2025年9月の東京市場は、円安進行と政策期待、米株高が重なり史上高値圏で推移しました。
中盤はFOMC前の様子見や利益確定で振れたものの、月末は配当落ち・リバランス・為替要因の調整をこなし、週末に再び最高値を更新。
主役はAI半導体と自動車、一方で医薬品は関税リスクで強弱が分かれました。
本記事では「第1~第5週」の要点を2行でサクッと復習しつつ、雇用統計/FOMC/円安・円高/配当落ち/リバランスなど初心者がつまずきやすいキーワードをやさしく整理。
来月の注目材料まで一気に把握できます。
9月のハイライト
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日経平均は史上高値圏で推移。円安進行と政策期待、米株高が追い風。
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中盤はFOMC前の様子見や利益確定で振れ。
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月末は配当落ち・リバランス・為替で一時調整 → 週末に急反発で最高値再更新。
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テーマ:AI半導体/自動車/医薬品が主導、イベントは総裁選・米金利・米政府閉鎖リスク。
週別サマリー
第1週(9/1–9/5)
AI半導体の米中競争懸念で軟化→米株高で4万3,000円台回復。
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主要材料:AI半導体、中国動向、米雇用統計前の手控え
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セクター:半導体・自動車堅調/内需ディフェンシブも物色
➡ 詳細:2025年9月第1週の株式相場まとめ|AI半導体懸念と米雇用統計待ち、4万3000円台を回復
第2週(9/8・9/10)
政局の変化=政策期待で上昇、FRB利下げ観測で最高値更新。
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主要材料:首相辞意→総裁選思惑、米金利低下期待、円安
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セクター:防衛・不動産・銀行/主力に強弱
➡ 詳細:2025年9月第2週の株式相場まとめ|石破首相辞任表明とFOMC利下げ期待
第3週(9/17)
最高値圏の利益確定とFOMC前の様子見で反落。
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主要材料:米株安、円高、FOMC前の手控え
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セクター:主力は利確、半導体の一角は物色継続
➡ 詳細:2025年9月第3週の市況まとめ|FOMC前の様子見と利益確定売りの動き第3週の市況まとめ
第4週(9/22–9/26)
3日連続で最高値更新→週末は米株安と関税発言で反落。
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主要材料:円安、総裁選で財政期待、配当取り需要
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セクター:SBG/半導体牽引、医薬は弱含み
➡ 詳細:2025年9月第4週市況まとめ|日経平均は最高値更新も、週末に反落
第5週(9/29–10/3)
配当落ち+リバランス+円高で前半調整→米利下げ観測で急反発、最高値更新。
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主要材料:配当落ち、機関投資家のリバランス、米政府閉鎖リスク→後半は米株最高値
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セクター:半導体・医薬品が買い直し
➡ 詳細:2025年9月第5週市況まとめ|日経平均、史上最高値更新 米利下げ観測と海外勢買いで第5週の市況まとめ
初心者向け:今月よく出たキーワード
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AI半導体=AIの心臓。米中の技術競争は日本のサプライチェーン株にも波及。
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米雇用統計=金利見通しに直結。「強→利上げ警戒(株マイナス)/弱→利下げ期待(株プラス)」。
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FOMC=FRBの金利会合。前後は“様子見”で方向感が出にくい。
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円安・円高=輸出企業の採算に直結。円安は自動車・電機に追い風。
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配当落ち=理論上、その配当分だけ指数が下がるテクニカル要因。
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リバランス売り=四半期末/期末に比率調整で出る機械的な売り。トレンド転換とは限らない。
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政府閉鎖リスク(米)=統計の遅延や不透明感でリスク回避に。
セクター&主力銘柄の動き(要点)
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半導体:前半は懸念で弱含み→後半は米SOX高で買い直し。
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自動車:円安と関税報道で揺れつつも総じて堅調。
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医薬品:ディフェンシブ需要で選別買い、関税リスク報道で一時軟調。
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主力:SBG・東エレク・アドテストが指数をけん引。
9月総括と10月の注目点
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総括:海外要因(米金利・米株)と国内の政策期待がかみ合い、最高値圏を維持。テクニカル要因(配当落ち/リバランス)で一時調整も、需給こなしつつ押し目は買われる地合いを確認。
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10月注目:米雇用統計/CPI、FOMC見通し、為替の方向、国内政局。過熱感とイベントのギャップに注意。