Laboro.AI<5586>オーダーメイドAIで成長加速|人材強化と投資継続

Laboro.AI〈5586〉は、顧客ごとに最適化されたAIシステムの設計・開発を行うオーダーメイドAIソリューション企業
独自のアルゴリズム設計と高度な機械学習技術を組み合わせ、企業の課題解決と価値創出を支援している。
2024年9月期は売上高が15.1億円(前年比+10.7%)と伸長し、成長軌道を維持した。
2025年9月期には売上高20.0億円・営業利益2.5億円
を見込み、再び利益成長への転換を図る見通しだ。

2024年12月16日に掲載されたLaboro.AI<5586>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
Laboro.AI<5586>レポートPDF
出典元:FISCO

Laboro.AI〈5586〉—オーダーメイドAI開発の先駆者、成長市場で存在感を強化

■ 企業概要

Laboro.AIは、AI導入を「汎用サービス化」ではなく、「企業固有の課題解決ツール」として設計する点に特徴がある。
業種・業態に応じて最適なアルゴリズムを設計することで、精度と実用性を両立させるオーダーメイドAIを提供。
その成果は、製造、物流、金融、マーケティングなど多様な分野で活用されている。

同社は、AIシステム開発の上流工程(課題設計・要件定義)から、モデル構築・導入支援まで一貫して対応。
これにより顧客企業の生産性向上や業務効率化、売上成長に直結するソリューションを展開している。


■ 業績動向

2024年9月期の連結業績は以下のとおり。

  • 売上高:1,515百万円(前年同期比+10.7%)

  • 営業利益:183百万円(同▲11.2%)

売上は堅調に拡大した一方、人材採用や体制強化のための先行投資費用が利益を圧迫した。
ただし、同社は中長期的な事業拡大を見据えた積極投資フェーズにあり、2025年9月期には営業利益250百万円(前年比+36.6%)を計画している。


■ 成長戦略

Laboro.AIは、「バリューアップ型AIテーマ市場」を中心に事業を拡大中。
この領域は、企業の業務効率化に留まらず、新たな価値創出(Value Creation)を目的とするAI活用分野であり、同社はその中核プレイヤーとして市場をリードしている。

この分野の市場規模は2025年に約2,800億円へ拡大すると見込まれており、同社は体制整備と人材強化を進めながら、顧客基盤とソリューション範囲を広げていく計画だ。

また、重点産業として以下の領域を掲げている。

  • 研究開発型産業(製造・素材・テック系)

  • 社会基盤・生活者産業(交通・物流・ヘルスケアなど)

AI技術を単なる効率化ツールではなく、社会基盤の進化を支える技術として位置付け、中長期的な収益モデルの確立を目指している。


■ 財務・経営方針

同社は成長フェーズにあるため、配当は実施せず内部留保と事業投資を優先
2024年9月期末時点では、流動資産がやや減少したものの、潤沢なキャッシュを維持し、純資産の増加によって財務基盤は一段と強化されている。

キャッシュ・フロー面では、営業活動による収入を確保しつつ、研究開発・採用・拠点拡張などへの投資を継続している。


■ 今後の展望

Laboro.AIは2025年9月期に向け、社員数を107名体制まで拡大する方針を掲げている。
特に「ソリューションデザイナ」「機械学習エンジニア」などの専門職採用を強化し、顧客課題に即した開発・運用支援体制を強化する。

同社はAI技術の社会実装を推進し、顧客企業のAIパートナーとしての地位確立を目指している。
市場成長を上回るスピードでの収益拡大を目標に、引き続き研究開発・人材投資を積極的に行う計画だ。


■ まとめ

Laboro.AIは、オーダーメイドAI開発を軸に成長を続ける新興AI企業であり、AI導入を個別最適化することで高い顧客満足度と継続的案件獲得を実現している。

2025年9月期には業績の再加速が予想され、「技術 × 組織 × 顧客価値」を核とした成長戦略により、中長期的に高いポテンシャルを持つ企業として注目される。


■ この企業を含む【20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクターまとめ】はこちら
20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクター最新動向

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