2025年10月06日に掲載されたサイバーリンクス<3683>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
サイバーリンクス<3683>レポートPDF
出典元:FISCO
サイバーリンクス 企業調査レポート
要約
サイバーリンクス(3683)は、2025年12月期中間期において過去最高の業績を達成しました。
売上高は8,849百万円(前年同期比11.5%増)、営業利益は990百万円(同74.6%増)、経常利益も990百万円(同73.6%増)を記録しました。
特に官公庁クラウド事業が計画以上に進展し、大幅な増益を実現しています。今後の業績見通しとしては、売上高17,741百万円(前期比11.8%増)を見込んでおり、引き続き成長が期待されています。
中期経営計画の目標達成もほぼ確実で、さらなる計画も策定中です。
会社概要
サイバーリンクスは、主に食品流通業と官公庁向けに基幹業務システムを提供するITサービス会社です。流通クラウド事業や官公庁クラウド事業では「シェアクラウド」という共同利用型のクラウドサービスを展開しています。創業は1956年で、長い歴史を持つ企業であり、2023年にはスタンダード市場へ移行し、株主の安心を確保しています。
事業概要
サイバーリンクスの事業は、流通クラウド事業、官公庁クラウド事業、トラスト事業、モバイルネットワーク事業の4つのセグメントに分かれています。流通クラウド事業では食品小売業向けに特化した基幹システムを提供し、官公庁クラウド事業では自治体向けのシステムを展開しています。また、モバイルネットワーク事業では和歌山県内でドコモショップを運営し、地域での販売シェアがトップです。
業績動向
2025年12月期中間期の業績は、売上高、定常収入、経常利益がいずれも過去最高を記録しました。特に官公庁クラウド事業が大きく成長し、流通クラウド事業も堅調でしたが、開発体制強化のためのコスト増が影響しました。今後は、各セグメント別に成長を見込んでいます。
今後の見通し
2025年12月期の業績見通しは、売上高17,741百万円、営業利益1,731百万円が見込まれており、引き続き増収を目指しています。特に官公庁クラウド事業では自治体DX案件を取り込むことで増収が期待されており、トラスト事業においても営業体制を強化して収益を均衡させる見込みです。
中期経営計画
2025年12月期を最終年度とする中期経営計画では、売上高170億円、経常利益16.8億円、ROE13%以上を目指しています。また、新しい中期経営計画も策定中で、2026年2月に発表予定です。今後の業績動向には注目が集まっています。
サイバーリンクスの事業概要と業績動向
1. 事業概要
サイバーリンクスは、流通クラウド事業、官公庁クラウド事業、トラスト事業、モバイルネットワーク事業の4つのセグメントで構成されています。
流通クラウド事業
このセグメントは「@rms」シリーズを中心に、流通食品小売業向けの業務クラウドサービスを提供しています。生鮮発注システムやネットスーパーシステム、小売業向け棚割システムを含み、2025年6月末時点での導入店舗数は1,232店に達しています。「クラウドEDI-Platform」も流通食品卸売業向けに提供しており、商流額は12.1兆円に達しています。
官公庁クラウド事業
地方自治体向けの行政情報システムや地域防災システムを展開しており、和歌山県を中心に高いシェアを持っています。2024年12月期の売上高は6,822百万円と見込まれています。
トラスト事業
マイナンバーカードを基にしたトラストサービスを提供しており、デジタル証明書発行サービス「CloudCerts」を展開しています。営業体制の強化を進めており、事業拡大を目指しています。
モバイルネットワーク事業
NTTドコモの1次代理店として和歌山県内にドコモショップを展開しており、県内最大のシェアを誇ります。
2. 特徴と強み
サイバーリンクスは「シェアクラウド」に特化したサービスを提供しており、複数の顧客が同じハードウェアやソフトウェアを共同で利用することで高品質なサービスを低価格で提供できる点が強みです。また、食品流通業界に特化した知見やノウハウを活かし、定常収入の増加を経営方針とし、安定した収益基盤を確立しています。
3. 業績動向
2025年12月期中間期の業績は、売上高8,849百万円(前年同期比11.5%増)、経常利益990百万円(同73.6%増)と好調で、過去最高を記録しました。特に官公庁クラウド事業が大幅に成長し、セグメント利益は196.8%増となりました。
流通クラウド事業の業績
前年同期比8.5%増の2,503百万円となり、定常収入も同7.5%増の2,102百万円を記録しましたが、セグメント利益は微減となりました。
官公庁クラウド事業の業績
前年同期比19.3%増の4,148百万円、定常収入は同5.1%増の1,755百万円と順調に推移し、セグメント利益は697百万円となりました。
トラスト事業の業績
前年同期比9.6%増の51百万円、定常収入は同30.7%増の39百万円となりましたが、営業体制の強化に伴う費用増により損失を計上しました。
モバイルネットワーク事業の業績
前年同期比2.1%増の2,145百万円、定常収入は同20.5%増の352百万円、セグメント利益は236百万円と大幅に増加しました。
4. 財務状況
2025年12月期中間期末の資産合計は13,722百万円、自己資本比率は61.2%に上昇し、財務内容は堅固です。
サイバーリンクス業績レポート
業績動向
サイバーリンクス(証券コード3683)の2025年12月期中間期の連結貸借対照表は、流動資産が6,665百万円で、現金及び預金は1,526百万円に減少しました。受取手形や売掛金は3,817百万円で、棚卸資産は580百万円となっています。固定資産は6,886百万円で、有形固定資産が3,573百万円、無形固定資産が2,520百万円です。
キャッシュ・フローの状況
2025年12月期中間期の営業活動によるキャッシュ・フローは448百万円の収入があり、税金等調整前純利益は987百万円でした。投資活動によるキャッシュ・フローは724百万円の支出で、有形及び無形固定資産の取得が主な要因です。現金及び現金同等物は期中に647百万円減少し、期末残高は879百万円となりました。
今後の見通し
2025年12月期の業績見通しは、売上高17,741百万円(前期比11.8%増)、営業利益1,731百万円(同37.9%増)を見込んでいます。特に流通クラウド事業と官公庁クラウド事業の成長が期待されています。また、通期予想の上方修正の可能性も高いと考えられています。
セグメント別見通し
– 流通クラウド事業: 売上高5,640百万円(前期比15.0%増)を見込んでいます。ソフトウェアの償却費増や人件費の上昇が影響しますが、持続的な成長が期待されています。
– 官公庁クラウド事業: 売上高7,918百万円(同16.1%増)を見込んでおり、自治体DX案件の着実な取り込みが鍵となります。
– トラスト事業: 売上高231百万円(前期比184.5%増)を見込んでいますが、実績が計画を下回る可能性があるため、慎重な見通しが必要です。
– モバイルネットワーク事業: 売上高3,952百万円(前期比2.8%減)を見込んでおり、キャリアのインセンティブ政策の影響が懸念されています。
サステナビリティへの取り組み
同社は、環境への配慮としてCO2排出量の削減目標を設定し、オフィスの効率化を進めています。
また、社会的責任として給与水準の引き上げや女性活躍推進に取り組んでおり、ガバナンス面では透明性の向上を図っています。
株主還元策
サイバーリンクスは、継続的かつ安定的な配当を基本方針とし、2025年12月期に年間配当30.0円を予定しています。配当性向は29.2%を見込んでおり、株主還元を重視した経営が行われています。
中期経営計画
2026年2月に発表予定の新中期経営計画では、売上高170億円、経常利益16.8億円を目指すとしています。各事業の重点戦略を明確にし、持続的な成長を目指しています。
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20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクター最新動向
2025年04月03日に掲載されたサイバーリンクス<3683>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
サイバーリンクス<3683>レポートPDF
出典元:FISCO
サイバーリンクス株式会社の業績と展望を解説
サマリー
サイバーリンクス株式会社は2025年12月期の業績予想において37.9%の営業増益と過去最高益更新を見込んでおり、中期経営計画の目標達成見通しを持ち新計画の策定中です。主要事業セグメントは流通クラウド、官公庁クラウド、トラスト、モバイルネットワークです。
会社概要
1. 会社概要
サイバーリンクスは食品流通業と官公庁向け基幹業務システム提供のITサービス企業で、特色として「シェアクラウド」の共同利用型クラウドサービスを提供しています。
2. 沿革
1956年に創業し、テレビの組立・修理業から事業を展開してきたサイバーリンクスは、2023年10月にスタンダード市場へ移行しました。
事業概要
1. 事業セグメント
サイバーリンクスの事業セグメントは流通クラウド、官公庁クラウド、トラスト、モバイルネットワークの4つで、2024年12月期のセグメント別売上高と利益を報告しています。
2. 特色、強み
同社の特徴はシェアクラウドの共同利用型クラウドサービスであり、モバイルネットワーク事業では高価格帯端末販売での堅調な成績を上げています。
業績動向
2024年12月期の業績概要と各事業セグメントの収益状況を報告し、営業増益や過去最高益を達成したことが明らかになっています。
今後の見通し
2025年12月期の業績見通しと各セグメントの展望を予想し、サステナビリティへの取り組みや資本コストを考慮した経営戦略に注力する方針を打ち出しています。
中期経営計画
2025年12月期を最終年度とする中期経営計画の目標達成見通しを持ち、新しい中期経営計画の策定中であり、2026年初に発表予定となっています。
株主還元策
2024年12月期の年間配当増配を行い、継続的かつ安定的な配当を重視する姿勢を示しています。
サイバーリンクス株式会社レポート
事業概要
同社は食品小売業向けのクラウド事業を主軸としており、「@rms」シリーズを主力製品として展開しています。
特色、強み
シェアクラウドを特徴とし、食品流通業界に特化したサービスを提供することで市場での地位を確立しています。
セグメント業績
流通クラウド事業
定常収入の増加による増収が見込まれる一方、原価増により利益は若干減少していますが、今後の拡大が期待されています。
官公庁クラウド事業
定常収入の増加により収益性が改善し、利益が増加しています。自治体DX関連サービスの伸長も期待されています。
トラスト事業
引き合いは増加しているが、利益は計画を下回っており、新サービスの普及が収益増に寄与する見通しです。
モバイルネットワーク事業
好調な端末販売により大幅増益を達成しており、セグメント業績は順調に推移しています。
財務状況
自己資本比率の上昇や堅固な財務内容を持ち、安定した経営基盤を築いています。
サイバーリンクス株式会社の業績レポート
1. 連結貸借対照表の分析
流動資産や固定資産の状況を分析し、堅調な財務基盤を確認しています。
2. キャッシュ・フローの状況
営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュ・フローを詳細に分析し、現金残高の状況を把握しています。
3. 2025年12月期の業績見通し
売上高や営業利益の増加が予想され、将来性が期待される展望です。
4. サステナビリティへの取り組み
環境、社会、ガバナンスの面からの取り組みを推進し、持続可能な経営に注力しています。
5. 株主還元策
継続的な配当を行い、株主還元に力を入れています。
6. 中期経営計画
中期経営計画の達成見通しや新計画の発表予定について詳細に解説しています。
以上がサイバーリンクス株式会社の業績と展望に関する総合的なレポートとなります。
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