日本動物高度医療センター〈6039〉は、犬と猫を対象とした高度医療を提供するリファラル型(紹介制)動物病院の運営企業です。
大阪病院の開設など積極的な展開を進め、2024年度は過去最高の売上を記録。
2025年度には増収増益を見込み、全国の一次クリニックとの連携強化によって新たな成長段階へと進もうとしています。
2024年09月04日に掲載された日本動物高度医療センター<6039>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
日本動物高度医療センター<6039>レポートPDF
出典元:FISCO
日本動物高度医療センター〈6039〉の企業分析レポート― 動物医療の未来を切り拓くリファラル病院の成長戦略 ―
企業概要
日本動物高度医療センター(JARMeC)は、犬と猫のための高度専門医療を提供する動物病院を運営する企業です。
全国の地域動物病院(一次クリニック)と連携し、紹介制による高度な治療を提供する「動物のための総合医療ネットワーク」を構築しています。
ペットを「家族の一員」と捉える社会の広がりを背景に、同社は先進医療の需要拡大を追い風に事業を拡大しています。
業績動向
2024年度第3四半期は、売上高が過去最高を更新しました。
一方で、大阪病院の開設に伴う一時的な費用負担などにより営業利益は減少しています。
しかし、業績全体では堅調な成長基調を維持しており、2025年度には売上・利益ともに大幅な増加が見込まれています。
一次クリニックとの連携強化により初診件数が増加し、ネットワークの拡大が収益拡大に寄与する見通しです。
2025年度(FY3/25)の業績予想では、
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売上高:4,820百万円(前期比+12.9%)
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営業利益:625百万円(+25.8%)
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経常利益:625百万円(+27.6%)
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親会社株主に帰属する当期純利益:440百万円(+30.5%)
と、増収増益を見込んでいます。
成長戦略
同社は、「全国ネットワーク型の高度動物医療提供体制」の強化を成長戦略の柱としています。
東京・名古屋・大阪の3エリアにおける病院運営を軸に、地域の一次クリニックとの協力体制を深めることで、紹介件数の増加を目指しています。
また、グループ会社とのシナジーも進展しており、
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子会社 CAMIC による画像診断サービス
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terucom による在宅酸素ハウスの製造・販売
など、補完的な医療関連サービスも強化しています。
これにより、単なる動物病院運営にとどまらず、検査・在宅ケアまでを含む「トータル・アニマルケア企業」としての地位を確立しつつあります。
今後の展望
日本動物高度医療センターは、ペット医療市場の拡大を背景にさらなる成長を見込んでいます。
FY3/24には初の配当を実施するなど、株主還元にも前向きな姿勢を示しており、財務基盤の強化とともに長期的な企業価値向上を目指しています。
今後は、新病院の開設や既存施設のブランド力向上を通じて、全国レベルでの医療アクセス向上を実現。
グループ全体のシナジーを活かしながら、動物医療の質と範囲を拡大していく方針です。
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