グロービング株式会社(証券コード:277A)は、コンサルティング事業とクラウドプロダクト事業の両輪で急成長を遂げるDX企業です。
FY5/25では売上高82億円超・営業利益7倍増と過去最高業績を達成し、FY5/26も40%の増収を予測。
AIエージェントの導入やダイナミック・エクイリブリアム経営の拡大を軸に、効率的で持続的な成長モデルを築いています。
2025年10月06日に掲載されたグロービング<277A>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
グロービング<277A>レポートPDF
出典元:FISCO
グロービング株式会社の企業調査および分析レポート
概要
グロービング株式会社(証券コード277A)は、コンサルティング事業とクラウドプロダクト事業を展開している企業です。
コンサルティング部門では、企業の経営戦略やビジネス戦略の策定から実行までを支援し、特にクライアント企業内にコンサルタントを配置するスタイルで、組織内部からのビジネス変革を推進しています。
一方、クラウドプロダクト事業では、SaaS形式で営業の生産性や業務の効率を向上させる製品を提供しています。この両事業の相乗効果が、同社の成長を支えています。
FY5/25の業績概況
FY5/25におけるグロービングの売上高は82億5500万円で、前年同期比で97.7%の増加を記録しました。
営業利益は28億円で、前年同期比7.6倍、親会社株主に帰属する当期純利益は17億6800万円で6.8倍の成長を達成しました。
この成長は、コンサルティング事業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)やAIの需要増加が主な要因です。
また、コンサルタントの中途採用も順調に進んでおり、利益率の向上にも寄与しています。
FY5/26の予測
FY5/26において、売上高は前年同期比40.0%増の115億5500万円、営業利益は26.4%増の35億3900万円を見込んでいます。
特に、コンサルタントの採用を積極的に行い、AIやDXを活用することで生産性の向上を図る方針です。これにより、単純な人員増加以上の成長を期待しています。
今後の成長戦略
グロービング株式会社は、コンサルティングビジネスを基にした2つの主要な成長戦略を追求しています。
1つ目は「コンサルタントのAIエージェントによるグローバルな置換」であり、AIエージェントの開発と実運用の試験を進めることで、最終的にはコンサルタント業務の効率化を目指します。
2つ目は「ダイナミック・エクイリブリアム経営の拡大」であり、業務の柔軟性を高め、変化に迅速に対応できる体制を整えます。
企業プロフィール
会社概要
グロービング株式会社は、2017年に設立され、コンサルティング事業とクラウドプロダクト事業を運営しています。
特に、クライアント企業内にコンサルタントを配置するスタイルが特徴で、AIツールを導入することで業務効率を高めています。
このアプローチにより、相談業務をより効率的に行うことが可能となっています。
歴史
同社は2021年に三菱マテリアル株式会社からDX戦略プロジェクトの契約を受け、コンサルティング事業を本格的に開始しました。
さらに2023年にはPERSOL CROSS TECHNOLOGYとの資本・業務提携を結び、事業のさらなる拡大を図っています。
2024年にはAI-Xの社会実装に向けた共同事業を立ち上げ、成長を加速させる計画です。
ビジネス概要
ビジネスの概要
グローブイング株式会社は、コンサルティング事業とクラウドプロダクト事業の2つの柱で構成されています。
コンサルティング事業では、経営戦略や新規事業の立ち上げ、M&A戦略の策定などを行い、クライアント企業の内部からビジネス変革を推進します。
クラウドプロダクト事業では、企業の業務効率を向上させる製品を提供しており、特に「Sales Suite」や「Spend Intelligence Suite」などがその代表です。
コンサルティング業務
グローブイングのコンサルティング業務は、従来のコンサルティングとは異なり、クライアント企業に深く入り込んで変革を支援する「JIコンサルティング」を提供しています。
これにより、クライアント企業のニーズに応じた専門知識や人材を提供し、共同でビジネス変革や新規事業の創出を行います。
また、AIツールを活用することで、従業員数に依存せずに生産性を向上させています。
クラウドプロダクト事業
クラウドプロダクト事業では、コンサルティング業務で蓄積した専門知識をシステム化し、SaaS製品として提供しています。
これにより、クライアント企業は効率的に業務を運営できるようになります。
特に、営業生産性を向上させる「Sales Suite」と、外部支出を最適化する「Spend Intelligence Suite」は、好評を得ています。
KPI(重要業績評価指標)の概要
主要なKPI
グローブイングは、以下のKPIを設定しています。
1. 調整後コンサルタント数
2. コンサルタントの平均年収
3. JI収益比率
4. AI関連収益比率
これらの指標は、同社のビジネスの健全性や成長戦略を評価するための重要な指標です。
業績動向
FY5/25の業績
FY5/25の業績は、売上高が82.55億円となり、前年同期比で97.7%の増加を記録しました。
営業利益も増加し、経常利益は27.83億円に達しました。
コンサルティング業務における新たなプロジェクトの獲得やDX推進の需要が主な要因です。
部門別業績
コンサルティング業務の売上は82.51億円で、前年同期比97.7%の増加を記録しました。特に、戦略立案やDX推進の分野で新規プロジェクトの獲得が進みました。
一方、クラウドプロダクト事業は売上が400万円となり、成長の見込みがありますが、依然として初期段階にあります。
競合状況
グローブイングの主な競合には、マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、ケアニーなどの戦略コンサルティングファームが挙げられます。
同社は、AIツールの活用により、より低価格で高付加価値サービスを提供しており、競争力を強化しています。
財務状況
FY5/25末時点の財務状況では、総資産が87.67億円に増加し、純資産は58.69億円に達しました。
自己資本比率も65.6%に上昇しており、健全な財務基盤が築かれています。
流動比率は281.7%に達し、前年同期比で64.2ポイントの増加を記録しました。
キャッシュフロー
FY5/25では、営業活動によるキャッシュフローが¥3,097mnと増加し、投資活動においては¥448mnを使用しました。
資金調達活動からは¥2,574mnを得て、フリーキャッシュフローは¥2,649mnとなりました。
今後の見通し
FY5/26の予測
FY5/26に向けて、企業は収益と利益の大幅な増加を見込んでいます。
収益は前年同期比で40.0%増の¥11,555mn、営業利益は26.4%増の¥3,539mnを予想しています。
また、AIビジネス部門への移行を発表し、コンサルティング業務の代替としてAIエージェントの開発に注力する計画です。
中長期成長戦略
グロービング株式会社は、AIエージェントの活用によるコンサルタントの業務代替を推進し、「ダイナミック・エクイリブリアム管理」の拡大を目指しています。
これにより、効率的な業務運営を実現し、企業の競争力を強化する計画です。
まとめ
グロービング株式会社は、今後も積極的な投資を続けながら、AIを活用した管理手法の導入を進め、持続的な成長を目指しています。
中長期的には、業務の効率化と新たな市場機会の創出を図り、企業価値の向上に寄与することが期待されます。
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2025年09月16日に掲載されたグロービング<277A>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
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出典元:FISCO
グロービング:企業の成長と展望を探る
会社概要と事業展開
グロービングはエンタープライズ向けに経営戦略や事業戦略を支援するコンサルティング事業とSaaSでクラウドプロダクトを展開している企業である。コンサルタントを顧客の内部に配置し、事業変革を促進している点が特徴的である。AIツールの活用により効率的なサービス提供を行っている。
業績動向と財務状況
2025年5月期の業績は好調であり、売上高が大幅に拡大し、営業利益率も改善している。資産合計や自己資本比率も前期比で増加しており、財務面でも安定した成長を示している。
今後の展望
2026年5月期は積極的な投資を行いながら高成長を維持する方針である。特にAI技術やクラウドサービスの活用を強化し、成長戦略を推進していく予定である。また、コスト管理や戦略的投資を通じて業績の向上を目指す。
成長戦略と展開
グロービングは全世界のコンサルタントのAIエージェント化や動的平衡マネジメントの展開を通じて、革新的な経営手法を追求している。さらに、経営OS構想や日本型経営特有の方法論をAIエージェントに実装し、外部展開を計画している。
結論
グロービングはコンサルティング事業とクラウドプロダクト事業を通じて、成長を維持し続けている企業である。
AI技術の活用や戦略的投資により、今後も高い競争力を持ちながら事業を展開していくことが期待される。そのため、投資家にとっても注目すべき企業であると言えるだろう。
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2025年04月01日に掲載されたグロービング<277A>のレポート要約
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グロービング株式会社の業績と将来展望に関する総合レポート
概要
Globe-ing Inc.は、コンサルティングビジネスとクラウドプロダクトビジネスを展開しており、FY5/25において収益と利益の両方が大幅に増加することが期待されています。同社はコンサルティングビジネスでは企業の経営戦略を支援し、クラウドプロダクトビジネスでは売上生産性向上のための製品を提供しています。
業績トレンドと財務状況
1H FY5/25の業績では、売上高が前年比136.8%増加し、営業利益は17.8倍に増加しました。財務状況では、総資産が増加し、流動資産や純資産も増加しており、資本比率は72.0%に上昇しています。
業績見通し
FY5/25では、収益が前年比82.3%増の7,612百万円、営業利益が前年比491.0%増の2,184百万円に増加する見込みです。需要の高まりやAIサービスへの注文などが収益成長の要因となっています。
成長戦略
将来の成長戦略として、Globe-ingはコンサルタントをAIエージェントに置換し、動的均衡経営を拡大する計画を立てています。AIエージェントの開発や導入を進めることで、業務効率化と成長を目指すとともに、人々中心の経営手法を推進しています。
競争状況
競合他社としては、マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストンコンサルティンググループなどが挙げられます。Globe-ingは高付加価値のサービスを提供しつつ、AIツールを活用して競争力を維持しています。
この総合レポートでは、Globe-ing株式会社の業績トレンド、財務状況、将来展望、成長戦略、競争状況などについて詳細に解説しました。同社の革新的なビジネスアプローチとクライアントサポートに焦点を当て、今後の成長に期待が高まっています。
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2025年03月03日に掲載されたグロービング<277A>のレポート要約
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グロービング(A277) 企業レポート
1. 会社概要
グロービングは、「コンサルティング事業」と「プロダクト/クラウドサービス事業」の2軸でビジネス展開しています。
企業のDX推進支援や業務改革をコンサルティングを通じて実施し、また自社開発または提携によるクラウド/SaaSサービスを提供し、収益のストック化を推進しています。
レポートでは、AI・デジタル技術を活用して人に依存しないコンサルティングモデルへの転換を図る点が強調されています。
2. 事業内容と競争優位性
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Consulting & Services事業:企業の経営課題・業務プロセスの可視化、改善提案、DX支援などを行います。
同社は、コンサルタント数を単純に増やすのではなく、AI/デジタル技術を駆使した“生産性の高いサービス”の構築を目指しています。 -
Cloud & SaaSプロダクト事業:自社または海外ベンダーと連携し、クラウドサービスやAI-エージェント型ソリューションを開発・提供しています。
コンサルティングで得たナレッジをプロダクト化し、スケール化を図る点が特徴です。
レポートによれば、この両輪のビジネスモデルが同社の競争優位性を支えているとされています。
3. 業績動向
2025年5月期第3四半期の連結実績(累計)では、前年同期比で売上高が約+113%となる大幅な増収を達成し、営業利益率も改善傾向にあります。
また、事業別のKPIとして、コンサルティング案件のうち「Joint Initiative(JI)型コンサルティング」が売上構成比の約4割を占めるなど、付加価値の高い案件へのシフトが進行中です。
このように、量的成長と質的転換の両面で進展が見られています。
4. 今後の見通し・成長戦略
グロービングは中期戦略として、以下の施策を挙げています。
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コンサルティングからプロダクトへ収益構造を転換し、スケーラブルなSaaSモデルの構築。
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AIエージェントによるコンサルティングサービスの自動化・効率化。
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大型案件の獲得や海外展開、M&Aを通じた事業規模の拡大。
これにより、売上高・利益ともに中長期での大幅成長を目指しています。
5. リスク・留意点
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DX/コンサルティング市場は競争が激化しており、事業の差別化が課題となります。
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プロダクト化のための開発投資・運用費が先行して利益を圧迫する可能性があります。
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海外展開や大型案件の拡大に伴う実行リスク・リソース確保が重要です。
6. まとめ
グロービング(A277)は、コンサルティングとSaaSプロダクトという二本柱を明確に持ち、2025年5月期第3四半期までに大幅な成長を示しています。
AI/DX技術の活用によるビジネスモデル転換や収益構造の刷新により、中長期的な成長ポテンシャルが高いと言えます。
一方で、投資先行フェーズであるため収益性の定着と実行力の確保が今後の鍵となります。
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21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向
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