【企業分析レポート】ホリイフードサービス<3077>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

ホリイフードサービス(3077)は、「隠れ菴 忍家」や「俺の生きる道 焼きそば本舗」などを展開する外食企業です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)による効率化や業態転換を進め、業績は大幅に回復。
FISCOの最新レポート(2025年10月14日)では、インバウンド需要の取り込み、フランチャイズ展開、宅麺ブランドの強化など、次の成長ステージへ向かう戦略が詳しく分析されています。

2025年10月14日に掲載されたホリイフードサービス<3077>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
ホリイフードサービス<3077>レポートPDF
出典元:FISCO

ホリイフードサービス株式会社の株式レポート

1. 企業情報

ホリイフードサービス株式会社(証券コード:3077)は、1983年に設立され、茨城県水戸市に本社を構える小売業者です。
主に外食事業を展開し、2025年9月30日現在、81店舗を運営しています。代表取締役社長は藤田明久氏で、企業の成長を牽引しています。

2. 出演者紹介

今回の対談には、ホリイフードサービスの取締役である高鍬仁一氏と著名投資家DAIBOUCHOU氏が参加しました。
高鍬氏は2005年にDEITAに入社し、経営経験を活かし事業の発展に貢献しています。一方、DAIBOUCHOU氏は株式投資での成功を収めた著名な個人投資家です。

3. 企業説明

ホリイフードサービスは、主力業態として「隠れ菴忍家」を41店舗展開しており、主に30〜40歳の女性をターゲットにしています。
顧客の客単価は約4,200円であり、加えて新宿歌舞伎町には新ブランド「Emperor Steak」を開店し、オリジナルブランド「俺の生きる道 焼きそば本舗」も展開しています。

4. 業績進捗

2025年3月期の業績は以下の通りです:
– 売上高:47.7億円(前年同期比102.4%)
– 営業利益:1.9億円(287.2%増)
– 当期純利益:1.75億円(195.4%増)

2026年3月期の業績予想は、売上高50億円、営業利益2.4億円を見込んでいます。

5. 質疑応答の概要

DAIBOUCHOU氏の質問に対し、高鍬氏は組織の風通しを良くし、現場の意見を取り入れる体制を整えたことを強調しました。
予約獲得数やアプリ会員数の増加についても言及し、特にSNSを活用した集客施策が効果を上げていることを説明しました。

6. DXの取り組み

ホリイフードサービスでは、モバイルオーダーの導入率が39%に達し、年間約4,400万円のコスト削減を実現しています。
また、AIコールの導入も進めており、予約や問い合わせに対する効率的な対応が期待されています。

7. 終わりのあいさつ

高鍬氏は、今後も業績向上に努める意向を示し、質疑応答が活発に行われたことに感謝の意を表しました。
DAIBOUCHOU氏も企業の成長性に期待を寄せる意見を述べました。

ホリイフードサービスの業績と戦略

PDCAサイクルの重要性

ホリイフードサービスは、データを日々把握することでPDCAサイクルを迅速に回し、業績に大きな影響を与えることが可能です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)による効率化が進み、現場のスタッフが自ら店舗の効率化や労働環境の改善を考え、実行できるようになっています。

業態変更による利益改善

前期には4店舗で業態変更を行い、1,400万円の利益改善を達成しました。売上が低迷している店舗を分析し、成功している店舗の業態をベンチマークすることで、既存の設備を活用した業態変更が行われ、収益が改善されています。

夏季の閑散期対策

夏は閑散期の印象がありますが、ホリイフードサービスでは特別なキャンペーンを行わず、DX化や会員獲得に注力しました。
その結果、前年と比べて売上・来客数ともに大幅に上回る成果を上げています。

競合環境の認識

競合環境については、残存者利益を享受する一過性の要素に過ぎないとし、リピーターの獲得や顧客満足度の向上に注力しています。
具体的には、LINEやアプリを通じてホリイフードのお客様を増やす施策が重要とされています。

業績予想の上方修正

DX化推進による効率化が利益拡大につながり、来店客数の増加が上方修正の要因です。
今後はDX化の拡大、客単価向上の取り組み、業態変更による利益水準の引き上げが成長を牽引すると見込まれています。

新たな収益源の創出

インバウンド向け店舗の出店やバーチャルレストランのフランチャイズ展開、EC販売の強化など、新たな収益源の創出に取り組み、成長ドライバーを増やしていく方針です。

マーケティング施策の強化

グロブリッジ社との提携により、マーケティング施策の改善を図っています。予約ページのコンバージョン率向上やGoogle広告の強化が進められ、知名度と客単価の向上が期待されています。

今後の展望

ホリイフードサービスは既存店舗の売上を伸ばしつつ、インバウンド需要に注力し、成長を加速させる方針です。
成功した業態の横展開や新たな収益源の追加が、今後の成長に大きく寄与すると考えられています。

ホリイフードサービス株式会社の事業展望

宅麺ブランドの強みと新商品展開

ホリイフードサービスは宅麺ブランドにおいて3年連続で1位を獲得し、殿堂入りを果たしています。お客様の満足度が非常に高く、知名度やブランド力も確立されています。
最近のホリイフードとのコラボ商品は品質に自信があり、需要が見込まれています。そのため、フランチャイズ展開を積極的に進めていく方針です。

CCHとの協業とフランチャイズ展開

CCH(シティクリエイションホールディングス)との協業により、VR(バーチャルレストラン)を含むフランチャイズ展開が強化されます。
これにより、加盟店の確保やマーケティングに力を入れて展開を進める考えです。

地域の食の格差解消

ホリイフードは地域による「食の格差」を解消するため、新しいメニュー開発や他社とのコラボを進めています。
ECとフランチャイズ展開を通じて、より多くのお客様にブランドを届けることを目指しています。

インバウンド需要の拡大

神戸ビーフとハラール対応メニュー

インバウンド需要の拡大に向けて、神戸ビーフやハラール対応ラーメンなどの施策が計画されています。
訪日外国人観光客の増加に応じ、ニーズに応えることが重要なテーマです。

byFoodとの提携

ホリイフードは、世界でグルメプラットフォームを展開するbyFoodと業務提携を結びました。
これにより、インバウンドのお客様を獲得し、認知度を高めることが期待されています。

株主へのコミットメント

業績向上と株主優待の検討

ホリイフードは、流通株式時価総額の未達に対して業績改善に努めており、株主優待についても前向きに検討しています。
株主の意見を受け止めながら、適切な施策を展開することが求められています。

今後の成長に向けた取り組み

高鍬取締役は、業績向上に注力し、株主の期待に応えることが企業の使命であると述べています。DX化や新規展開により、さらなる成長が期待されています。

まとめ

ホリイフードサービスはブランド力を活かし、フランチャイズ展開やインバウンド需要の取り込みを進め、業績向上を目指しています。
株主へのコミットメントも強化し、持続的な成長を図ることが重要な課題となっています。


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