2026年1月の東京株式市場は、史上最高値更新で幕を開けた一方、地政学・関税・為替といった外部材料で急落も挟む、「強い地合いの中で振り落としが連発する」高ボラ相場となりました。
前半は 半導体・輸出株主導のリスクオン、中盤は 高市政権の衆院解散観測で政策相場が加速。
しかし後半は 米欧対立や関税懸念で調整 → 為替介入警戒で円高ショック と、短期資金が振れやすい地合いが鮮明に。
それでも月を通して崩れなかった最大の理由は、
「押し目で資金が待っている(=相場の基調が強い)」こと。
週ごとに主役が入れ替わりながらも、資金は市場から抜けず、月後半には 半導体・決算材料へ主役が移行していきました。
1月相場の全体構図(要点)
相場テーマ(1月の柱)
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政策期待(高市トレード):解散観測・減税思惑で指数先物主導の上昇
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半導体・AI:米半導体株高/設備投資材料で主役維持
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為替(円安→急反転):円安は追い風、円高はショックとして直撃
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外部リスク:関税・米欧対立・中国規制などのヘッドラインで振らされる
1月の特徴(地合い診断)
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指数は大きく振れるが、押し目買いが強い
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「指数一本足」→「セクター循環」→「決算相場」へフェーズ移行
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日経よりTOPIXが強くなりやすい(バリュー・内需・金融への循環が起きる)
週別サマリー
第1週(1/5〜1/9)|大発会リスクオン→中国輸出規制報道で急落→自律反発
米半導体株高と円安で派手に始まったが、中国の輸出規制リスクが急ブレーキに。
年初から「一本調子では進まない」ことを市場が提示した週。
➡ 詳細:2026年1月第1週 市況
第2週(1/13〜1/16)|衆院解散観測で高市トレード加速、史上最高値を連日更新
政策期待を材料に海外勢が先物を買い上げ、指数が爆発。
後半は過熱調整に入ったが、トレンドは崩れず「初動の強さ」を確認。
➡ 詳細:2026年1月第2週 市況
第3週(1/19〜1/23)|米欧対立・関税懸念で調整→イベント通過で急反発、循環相場へ
悪材料で下げても崩れない=地合いの強さが露骨に出た週。
指数主導から、食品・小売などへの循環が始まり「次の主役探し」の局面へ。
➡ 詳細:2026年1月第3週 市況
第4週(1/26〜1/30)|為替介入警戒で円高ショック→半導体決算相場へ主役交代
円高急進で景気敏感株が崩れたが、すぐに半導体の好材料・決算上方修正が主役に。
指数が横ばいでも、中身はガラッと入れ替わる「決算相場」に移行した週。
➡ 詳細:2026年1月第4週 市況
1月の重要キーワード
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高市トレード:政策期待で「株高・円安・金利上昇」が同時進行しやすい相場反応
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関税リスク:強硬姿勢のヘッドラインで先物主導のリスクオフが起きやすい
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為替介入警戒:円高が“業績悪化”というより“ポジション調整”を誘発し急落を生む
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決算相場:テーマより「企業の成績表(上方修正/見通し)」が株価を決める季節
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セクター循環:半導体だけでなく、内需・金融・ディフェンシブへ資金が回る現象
1月の総括
2026年1月は、
「政策・半導体・為替」の3つのエンジンが入れ替わりながら相場を押し上げた月でした。
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前半:リスクオンと政策期待で最高値更新
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中盤:関税・地政学で調整しつつも押し目が強い
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後半:円高ショックを挟み、主役は決算・半導体へ
相場は荒れましたが、最も重要なのはここ
つまり1月は、
「強い相場の中の振り落とし」だったと言えます。
来月(2月)へ向けた注目点
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為替:円高が続くのか、再び円安に戻るのか(輸出株の命綱)
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決算本格化:上方修正と失望が混在し、同セクター内でも格差が広がる
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半導体設備投資(ASML/米半導体/国内装置):材料が出るたびに指数が動きやすい
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政策イベント:解散・減税などの確度変化で先物が走りやすい
投資スタンス
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指数を追いかけない(イベントで急変しやすい)
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押し目は分割+逆指値(円高・関税で急落が出る)
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半導体は「決算で強い銘柄だけ」(テーマ一括買いは危険)
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循環(金融・内需・ディフェンシブ)も同時に持つ(一本足を避ける)