦戦しましたが、成長に向けての取り組みを推進しています。
主要顧客企業と財務状況
NTTデータを中心とした主要顧客企業が売上の3~4割を占めており、自己資本比率は80%台を維持し、無借金経営を行っています。
また、M&A・アライアンスを通じて事業拡大を図る戦略を展開しています。
今後の見通し
ネットイヤーグループは生成AI技術の活用を強化し、中長期的な成長を目指します。
人的リソースの強化やサービス領域の拡大、NTTデータグループとの協業を通じて、業績向上を図る方針を示しています。
同社は配当性向20%程度を目安に安定的かつ継続的な配当を行い、将来的には増配も検討しています。
ネットイヤーグループはデジタルマーケティング支援事業を通じて、成長戦略を着実に推進しています。
生成AI技術の活用やNTTデータグループとの協業により、2026年3月期には業績改善が期待されます。今後も同社の成長に注目が集まることでしょう。
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2024年12月04日に掲載されたネットイヤーグループ<3622>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
ネットイヤーグループ<3622>レポートPDF
出典元:FISCO
ネットイヤーグループのビジネスモデルと成長戦略
ビジネスモデルの特徴
ネットイヤーグループは、顧客体験(CX)向上を重視し、デジタルマーケティング支援を提供する企業である。
SIPS事業を通じて、カスタムプロジェクトを展開し、クライアントごとに最適なソリューションを提供している。
プロジェクト期間は3ヶ月から1年に及び、外部パートナーとの連携を活用して高度なシステム開発を実現している。
成長戦略の展開
ネットイヤーグループはNTTデータグループとの協業を通じて、業績の改善や新規事業展開を推進している。
主要顧客としてスターバックスやモスフードサービスなどの大手企業とのプロジェクトに取り組み、クライアントの要求に柔軟かつ高度な対応を行っている。
最近ではデジタルマーケティング技術の進化に対応し、顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援している。
UX改善プロジェクトと顧客企業の取り組み例
主要プロジェクトの特徴
ネットイヤーグループは、スターバックス、モスバーガー、羽田空港ビルディングなどとのプロジェクトを通じて、ESG経営支援や利用体験向上などの取り組みを行っている。
特に、スターバックスやモスフードサービスでは、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上を図り、顧客満足度の向上に貢献している。
業績動向と財務状況
2025年3月期の業績概要
2025年3月期の業績は売上減や営業損失増などの課題を抱えており、受注残高の低下などが影響を与えている。
しかし、売上総利益率の改善や新規大型案件の獲得により、増収増益を見込んでいる。
財務状況と経営指標
ネットイヤーグループは無借金経営で自己資本比率が高水準を維持し、財務内容は健全な状態にある。
今後は成長投資やM&Aを含む戦略的投資に注力し、持続的な収益成長を目指す計画である。
今後の見通しと新社長の戦略
2025年3月期の業績見通し
新社長の下、新たな戦略が展開され、新規大型案件の寄与により増収増益を見込んでいる。ネットイヤーグループは、市場環境の変化に柔軟に対応し、成長を継続するための施策を積極的に推進している。
新社長のキャリアと経営方針
廣中龍蔵氏の復帰により、ネットイヤーグループは新たな風を吹かせ、成長戦略の展開に期待が寄せられている。
新社長は、顧客企業とのパートナーシップを強化し、イノベーションを促進する方針を打ち出している。
ネットイヤーグループの成長戦略と今後の見通し
社風の変化と成長戦略
ネットイヤーグループは、社風が保守的からアグレッシブに変化し、社長自らが率先して行動を起こしている。
NTTデータグループとの協業体制を強化し、先端技術を積極的に取り入れて差別化を図り、主要業務システムに焦点を当て、売上を継続的に伸ばす方針である。
中長期的な成長目標
ネットイヤーグループは、年間売上高が5億円前後の顧客先を10社程度創出し、営業利益率で10%以上を目指す中長期的な成長目標を掲げている。
重点顧客の育成とNTTデータとの協業強化により、持続的な成長を目指す方針である。
重点顧客の育成とNTTデータとの協業強化による成長戦略
多面的なサービス提供による重点顧客の拡充
ネットイヤーグループは、顧客企業に対する多面的なサービス提供による関係深化を目指し、重点顧客数の増加による収益効率の向上を図っている。
これにより、持続的な収益成長を実現する戦略を展開している。
NTTデータとの協業強化による安定的な顧客創出
NTTデータとの協業で営業戦略を共有し、重点顧客の創出を図ることで、安定的な成長を目指している。
2025年3月期には、4社での協業体制を強化し、新たなビジネスチャンスを追求していく予定である。
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