CSSホールディングス〈2304〉は、スチュワード、フードサービス、空間プロデュースの3事業を柱に安定成長を続ける企業だ。
2025年9月期第2四半期では増収増益を達成し、主力のスチュワード事業が好調を維持。
中期経営計画に基づき、基軸事業の強化と新たな価値創出を進めており、今後も持続的な成長が期待される。
2025年12月05日に掲載されたCSSホールディングス<2304>の企業分析
元レポートは下記の通りです。
CSSホールディングス<2304>レポートPDF
出典元:FISCO
企業概要
CSSホールディングスは、東京証券取引所スタンダード市場に上場する純粋持株会社です。
グループ会社を通じて、
-
スチュワード事業
-
フードサービス事業
-
空間プロデュース事業
の3事業を展開し、ホテル・オフィス・商業施設などに向けて「おもてなし」を支えるサービスを提供しています。
1984年に設立され、2008年に持株会社体制へ移行しました。
2025年9月期末時点では、連結子会社7社、連結従業員数は7,448人となっています。
2025年9月期 決算概要
2025年9月期は、過去最高業績を更新しました。
-
売上高:19,499百万円(前期比10.6%増)
-
営業利益:717百万円(同20.4%増)
-
経常利益:742百万円(同17.8%増)
-
親会社株主に帰属する当期純利益:587百万円(同36.8%増)
自己資本比率は48.9%と高水準を維持し、ROEは20.4%まで上昇しています。
また、年間配当金は45.0円とし、前期比15.0円の増配を実施しました。
事業セグメント別動向
スチュワード事業
ホテルやレストランにおける食器洗浄・清掃など、バックヤード業務を担う事業です。
-
売上高:9,374百万円(前期比10.5%増)
-
営業利益:555百万円(同3.0%増)
ホテル業界の回復を背景に、新規事業所の開業や既存顧客への対応強化が業績に寄与しました。
フードサービス事業
ホテル朝食レストランや従業員食堂の運営を行っています。
-
売上高:4,598百万円(前期比17.3%増)
-
営業利益:91百万円(同12.2%減)
宿泊特化型ホテルの需要増加により売上は拡大しましたが、食材価格の高騰が利益を圧迫しました。
空間プロデュース事業
オフィスや金融機関向けに、空間設計・内装・プロデュースを行う事業です。
-
売上高:5,542百万円(前期比5.8%増)
-
営業利益:313百万円(同39.6%増)
大手銀行向け案件が寄与し、大幅な増収増益となり、全社業績を押し上げました。
財務状況と経営指標
-
自己資本比率:48.9%
-
D/Eレシオ:0.10倍
-
ROA:12.1%
-
ROE:20.4%
収益性と財務健全性の両面で高い水準を維持しています。
2026年9月期 業績見通し
2026年9月期は小幅な増収増益を見込んでいます。
-
売上高:20,200百万円(前期比3.6%増)
-
営業利益:800百万円(同11.5%増)
-
経常利益:800百万円(同7.8%増)
-
親会社株主に帰属する当期純利益:590百万円(同0.5%増)
スチュワード事業の堅調な推移と、フードサービス事業の小幅改善を想定しています。
中期経営計画の概要
中期経営計画(2025年9月期〜2027年9月期)では、以下の目標を掲げています。
-
売上高:27,000百万円
-
営業利益:950百万円
-
ROE:15%以上
「基軸事業の強化」と「新たな価値創出」を成長戦略の柱とし、初年度である2025年9月期は想定を上回る好スタートとなりました。
事業別 中長期成長戦略
スチュワード事業
2027年9月期の目標は、売上高10,800百万円、営業利益698百万円です。
人材育成に注力し、ホテル業界のバックヤード支援を強化します。
フードサービス事業
売上高5,000百万円、営業利益127百万円を目指します。
朝食レストランおよび従業員食堂の新規開拓を進めていく方針です。
空間プロデュース事業
売上高6,535百万円、営業利益329百万円を目標としています。
顧客との接点を強化し、新分野への価値提供を推進します。
X-valueユニットによる新たな価値創出
グループ横断組織「X-valueユニット」を設立し、M&Aや業務提携を通じた新規事業開発を進めています。
既存事業の枠を超えたシナジー創出を目指す取り組みです。
株主還元・IR方針
株主還元を重要視しており、2025年9月期には増配を実施しました。
今後も安定した配当性向を維持しつつ、業績に応じた上積みを検討しています。
また、IR活動を強化し、投資家との対話機会を拡充していく方針です。
まとめ
CSSホールディングス〈2304〉は、ホテル・オフィス関連需要の回復を追い風に、2025年9月期に過去最高業績を達成しました。
3事業すべてが成長に寄与するバランスの取れた事業構造を有しており、中期経営計画の進捗も順調と評価できます。
今後は、人的投資や新たな価値創出を通じて、収益力の底上げと持続的な成長を実現できるかが注目点となります。
筆者コメント
CSSホールディングスは、地味ながら「数字が非常にきれい」な企業です。
2025年9月期は売上・利益ともに過去最高を更新し、ROE20%超、増配も実施と、実体の伴った成長が確認できます。
特に注目したいのは、
-
ホテル回復の恩恵を受けるスチュワード事業
-
利益成長が加速している空間プロデュース事業
という複数の収益ドライバーを持っている点です。
派手さはないものの、中期経営計画を着実に前進させる「堅実成長型銘柄」として、長期目線での評価余地は十分にあると感じます。
■ この企業を含む【21.サービス業(10.情報通信サービス)セクターまとめ】はこちら
21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向
【関連記事】決算書の読み方・分析方法|初心者でも「企業の実力」を見抜く完全ガイド
無料で株価チャートや決算データ、アナリストコメントなどを確認でき、企業分析の精度を高められます。
松井証券「マーケットラボ」徹底ガイド|無料機能・使い方・米国株版・他社比較まで解説
ここから確認
2025年06月12日に掲載されたCSSホールディングス<2304>のレポート要約
元レポートは下記の通りです。
CSSホールディングス<2304>レポートPDF
出典元:FISCO
CSSホールディングス株式会社の魅力と将来展望
会社概要と事業概要
CSSホールディングス株式会社は、スチュワード、フードサービス、空間プロデュースの3つの事業領域を展開し、成長を目指している企業である。
1984年に設立され、現在は7社の連結子会社を有しており、業績の拡大に向けて事業領域を広げてきた。
スチュワード事業では食器洗浄業務を展開し、フードサービス事業では給食サービスを提供している。
また、空間プロデュース事業ではAV機器の販売やBGMの提供などを行っており、幅広いサービスを提供している。
業績動向と財務状況
2025年9月期第2四半期の業績概要では、売上高や利益が前年同期比で増加し、特にスチュワード事業が好調だったことが報告されている。
各事業の業績が順調に推移し、自己資本比率が高水準を維持するなど、財務状況も強固であることが示されている。
今後の見通しと成長戦略
2025年9月期の業績見通しでは、売上高や利益が増加する見通しであり、中期経営計画の推進により成長が期待されている。
中長期の成長戦略では、基軸事業の強化や新たな事業分野の開発を通じて業績向上を目指す方針を打ち出しており、持続的な成長を目指していることが明らかとなっている。
株主還元策と市場環境分析
株主還元策としては、年間配当金の予想は据え置きであり、期末配当の上乗せも考えられると報告されている。
また、市場環境分析では、訪日外国人数の増加や消費額の予測、ホテル業界の動向などを踏まえて収益力向上のための戦略を展開している。
新たな価値創出と事業別成長戦略
CSSホールディングスは、X-valueユニットによる新たな価値創出を目指し、自動化や先進技術との提携を通じて新しいビジネス領域を開拓している。
さらに、各事業において収益力の向上を図りながら、新たな価値を創出する取り組みを行っている。
CSSホールディングスは、安定した業績を維持しながら成長戦略を展開し、投資家や株主にとって魅力的な企業であると言える。
今後の展望に期待が寄せられる企業であり、市場の動向や競合他社の動きにも注視が必要である。
■ この企業を含む【21.サービス業(10.情報通信サービス)セクターまとめ】はこちら
21.サービス業(10.情報通信サービス)セクター最新動向
松井証券の「マーケットラボ」は、銘柄分析・チャート・四季報・スクリーニングまでを無料で使える高機能ツールです。 本記事では、松井証券マーケットラボの使い方、機能一覧、米国株版との違い、そして他社ツールとの比較までを徹底解説。 初[…]
