LeTech(3497)は、富裕層向け低層賃貸マンション「LEGALAND」シリーズを中心に事業を展開する総合不動産デベロッパーです。
2024年7月期は2期連続で黒字化を達成し、経常利益は前期比35.1%増と堅調に推移。
財務面も改善が進み、金利上昇の影響は限定的でした。中期経営計画の2年目を迎えた2025年7月期は、さらなる増収増益が見込まれています。
2024年11月26日に掲載されたLeTech<3497>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
LeTech<3497>レポートPDF
出典元:FISCO
LeTech(3497)|「LEGALAND」シリーズを軸に2期連続黒字化、DX推進で持続的成長へ
■ 企業概要
LeTechは2000年に設立された独立系不動産企業で、大阪府大阪市北区に本社を置き、東京にも拠点を展開しています。
不動産仲介からスタートし、現在は開発・販売・賃貸・リフォーム・介護事業まで幅広く手掛けています。
2012年に東京進出を果たし、2018年に東証マザーズへ上場。2022年には東証グロース市場に移行しました。
2023年には宮地直紀氏が代表取締役社長に就任し、2024年には新たな企業理念「Mission・Vision・Values」を掲げ、DXによる業務効率化を加速させています。
■ 事業構成と主力領域
LeTechの事業は以下の3セグメントで構成されています。
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不動産ソリューション事業(売上構成比:約93%)
富裕層向け低層マンション「LEGALAND」シリーズを中心に展開。
大手不動産会社が参入しづらいニッチなエリアを狙い、壁式構造を採用した効率的な設計で差別化を実現しています。 -
不動産賃貸事業(構成比:約6%)
自社開発物件を中心に賃貸運営と管理を行い、安定的なキャッシュフローを創出。 -
その他事業(構成比:約1%)
リフォームや介護関連など、地域密着型の付加価値事業を展開。
このほか、権利調整ノウハウを活かした再開発案件にも注力しており、法的整理を伴う複雑な土地案件を解決できる点が強みです。
■ 2024年7月期の業績動向
2024年7月期は2期連続の黒字となり、業績は以下の通りです。
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売上高:14,795百万円(前期比7.5%減)
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営業利益:1,530百万円(同9.9%増)
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経常利益:1,109百万円(同35.1%増)
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当期純利益:1,079百万円(同7.1%減)
主力の「LEGALAND」シリーズが堅調に推移し、採算性の高い案件構成により利益率が改善。資金調達環境の安定化も寄与し、営業・経常利益は上場来最高水準となりました。
また、自己資本比率が上昇するなど財務体質の健全化も進みました。
■ 2025年7月期の業績見通し
2025年7月期は、中期経営計画の2年目にあたり、さらなる成長が見込まれています。
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売上高:21,630百万円(前期比46.2%増)
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経常利益:1,221百万円(同10.0%増)
レジデンス開発案件の増加と仕入活動の好調により、大幅な増収を計画。
また、金利上昇の影響は軽微で、資金調達コストも抑制されています。
■ 成長戦略と中期経営方針
LeTechは現在、「中期経営計画2024–2026」を推進中です。
重点テーマは以下の3点です。
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高収益開発事業の拡大
「LEGALAND」シリーズを中心に都心部での新規案件を拡大し、安定した利益基盤を強化。 -
デジタル化と効率化の推進(DX)
社内業務の自動化とAI活用を進め、開発・販売スピードを向上。 -
財務基盤と株主還元の強化
自己資本比率の向上と配当の安定化を目指す。
同社は独自のノウハウを武器に、地域特性に応じた不動産戦略を展開することで、持続的な成長を実現しています。
■ 株主還元方針
LeTechは、安定配当を基本方針としつつ、業績拡大に応じた増配を視野に入れています。
財務体質の改善とともに、株主との中長期的な信頼関係の構築を重視しています。
■ まとめ
LeTechは、堅実な財務運営と独自の開発モデルにより、金利上昇局面でも安定した収益構造を維持しています。
「LEGALAND」ブランドの拡大とDX戦略の推進により、今後も持続的な成長が期待される企業です。
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