きちりホールディングス<3082>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

きちりホールディングス<3082>は、「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」などを展開する外食企業で、飲食×DXのハイブリッド経営を推進しています。
2025年6月期は増収減益ながらも、DXコンサルティング事業の拡大と経常利益の増加により基盤を強化。
2026年6月期には売上高170億円・営業利益7.5億円(前期比+28.9%)を見込み、再び成長軌道へと回帰します。
地方創生事業の拡大やインドネシアを中心とした海外展開、そして中期的な配当性向30%目標
など、持続的成長と株主還元の両立を掲げる戦略が注目されています。

2025年09月30日に掲載されたきちりホールディングス<3082>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
きちりホールディングス<3082>レポートPDF
出典元:FISCO

きちりホールディングス:成長戦略と今後の展望

概要

きちりホールディングス(3082)は、日本の飲食業界において確固たる地位を築いている企業です。「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」といった多様な業態を展開し、特に都市型ダイニングや郊外型レストランに強みを持っています。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)事業や地方創生事業など、様々なビジネスモデルを展開している点が特徴的です。
本記事では、2025年6月期の業績概要、2026年6月期の見通し、成長戦略、株主還元方針について詳述します。

1. 2025年6月期の業績概要

2025年6月期の連結業績は、売上高が前期比9.5%増の15,056百万円、営業利益は同25.9%減の581百万円となりました。
増収減益が見られた背景には、以下の要因があります。

飲食事業の成長

飲食事業の売上高は前期比9.3%増の14,583百万円を記録しました。新規出店や既存店の売上向上が寄与しましたが、客数は横ばいでした。

DXコンサルティング事業の拡大

地方創生事業や採用DX事業が好調で、売上高は同24.4%増の548百万円に達しました。IT技術を活用した効率化が進んでいます。

営業利益の減少

食材費や人件費の高騰、そして新規店舗の開設コストが影響し、営業利益は減少しましたが、経常利益は同24.1%増の552百万円と堅調に推移しています。

2. 2026年6月期の見通し

2026年6月期の業績については、次のような見通しが立てられています。

増収増益の見込み

売上高は前期比12.9%増の17,000百万円、営業利益は同28.9%増の750百万円を見込んでいます。
飲食事業の強化とDXコンサルティング事業の成長が鍵となるでしょう。

飲食事業の強化

既存店の売上向上に加え、新規店舗の開設を継続し、コスト改善も期待されています。

DXコンサルティング事業の成長

2ケタの増収ペースを維持し、特に「Interview Cloud」の導入が進むことで、さらなる成長が見込まれています。

3. 成長戦略

3.1 店舗展開の拡大

きちりホールディングスは、モール・郊外型レストラン業態を中心に全国に店舗を展開する計画です。
特に三大都市圏には130以上の商業施設への出店余地があり、さらなる拡大が期待されます。

3.2 地方創生事業の強化

地域特産品のプロデュースやブランディングを強化し、受注自治体数を増やすことを目指しています。
地域活性化を進める中で、安定的な収益基盤を築く方針です。

3.3 海外市場の開拓

インドネシアを中心に、東南アジア各国への展開を視野に入れています。
現地のニーズに応じたサービスを提供し、国際的な成長を目指します。

4. 株主還元方針

配当政策

きちりホールディングスは中期的に配当性向30%を目指しており、2026年6月期には1株当たり7.5円の配当を予定しています(配当性向24.2%)。

株主優待

保有株式数や継続保有期間に応じた金券の贈呈を行い、株主還元を強化しています。これにより、株主との関係を深め、企業価値の向上を図ります。

5. まとめ

きちりホールディングスは、飲食事業とDX事業の両方で成長を続ける企業です。2025年6月期の減益を乗り越え、2026年6月期には堅調な業績が見込まれています。
新規出店や地方創生、海外市場への展開といった成長戦略を通じて、持続的な成長が期待されます。
株主還元策も充実しており、投資家にとって魅力的な企業と言えるでしょう。今後の動向に注目が集まります。

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