JVCケンウッド(6632)の今後の株価予想は?銘柄分析で業績を評価

本記事では、日本の電気機器メーカーであるJVCケンウッド(6632)の株価や業績、今後の予想について分析していきます。具体的には、企業の概要や運営しているサービス、経営方針や業績についても詳しく見ていきます。

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目次

今後の株価予想

まずは結論として、JVCケンウッドの今後の株価予想について見ていきます。

管理人予想

個人的に算出したJVCケンウッドの今後の株価予想は、以下の通りです。

・上値:1866円
・平均:1293円
・下値:720円

※完全独自の算出ですのであしからず。ちなみに複数指標からの算出です。

証券アナリスト予想

・株価予想:700円
※みんかぶ参考

SNSでの声

JVCケンウッド(6632)の企業概要

それでは、株価予想を確認したうえで、JVCケンウッド(6632)の概要について見ていきましょう。

JVCケンウッド(6632)は日本の電気機器メーカーであり、主にカーオーディオ、無線機器、デジタルオーディオ、JVCブランドの商品を提供している会社で、会社設立は2008年10月1日となっています。

JVCケンウッド(6632)は何をやっている会社

モビリティ&テレマティクスサービス分野、セーフティ&セキュリティ分野、エンタテインメント ソリューションズ分野の事業等を営むこと、ならびにこれに相当する事業を営む会社の株式または持分を保有することによる当該会社の事業活動の管理

引用 : 株式会社JVCケンウッド公式サイト

JVCケンウッド(6632)は、家庭用オーディオ、プロジェクター、カメラ、ヘッドフォン、ビデオカメラなど、その他幅広い電気製品を取り扱っています。これらの製品は、日本だけでなく海外市場でも高い評価を受けており、世界中の人々から愛用されています。

JVCケンウッド(6632)の柱となる事業は?

JVCケンウッド(6632)の中心的な柱となる事業は、モビリティ&テレマティクスサービス(M&T)です。最近はドライブレコーダーやカーナビゲーション、車載用デバイスなどの製品が急成長しています。

新中期経営計画「VISION2023」では、M&T事業の拡大を重要視し、2023年度の全社売上目標3200億円以上の60%をこの事業で達成する計画とのことで非常に注目が集まっています。

自動車産業の進化にも対応し、現在でもまだまだ大きな成長を目指している企業といえます。

個人的な銘柄分析の基準

個人的な銘柄分析の基準としては、以下の点に注目しています。

  1. 売上・利益の維持伸び
  2. 利益率の維持・伸び
  3. キャッシュフローの健全性
  4. 財務の健全性
  5. 株主還元の有無
  6. 株価の位置
  7. 競合他社との比較
  8. 直近決算の結果

以上の通り、おもに会社の成長性や業績、売上高、営業利益、株価などを重視しています。

JVCケンウッドの売上高・営業利益は成長しているか?

それでは早速、JVCケンウッド(6632)の売上高・営業利益について調査してみます。

             

売上は長期的に安定していて、直近4年間も右肩上がりで伸びが感じられます。

売上は伸びている?

JVCケンウッド(6632)の売上に関しては、近年、着実に上昇していることが確認できます。これは、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業の販売が好調に推移しているためです。

海外需要が高まっていて、引き続き売上の拡大につながると予想されます。

営業利益は伸びている?

JVCケンウッド(6632)の営業利益についても、安定感を見せながら近年では徐々に上がり傾向にあります。現段階での当期予想の修正はないものの、引き続き高い期待を持てます。

また、これからの業界動向や新規事業の取り組みによって、さらなる利益の伸びが期待できるでしょう。

一蔵の利益率は高く維持できているか?

次に利益率について見ていきましょう。

利益率は何%くらい?

JVCケンウッド(6632)の営業利益率は、安定感があり、おおよそ平均3%ほどで推移していますが、前期では7%近くまで上昇しています。

JVCケンウッド(6632)は電気機器メーカーです。日本株のサービス業の平均利益率は0~5%となっていて、同社は数年にわたり平均的な利益率、最近では好調な利益率になってきているといえます。

利益率は伸びている?

JVCケンウッド(6632)の利益率は、非常に好調に伸びています。

安定感も兼ね備えているため、イレギュラーな問題が起きない限りは利益率は平均を推移していくことが予想されます。

キャッシュフローに問題はないか?

次にキャッシュフローについて見ていきましょう。一蔵のキャッシュフローの推移は以下の通りです。

営業キャッシュフローに問題はないか?

営業キャッシュフローはしっかりと利益が出ていて、プラスを維持できています。

ここ最近のキャッシュの動きとしては、着実に良くなっていて10年前と比較しても好調と言えます。

本業で稼げているかどうかが何よりも重要なので、営業キャッシュフローがプラス且つ増えてきているのはプラスな要因となります。

新たな投資ができているのか?

JVCケンウッド(6632)は、継続した投資活動を行っていることが分かります。設備投資は、企業の成長には欠かせない要素です。

定期的に大きな投資も行っているので、この投資が大きな実を結ぶ可能性もあります。

財務キャッシュフローは?

財務キャッシュフローを確認すると、問題なく借入の返済ができていますし、綺麗に循環していて非常にバランスの良い成長企業と言えます。

JVCケンウッド(6632)の財務の健全性に問題はないか?

財務健全性は、資産や負債のバランスを確認し、長期的な経営安定性を確認するために重要な要素になります。財務データや業績報告をもとに、将来にわたる収益性やリスクを評価します。

財務健全性を総合的に判断することで、企業が持続可能な成長を達成できるかどうかを確認できます。

以下貸借対照表。

自己資本比率は問題ないか?

自己資本比率について、企業の成長や事業の安定性を考慮することが重要です。自己資本比率は、事業リスクを引き受ける能力を示す指標であり、高いほど企業が安定した経営を行っていると評価されます。

JVCケンウッド(6632)の自己資本比率については、19%~25%ほどの間で推移していましたが、ここ最近では34%あたりまで上昇と非常に改善してきています。

有利子負債も自己資本の80%を下回っていて健全性が保たれているといえます。

預金は問題ない?

預金状況については、企業の財務健全性やリスク管理能力と密接に関連しています。預金は企業が貯蓄を持つことで、将来の不確実性に対処できるリソースとなります。問題がないかどうかを評価する際には、同業他社との比較や業界平均も参考にすると効果的です。

JVCケンウッド(6632)の現預金は安定傾向であり、問題ないと判断できます。

JVCケンウッド(6632)の株主還元はある?

株主還元は、企業が利益を株主に還元する方法であり、配当や自社株の買い戻しなどが主な手段となります。ここでの判断基準としては、配当と株主優待を判断基準としています。

配当や株主優待がある企業・銘柄は、○○ショック時や下落の際の幅が小さくなりやすく、投資家の負担になりずらいです。この項目で株主還元姿勢も評価することができるので非常に重要な要素と言えます。

JVCケンウッド(6632)に配当はある?

JVCケンウッド(6632)には配当があり、直近予想では8円となっていますね。

配当は8円予想となりましたが、ポジティブな計画での配当予想なのと、総還元性向30~40%と定め自社株買いも決定しているとのことなので特に問題ないと言えます。

配当利回りは?

配当利回りに関しては、株主にとって重要な投資判断の要素の一つです。

利回りも株価の変動に伴い波がありますが、数字的には比較的安定感もあり、特に問題はなさそうですね。

配当性向は?

配当性向についても、投資家にとって重要なポイントです。配当性向は、企業がどれだけ利益を配当に回しているかを示す指標で、株主への利益還元度合いを測ることができます。

JVCケンウッド(6632)の配当性向を見てみると、12.1%となっています。こう見ると市場全体としてはやや低めではありますが、それでも10%は超えているので良い銘柄だと感じます。

その他にも総還元性向30~40%の計画とのことなので、株主のことを大事にしていて投資家に還元する姿勢も見受けられます。

JVCケンウッド(6632)の株主優待はある?

JVCケンウッド(6632)には株主優待はありません。株主優待好きの投資家は残念かもしれませんが、配当があるので特に問題はないと言えます。

JVCケンウッド(6632)の株価の位置は割安か?

JVCケンウッド(6632)の株価が割安かどうかを判断するためには、株価や業績、業界動向など様々な要素を考慮する必要があります。株価水準を評価する指標の一つに、株価収益率(PER)やPEGレシオなどがあります。

PERから見た評価

JVCケンウッド(6632)のPERは12.8倍となっています。直近ではケンウッドの業績に投資家たちが気づき始めて株価が上昇しているためPERも上昇しています。

日本株平均・・・15倍
電気機器業平均・・・12-23倍
ケンウッド平均・・・8.1倍
一蔵のPERは12.8倍
日本株としては割安な位置、電気機器業平均ではまだまだ上昇余地があるほど割安、ケンウッドのこれまでの平均としてみると少し割高と判断できます。

PEGレシオから見た評価

株価を評価する際、PEGレシオは非常に有用な指標です。PEGレシオは、株価収益率(PER)を企業の成長率で割った値で、成長性を考慮した株価水準を示します。一般的に、PEGレシオが1を下回る場合、株価は割安と判断されます。

~1倍・・・割安
1-2倍・・・標準
2倍~・・・割高

独自に算出したJVCケンウッド(6632)の現段階でのPEGレシオは約0.2倍になるため、まだまだかなりの割安であると判断できます。

JVCケンウッド(6632)のPEGレシオは0.2倍

配当利回りから見た評価

予想配当利回りは1.28%になるので、市場全体で見ると配当利回りは小さく、独自に算出した株価位置を考慮すると、多少割高になります。

JVCケンウッド(6632)の競合他社との比較

競合他社と比較することで、業界全体の状況や将来の見通しを把握する上でも重要です。

競合他社との違いや類似点を分析することで、一蔵の強みや弱みを洗い出し、投資判断に役立てることができます。

一蔵と競合他社の売上高・営業利益を比較

同業他社である他社3社との比較になります。この中で最も目を引くのはどの企業でしょうか。個人的には富士通ゼネラル(6755)かJVCケンウッド(6632)です。

しかしながら、富士通ゼネラル(6755)は売上こそ伸びてはいますが、利益推移に安定感がなく高低差が激しいため懸念が大きく残ります。

したがって、競合他社で比較してもJVCケンウッド(6632)は堅調な成長を見せていると判断することができますね。

一蔵と競合他社の指標を比較

JVCケンウッド(6632)のポテンシャルの高さに驚きます。指標についても可能性を感じさせる数字です。

PER的にも成長段階であり割安、PEGレシオも割安、ROEも非常に高く、指標的には長期的に持っておきたい銘柄になりそうです。

JVCケンウッド(6632)の直近の決算振り返り

直近の決算では、前年同期比を確認してみるとすごい伸びを見せているということが分かります。これは同社の事業が成功し、成長を続けていることを示しています。

今後のコロナ禍から回復していくことも考えると、更なる成長も期待できます。

一蔵の総合的な分析結果結論

個人的な評価は以下の通りです。(各5段階評価/総合点数40点)

基準 評価 備考
売上・利益の伸び 4/5 売上は右肩上がり且つ安定性がある
利益率の伸び 4/5 利益率の伸びもある
キャッシュフローの健全性 5/5  営業キャッシュフローがプラス維持
開発投資も継続している
財務の健全性 4/5 問題なし
株主還元の有無 4/5 配当利回り安定
株主優待無し
自社株買い
総還元姿勢◎
株価の位置 4/5 全体的に割安成長段階
競合他社との比較 5/5 優位
直近決算の結果 5/5 直近は前年同期比もプラスで成長余地あり
総合点数 35/40 是非買っておきたい銘柄

今回の分析で、JVCケンウッド(6632)は右肩上がりで成長していて非常に良好な業績を上げていることが分析結果から明らかになりました。競合他社との比較でも実績が評価され、総合的に優位に立っていると言えます。

財務の面でも問題なく、指標などはすべてにおいて割安感のある株価位置になるので投資家にとってJVCケンウッド(6632)は魅力的な銘柄になりえます。また、決算内容や今後の開発投資成果からも、引き続き業績向上が期待できると判断できます。

成長余地が大きいため、買って持っておいて成長を共にするという見方もできるでしょう。

まとめ

本記事では、JVCケンウッド(6632)の業績や株価評価、競合他社との比較、今後の予想など行い分析しました。今後も様々な角度からJVCケンウッド(6632)の動向をチェックし、総合的な投資判断を行っていきましょう。

少しでも銘柄分析の方法や銘柄選定の参考になれば幸いです。

JVCケンウッド(6632)の今後の株価予想は?銘柄分析で業績を評価
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