ブロードリーフ<3673>|業績・成長戦略・投資ポイントまとめ

ブロードリーフ〈3673〉は、自動車アフターマーケットを中心とするモビリティ業界に特化したSaaSプラットフォーム企業。
主力の「.cシリーズ」をはじめとするクラウド型業務支援ソリューションを展開し、整備工場・部品商・車販店など幅広い顧客のDX化を支援している。
2024年12月期には営業黒字化と増配を実現し、2025年12月期も増収増益を見込むなど、収益体質の改善と成長軌道への復帰が鮮明となっている。

2025年03月10日に掲載されたブロードリーフ<3673>のレポート要約

元レポートは下記の通りです。
ブロードリーフ<3673>レポートPDF
出典元:FISCO

ブロードリーフ〈3673〉:モビリティ産業のDXを牽引するクラウドソリューション企業

■会社概要

ブロードリーフ株式会社は、自動車アフターマーケット(整備・部品・車販など)を中心に、
モビリティ業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するソフトウェア企業である。
2005年に設立され、2013年に東京証券取引所プライム市場に上場。
同社は、整備工場・部品商・鈑金工場・車両販売店など幅広い顧客を対象に、業務効率化を支援する
SaaS型業務システム「.c(ドットシー)シリーズ」を中心としたクラウドサービスを展開している。


■事業内容と特徴

ブロードリーフのビジネスモデルは、従来のパッケージ販売からサブスクリプション型(クラウドサービス)への移行を進め、
ストック収益基盤を拡大している点にある。
同社が提供する「.cシリーズ」は、整備・部品販売・車両管理など、モビリティ関連事業者の
日常業務を包括的に支援するプラットフォームとして成長。
データ連携・電子見積・在庫管理・会計システムなど、複数の業務領域を統合的にカバーしている。

この「.cシリーズ」の利用企業は順調に増加しており、2024年以降は
クラウド化による解約率低下と安定的な利用料収入が収益改善の主因となった。


■業績動向

2024年12月期は、前期比で増収・営業黒字化を達成。
コスト構造の見直しとクラウド移行による収益性改善が寄与した。
営業黒字化とともに、配当を実施・増配するなど、財務体質の安定化も進展している。

2025年12月期の会社計画では、営業増益を見込んでおり、
新規導入の拡大とサブスクリプション契約の積み上げにより、
安定した成長が期待されている。


■中期経営計画と将来展望

ブロードリーフは中期経営計画において、2028年12月期に
売上収益315億円・営業利益130億円の達成を目標に掲げている。
成長戦略の柱は以下の3点である。

  1. 主力クラウドサービスの拡販
     既存顧客のクラウド移行を促進し、契約単価と継続率を向上。

  2. モビリティDXプラットフォームの拡張
     自動車業界以外にも、物流・機械・建機などの隣接領域への展開を図る。

  3. データビジネスの創出
     車両・部品・取引データを活用した新たな収益モデルの構築。

これらにより、ストック型ビジネスをさらに強化し、中長期的な利益成長を目指す。


■株主還元方針

同社は、業績に応じた安定配当と増配を重視しており、中期的には配当性向の引き上げも視野に入れている。
2024年12月期に実施した増配に続き、今後も利益成長とともに株主還元を強化していく方針を示している。


■総括

ブロードリーフは、モビリティ産業におけるDX化の中核を担う存在として、SaaSモデルへの転換を着実に進めている。
黒字化・増配・中期計画の明確な数値目標を掲げており、クラウド事業を軸に安定した成長シナリオを描く企業として注目される。


■ この企業を含む【20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクターまとめ】はこちら
20.情報・通信業【10.情報通信サービス】セクター最新動向

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