エブレン<6599>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

エブレン〈6599〉は、産業用電子機器・工業用コンピュータの設計・製造を手掛ける企業であり、創業50年を超える歴史を持つ。
近年は、受託設計・受託生産を中心とした堅実な収益構造を維持しつつ、ボードコンピュータ事業の拡充や中国子会社の活用など、成長軌道を描く中期戦略を推進している。
2025年3月期は一時的な減収局面を経て、増収増益での着地を目指し、2027年3月期には売上高51億円・経常利益8億円の達成を掲げている。

2025年03月21日に掲載されたエブレン<6599>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
エブレン<6599>レポートPDF
出典元:FISCO

エブレン株式会社:成長への歩みを紐解く

 企業の歴史と理念

1973年に設立されたエブレンは、産業用電子機器や工業用コンピュータの設計・製造を手掛ける企業である。
同社の社名は、EBRAINという頭脳・知力の集団を目指す想いを込めており、Computer Bus Technologyをテーマに事業を展開してきた。

拠点と業容の拡大

エブレンは国内外に拠点を持ち、中国に子会社を設立するなど、グローバルな展開を図ってきた。
2015年に他社を吸収合併し、システムソリューション事業部を立ち上げ、2020年には東証に上場した。生産拠点の設備共有により、リスク分散を図っている。

2025年の業績動向

2025年3月期第3四半期累計決算では、売上高や利益が前年比減少していたものの、2025年3月期の業績見通しでは増収増益を目指している。
特に計測・制御事業が好調であり、成長が期待されている一方、通信・放送事業では苦戦が見込まれている。

成長戦略と収益構造

中期の成長戦略

エブレンは中期の成長戦略として、コア事業の強化、受託範囲の拡大、ボードコンピュータ事業の強化、中国子会社の戦略的活用を掲げている。
これにより、企業価値の拡大と年平均成長率10~15%の実現を目指している。

収益構造と主力事業

エブレンの収益の大部分を占める主力事業は、産業用コンピュータの受託設計と生産である。
この事業においては、大手装置メーカーが主契約者となり、顧客の特注仕様に基づいて製品を設計し、生産している。
受託設計及び受託生産が全体の8割以上を占めており、安定した収益源となっている。

株主還元策と将来展望

 株主還元策

エブレンは2025年3月期に前期を上回る配当金を予定しており、安定した増配を継続する方針を掲げている。
配当性向も適切に管理し、株主還元に積極的な姿勢を示している。

将来展望とまとめ

エブレンは2025年3月期を増収増益で締めくくる見通しであり、2027年3月期には売上高51億円、経常利益8億円を目標に掲げている。
成長戦略の実行と収益構造の強化により、安定した成長を目指していることが明確である。

エブレン株式会社の今後の展開に期待が高まる中、同社の成長への歩みを支える要素をしっかりと把握することで、投資家としての判断材料となることが期待される。
同社の取り組みや業績動向に注目し、将来への展望を見据えていく必要があるだろう。


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