セレコーポレーション<5078>アパート経営特化で成長加速|ビジョン2030で構造改革

セレコーポレーション〈5078〉は、土地活用コンサルティングから賃貸アパートの開発・経営管理までを一貫して手掛ける企業です。
2026年2月期中間決算では、賃貸開発事業における物件引き渡しの遅れから減収減益となりましたが、賃貸経営事業は堅調に推移しています。
本記事では、同社の事業内容や決算概要に加え、下期回復を見込む通期見通しや中長期の成長戦略について整理します。

2025年12月02日に掲載されたセレコーポレーション<5078>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
セレコーポレーション<5078>レポートPDF
出典元:FISCO

セレコーポレーション〈5078〉2026年2月期中間決算を踏まえた企業分析

(2025年12月2日掲載/出典:FISCO)

企業概要

セレコーポレーションは、土地の有効活用に関するコンサルティングから、賃貸アパートの開発・建築、賃貸経営管理までを一貫して手掛ける企業です。
特に東京圏に特化したアパート専門メーカーとしてのポジションを確立しており、自社開発物件を軸に幅広いサービスを展開しています。

賃貸住宅事業、賃貸開発事業、賃貸経営事業の3つを柱とし、オーナーの資産価値向上と長期的な賃貸経営の安定化を支援しています。


2026年2月期 中間期決算概要

2026年2月期中間期の連結業績は、賃貸開発事業における物件引き渡しの遅れが影響し、減収減益となりました。

  • 売上高:10,799百万円(前年同期比 ▲6.8%)

  • 営業利益:1,047百万円(同 ▲5.6%)

一方で、賃貸経営事業は堅調に推移しており、売上高5,259百万円を計上し、増収増益を達成しています。


セグメント別の動向

賃貸経営事業

賃貸経営事業は、管理戸数の積み上げを背景に安定した成長を維持しています。
中間期においても堅調な業績を確保しており、同社のストック型収益基盤として機能しています。

賃貸開発事業

賃貸開発事業では、物件販売の引き渡し時期が下期にずれ込んだことから、中間期の業績に一時的な影響が生じました。ただし、下期には物件引き渡しが集中する見通しであり、通期業績への影響は限定的とされています。


通期業績見通し(2026年2月期)

2026年2月期の連結業績予想は、期初計画が据え置かれています。

  • 売上高:25,888百万円(前期比 +8.2%)

  • 営業利益:2,258百万円(同 +11.9%)

下期における賃貸開発事業の回復を見込み、通期では増収増益となる計画です。


セグメント別業績見通し

2026年2月期のセグメント別売上高予想は以下の通りです。

  • 賃貸住宅事業:10,526百万円

  • 賃貸開発事業:6,731百万円

  • 賃貸経営事業:10,418百万円

各事業の役割を明確にしながら、バランスの取れた成長を目指しています。


技術力と認定による競争優位性

セレコーポレーションは、100年の耐久性を実現する建築技術を有しており、国土交通大臣指定の認定機関から複数の認定・認証を取得しています。
これにより、建築確認申請時の一部審査が省略可能となり、事業運営の効率化につながっています。

こうした技術力と制度面での優位性が、同社の安定した事業展開を支えています。


賃貸開発事業の成長戦略

2020年10月から本格的に開始した賃貸開発事業では、資産価値の高い収益不動産の自社開発を進めています。

首都圏の人気エリアに特化し、

  • 厳格な基準による用地選定

  • 外観デザインの高付加価値化

を通じて差別化を図っています。

2026年2月期には、

  • 売上高:6,731百万円(前期比 +44.4%)

  • セグメント利益:995百万円(同 +40.8%)

を見込んでおり、成長ドライバーとしての役割が期待されています。


全社戦略と長期ビジョン

同社は長期経営ビジョン「ビジョン2030」を掲げ、以下の目標を設定しています。

  • 売上高:400億円

  • 営業利益:40億円

全社戦略として「入るを量りて出ずるを制す」を掲げ、限られた経営資源を選択と集中により配分し、圧倒的な差別化を図る方針です。


株主還元策

セレコーポレーションは、配当性向30%を基準とした安定配当を基本方針としています。
業績を背景に2期連続で増配を実施しており、2025年2月期の1株当たり配当金は135.0円を予想しています。

株主価値の最大化を重要な経営課題と位置付け、利益やキャッシュ・フローの状況を踏まえた中長期的な還元を目指しています。


まとめ

セレコーポレーション〈5078〉は、2026年2月期中間期において一時的な減収減益となったものの、賃貸開発事業の引き渡し時期による影響であり、下期での回復を見込んだ通期計画は据え置かれています

安定した賃貸経営事業を基盤に、賃貸開発事業の拡大や高い建築技術力を活かした差別化戦略を進めており、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
中長期的には「ビジョン2030」に基づく成長の進捗が、今後の注目点となるでしょう。

筆者コメント

セレコーポレーションは、東京圏に特化したアパート事業という明確なポジションを築き、賃貸経営事業による安定したストック収益を基盤としています。

2026年2月期中間期は、賃貸開発事業の引き渡し時期の影響により一時的な減収減益となりましたが、下期に物件引き渡しが集中する計画であり、通期業績は据え置かれています。

高い建築技術力や認定制度を活かした差別化戦略に加え、配当性向30%を基準とした安定的な株主還元も同社の特徴です。
今後は、賃貸開発事業の成長と「ビジョン2030」に基づく中長期戦略の進捗が注目されます。

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2024年11月21日に掲載されたセレコーポレーション<5078>の企業分析

元レポートは下記の通りです。
セレコーポレーション<5078>レポートPDF
出典元:FISCO

セレコーポレーション〈5078〉|アパート経営の革新企業が描く「ビジョン2030」と持続的成長戦略

会社概要:アパート経営を軸にした独自モデル

セレコーポレーションは、アパート経営のコンサルティングから設計・施工・管理までを一貫して行うアパート専門メーカーです。
2002年の創業以来、地主や投資家向けに安定収益を生む賃貸経営の仕組みを提供し、地域密着型の提案を強化してきました。

同社の強みは、独自開発した新構法「セレZ」や、赤煉瓦調をはじめとする高付加価値デザイン。
耐震性・耐久性に優れた構造と、美観を両立する施工品質が評価され、リピート・紹介案件の拡大につながっています。

さらに、経営者育成プログラム「セレ アカデミー」や次世代戦略「CEL未来戦略」を通じ、
業界内でも希少な「人材育成型アパート経営支援モデル」を構築しています。


業績動向:主力の賃貸住宅事業が牽引

2025年2月期中間期の業績は順調に推移し、特に賃貸住宅事業が大幅な増益に寄与しました。
建築コストの最適化や工期短縮など、原価管理の徹底が利益率改善に大きく貢献。
賃貸開発事業・賃貸経営事業でも安定成長が続き、グループ全体として堅調な増収増益を実現しました。

こうした好調な業績の背景には、地域密着型の営業体制と、顧客ニーズに応じた柔軟な商品企画力があります。
東京都心および近郊エリアを中心に需要が底堅く、空室率の低下とともに管理収入も拡大しています。


成長戦略:「ビジョン2030」で描く中長期の企業価値向上

セレコーポレーションは、2030年を見据えた中期戦略「ビジョン2030」を策定。
主な重点施策は以下の3点です。

  1. 収益基盤の強化:建築品質の向上とコスト効率化により、営業利益率の改善を追求。

  2. 新規ビジネスモデルの構築:土地活用・再生事業など、アパート経営以外の収益源を開拓。

  3. サステナブル経営の推進:環境配慮型の建築設計や、ESGを意識した経営体制の構築。

同社は、資材価格上昇や人件費増加などの外部リスクに対応するため、施工の内製化・デジタル化を推進。
効率的な事業運営を通じて、長期的な利益成長を見据えています。


今後の見通し:安定成長と高配当維持の両立

2025年2月期以降も、原価低減や施工品質の最適化を継続し、持続的な業績拡大を目指します。
賃貸開発・経営の両面で新規紹介先の開拓を進め、ストック型収益の拡大を図る方針です。

また、企業としての信用力を高めるため、財務健全性の維持と配当政策の安定化にも注力。
2025年2月期の配当予想は1株あたり105円で、平均配当性向は**30%**を維持しています。
将来的には累進配当の導入も視野に入れ、株主との長期的信頼関係を強化していく構えです。


まとめ:独自技術と堅実経営で進化するアパート経営企業

セレコーポレーションは、独自構法「セレZ」やブランドデザインを武器に、
アパート経営市場で確固たるポジションを築いています。

2025年2月期も順調な業績を維持しており、
「ビジョン2030」を軸とした長期成長戦略と、株主還元の両立が注目ポイント。
アパート経営の効率化・価値創造を支える同社の取り組みは、
不動産投資市場全体においても今後ますます存在感を高めていくと考えられます。


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