サイバートラスト〈4498〉は、電子証明書や認証サービスを中心に、DX時代の「デジタルトラスト」を支えるリーディングカンパニーです。
2025年3月期は10期連続の増収増益を達成し、リカーリング(継続課金)型ビジネスモデルによる高収益体質を確立。
2026年3月期も2ケタ増収・営業増益を見込むなど、技術革新と安定収益を両立した成長戦略が進行中です。
PQC(耐量子暗号)対応など先端領域にも積極的に投資し、セキュリティ需要の拡大を背景にさらなる飛躍が期待されています。
2025年07月03日に掲載されたサイバートラスト<4498>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
サイバートラスト<4498>レポートPDF
出典元:FISCO
サイバートラスト株の魅力に迫る
要約
サイバートラストはデジタルトラスト事業に注力し、成長を続ける
– トラストサービスとプラットフォームサービスを提供する事業展開
– 2026年3月期も2ケタ増収・営業増益を予想
会社概要
安心・安全なデジタル社会を目指す
– DX時代に不可欠なデジタルトラスト事業を展開
– グループ構成や沿革について
事業概要
トラストサービスとプラットフォームサービスが柱
– 認証・セキュリティサービスを提供
– リスク要因への対策や課題に取り組む
業績動向
2025年3月期は成長を遂げた
– 売上高・営業利益が増加
– リカーリングサービス型のビジネスモデルが功を奏す
今後の見通し
2026年3月期も好調な見通し
– 2ケタ増収・営業増益を期待
– DXの進展でセキュリティ意識が高まる
成長戦略
– リカーリングサービス売上の拡大を目指す
– 株主還元策やサステナビリティ経営を推し進める
このレポートでは、サイバートラストの事業展開、業績動向、今後の見通し、成長戦略などが詳細に分析されています。
同社の成長ポテンシャルと安定した収益性が投資家や読者にとって魅力的な情報となっています。
サイバートラストの事業戦略と展開
1. 事業概要
– トラストサービスとプラットフォームサービスを展開
– ライセンス、プロフェッショナルサービス、リカーリングサービスを提供
– 2025年3月期の売上高は認証・セキュリティサービスとプラットフォームサービスが成長基調
– 安定収益を積み上げるリカーリングサービス型のビジネスモデル
2. トラストサービス(認証・セキュリティサービス)
– 電子証明書や電子署名などを提供
– iTrustサービスが成長ドライバーとして注目
– 技術革新に取り組むPQC(Post Quantum Cryptography)への対応
3. プラットフォームサービス
– Linux/OSSサービスとIoTサービスを統合したプラットフォームを提供
– サーバー向けOSサービスやエッジ向けOSサービスを展開
– 新サービスの導入に注力するAlmaLinuxなど
4. リスク要因と対策・課題
– 技術革新、規制適合、信頼性向上に取り組む
– リスク要因に対処しつつ持続的な成長を目指す姿勢
5. 業績動向
– 2025年3月期は大幅な増収増益を達成
– リカーリングサービスの拡大や成長投資の成果で営業利益率が向上
– 安定した業績を維持し、10期連続の増収増益を達成
このセクションでは、サイバートラストの事業概要、サービス内容、売上動向、リスク要因、業績動向などが詳細に記載されています。
同社の安定したビジネスモデルと成長戦略が明確に示されており、将来の展望も明るいと言えるでしょう。
サイバートラストの業績と見通し
2025年3月期の業績概要
- 売上高は前期比15.1%増の7,442百万円
- 営業利益は前期比27.8%増の1,421百万円
- 経常利益は前期比29.2%増の1,448百万円
2025年3月期のサービス別・取引形態別売上高
- 認証・セキュリティサービスが前期比5.0%増の4,139百万円
- プラットフォームサービスが前期比30.9%増の3,302百万円
サイバートラストの業績と将来展望
iTrustやCentOS延長サポートがリカーリングサービスをけん引
- iTrustサービスの拡大
- プラットフォームサービスの売上高増加
2026年3月期も好調な見通し
- 売上高が前期比10.2%増の8,200百万円を見込む
- トラストサービスとプラットフォームサービスが順調に拡大
今後の成長戦略と展望
サイバートラストは、「トラストサービス」「プラットフォームサービス」の両輪によって安定的な成長を続けています。
特に、リカーリング(継続課金)モデルの拡大を軸に、長期的な収益基盤を強化しており、2026年3月期以降も2ケタ増収・増益を見込んでいます。
成長の主軸:リカーリングサービスの拡大
同社の強みは、電子証明書や電子署名、Linux/OSS関連サービスといった「継続利用を前提とするビジネスモデル」です。
中でも、電子認証プラットフォーム「iTrust」や、CentOS延長サポート「MIRACLE LINUX」、新サービス「AlmaLinux」などが業績をけん引。
これらのリカーリング型契約が、全体売上の約7割を占めるまでに成長しています。
これにより、景気変動に左右されにくい高収益構造を確立しつつあります。
重点領域:量子耐性暗号(PQC)・IoTセキュリティ
今後の技術トレンドとして注目されるのが、PQC(Post Quantum Cryptography:耐量子暗号)です。
サイバートラストは、国内でいち早くPQC対応の電子証明書技術に着手しており、量子コンピュータ時代のセキュリティ基盤構築に貢献しています。
また、IoT端末向けの「EMLinux」や、産業機器向けセキュアOSの需要も増加しており、社会インフラ分野における事業拡大が見込まれます。
財務・収益構造の強化
2025年3月期における営業利益率は19.1%と高水準を維持。
今後もリカーリング比率の上昇 × コスト構造の最適化により、利益率の改善が継続すると見られます。
自己資本比率は70%を超え、財務の健全性も極めて高い状態を維持しています。
また、AIセキュリティ監視・運用サービスなど新領域への投資を継続することで、さらなる収益の多様化を目指しています。
サステナビリティと株主還元策
サイバートラストは、「社会的信頼の確立」を企業理念とし、サステナブル経営を推進しています。
環境・社会・ガバナンス(ESG)各分野での取り組みを強化し、DX時代に求められる“信頼のインフラ企業”としての地位を確立中です。
株主還元策としては、配当性向30%を目安に安定配当を実施しつつ、成長投資とのバランスを取る方針。
今後も中長期的な企業価値向上と、株主との利益共有を両立する姿勢を明確に打ち出しています。
投資家へのメッセージと注目ポイント
サイバートラストは、DX・IoT・クラウド普及の波に乗りながら、「セキュリティ × リカーリング × 技術革新」という3本柱によって持続的成長と安定収益を両立しています。
iTrustやLinux関連ビジネスの拡大に加え、PQC対応や次世代OS開発といった先進領域にも積極的に投資しており、長期的には日本発のデジタルトラスト企業としてグローバル展開の可能性も視野に入れています。
同社は今後も、「信頼を社会インフラにする」という理念のもと、デジタル社会における安全性・透明性を担保しながら、持続的に企業価値を高めていくことが期待されます。
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